Dangerous Mind

Dangerous Mind

2019.10/16〜10/31

10/16 Wed
子は一回の授乳で120mlのミルクを飲むのに20分程度かかるので、片手で哺乳瓶を支えながら、ipadで映画を見ている。「麗しのサブリナ」「素晴らしき哉、人生」「雨に唄えば」など、古き良き映画が乳飲み子に合う。しかし今一番ハマって見ているのはnetflixの「リズム+フロー」だ。D-Smokeにバトルで敗れて脱落してしまったが、飄々としたキャラのOld Man SaxonというMCが好きだった。スラング多めの生きた英語をサブリミナル学習してくれていたら良い。


10/17 Thu
駅の向こう側にある保育園を見学。自分の想像するところのオーソドックスな保育園で安心感があるが、個人的には先回行った、家から遠くてヤギのいる保育園が好きだ。
しかし保育園というのは、それぞれこんなに個性が異なっていて、こんなに面白い施設だとは知らなかった。園長やスタッフの考え方によって、時間割、給食、風呂、オムツ(紙or布)、園庭の遊具の有無、泥遊びの可否など、様々な方針があり、それらが総合された園それぞれのスタイルは、それ自体がポリシーや理念を反映した作品のようなものである。

入園したら、平日の9時から5時まで、生活全般を見てもらう事になるので、子供に与える影響は大きいと思う。
中には森友学園みたいに、特定の偏った思想(というか偏見)を、まだ物の判断がつかない子供たちの根っ子に植え付けようとする、恐ろしい施設だってある(あそこは幼稚園だけど)。
ヘイトや差別意識に基づいた思想を子供達にインストールするのは絶対的な悪だ。8億円値引き以前に、そういう園が存在していた事がおかしいが、そこによりによって総理大臣が名誉職として関わっていたのは常軌を逸した事だ。

10/18 Fri
作曲といっても、作業時間の大半は音色作りという事もある。その音色に引っ張られるかたちで、フレーズやコードが変わっていくこともある。いろいろ試した結果、インパクトのある音色が単音で鳴っているのが一番良かったりする。仮にそうなっても、最初に設定したコード感が残っているように感じられる時は、大丈夫な感じがする。

10/19 Sat
オルガンコンサートへ行く。オルガンは異色の楽器だ。 ツルッとした、例えばバイオリンなんかに比べたら、ほとんど深みのない音色で、楽器というよりは、音の概念、音高そのものの抽象的な表現と言っても良いのかもしれない。それでいて何百年もの歴史や伝統に裏付けられた音色でもある。それはとてもヨーロッパ的な何かなのかもしれない。

10/20 Sun
市役所に和太鼓の発表会を聞きにいくが、音量が許容量越えだったのか、子が泣き出し早々に退散。以前、ライブハウスで一番騒音苦情がくるのは和太鼓の低音と聞いた。

10/21 Mon
ふと思い立って、tiktokをダウンロードする。投稿一件あたりの情報量が多い。ツイッターが町内会の回覧板くらいの情報量に思えてくる。正直どう楽しめば良いのかわからず、交通量の激しい往来を前にして立ち往生している老人のような気分で、私は時代に取り残されていく覚悟を決めた。

10/22 Tue
ノイズ除去の案件。あるセミナーの動画なのだが、予想以上に素材の状態が悪い。ノイズ云々以前に、インタビュアーのマイクだけオンで、答える側のマイクはオフになっているのだ。もちろんインタビュアー側のマイクも多少は音声を拾っているが、バランスが圧倒的におかしい。当日、会場にいる人は、この状況を誰も何とも思わなかったのか。

10/23 Wed
近所で前川喜平氏の講演会があったので行きたかったが、予約受付が終了していた。平日昼間なので全然大丈夫と思っていたが、全然ダメだった。喜平は少なくともこの町では人気がある。

10/24 Thu
「リズム+フロー」が面白すぎて、つい夜更かししてしまう。

10/25 Fri
新宿にてH.mountainsと録音。19時から24時でどうにか2曲、ギターソロやコーラスダビングまで録り切る。自分の歌は、録音ボタンを押しながらハンドマイクでオケと同録。オーディオテクニカのae6100は、突き刺すような音で良い。ボーカル含めてハンドマイクで一発録りする時にオススメだ。アホみたいに重い録音機材一式を背負い、雨に打たれながら帰宅。

10/26 Sat
世界的なヴァイオリニストが近所の学園の教授に就任し、記念コンサートが催された。あまりに演奏が上手で聞いていて涙が出た。我々一般客は二階席、在学生は一階席で聞くのだが、学生達はまさしくこれぞ学生といった不遜な態度で、最前の席の生徒以外はこれ見よがしに寝てたり、聞いていなかったり、途中でやった米津玄師の曲の時だけ、盛り上がっていた(そのコーナーは全く不要だったが、世界レベルの素晴らしいクラシック演奏家にJ-popを弾かせると、喫茶店の凡庸なBGMになる、という実験という意味では興味深かった)。まさに豚に真珠とはこの事だが、それでこそ若者であり、きっと自分も与えられた素晴らしい機会を次々と無駄にしながら、自分なりのやり方で成長してきたのだ。

10/27 Sun
一日家にて作業。

10/28 Mon
出産祝いでキリンの歯固めをいただく。穴が空いていて、握るとキュッキュッとスクラッチのような音が出る一種の楽器でもある。それを聞いて子が大いに興奮する。Mさんありがとう。

10/29 Tue
立会いでミキシング。自分では思いつかないような事にチャレンジするきっかけになるので、立会いは良い機会だ。

10/30 Wed
この一年間で作ったソロ曲26曲のみでワンマン公演を行うと宣言してから、早二ヶ月。まだ会場ブッキングをはじめ、全く何も動いていない。でもやらないと2019年が終わらない感じがするので、きっとやる。結果的に告知から開催まで、物凄く急な公演となるだろう。

10/31 Thu
三鷹市役所「光のホール」にてtom zeのライブ。tom zeがバスで行ける会場にやってくる。それが21世紀の底力だ。会場に友人・知人多数。知り合いのライブとかより圧倒的に出席率が高い。バックバンドの演奏が良くも悪くもアマチュアセミプロ感で、やや物足りないながらも聴き疲れしないというか、貴重でありながらもホッとする感じがある。訳詞がステージに投影されるのが良い。他の来日アーティストの時にもやって欲しいと思う。演奏予定曲目の2/3くらいで定刻になってしまい、公の施設なので延長などできずに、終了になってしまった。物販コーナーにtom ze自身がいて握手会が行われたが、なんだかシュールすぎて自分は並べなかった。

2019.10/1〜10/15

10/1 Tue
瞑想を生活習慣に取り入れる事にもう何度もトライしているが、うまくいかない。起きてすぐやればできそうだが、二度寝と区別が付きづらい。

10/2 Wed
自宅仕事について、午前中は問題ないのである。午後の使い方が問題なのである。夜が近づくにつれて雑念が増え、効率が落ちてくる。「疲れ」の第一段階は、雑念への引っ張られやすさだと思う。大して興味も関心もないニュースやSNS等に引っ張られる時は、たとえ自覚がなくても、既に疲れ始めているという事だ。その段階で自分を見切って、昼寝するなり散歩するなりしてリセットできれば良いのだが、なかなか思い切れずに、そのままだらだら作業してしまいがちなんだよなあ。

10/3 Thu
17:30からスタジオをとったが、メンバーは19時過ぎまで現れなかった。その間に曲を作ったので問題なかった。

10/4 Fri
子が生まれて、スーパーのフードコートの存在理由がわかった。乳児がいたらフードコートくらいでしか外食できない。

10/5 Sat
某アルバム、歌が入り、全貌が見えてくる。適度にヴァリエーションがあり、面白い作品だと思う。ロックやポップは、ある程度他ジャンルがミックスされる事を前提として存在しているジャンルである。純演歌や純シャンソンはあっても、純ロック、純ポップというものは存在しない(純ロックンロールなら存在する)。要素が混ざっていることが前提なのである。その点、ラップ/ヒップホップは、サンプリングという方法論からして混ぜ混ぜであるにもかかわらず、純ヒップホップというスタイルが成立するように思える。そこが他の音楽との違いなように感じる。

10/6 Sun
七針にてソロライブ。徐々にしか良くならないが、徐々に、数ミリずつ、上達する。ほたるたち、たよなひて、シャイガンティ、ポタジェ。友人知人多数。

10/7 Mon
武田氏からイーグルスのヒット曲をラテン風にアレンジしたカラオケを作って欲しいという依頼。有名なトリプルギターのユニゾンをドラムのタムまわしで表現する、そのために、そのためだけに必要とのこと。氏は一体どこに向かっているのか。

10/8 Tue
極力声質を変えずに、インタビュー音声の再生速度を上げる仕事。

10/9 Wed
ドラマーは四肢を動かして演奏するので、演奏のアクションに必然性がある。でもエアギターに比べるとエアドラムってあんま流行ってないな、今のところは。

10/10 Thu
クシャミ、鼻水とまらず。年4度、決まってこうなる。これは気温の変化に対する身体からのクレームである。たとえば自分の場合、足先が冷たい床に一瞬触れただけで、大クシャミを連発する。口内にウィルスが入ったり、体温が変化したりしていないにも関わらず、クシャミが出るという事は、これは実のある身体的アクションというよりはアピールに近いものであると言える。そう頭でわかっていても、クシャミは止められない。それどころか、ますますエスカレートしていくから厄介だ。寒い日が続いて冬になったという事を、身体の方で認識してくれれば症状は止まる。冬だ、もう冬なんだぞ、と言い聞かせても、いやまだ秋です、秋でいさせてくださいと、身体が受け入れてくれないその間、脳と身体にギャップがある間は、大クシャミが続く。

10/11 Fri
強烈な台風がやってくるらしい。うちは川沿いの一階である。普段の15倍くらい増水しても決壊しなさそうなチョロチョロした川なので心配していないが、近場で避難勧告が出たりもしている。この大雨も気候変動が主な要因なのだろう。各国が一丸となって温暖化と戦い始める、そんな未来はやってくるのだろうか。

10/12 Sat
川の水は一定以上は増えなかった。上流に貯水池があるらしい。川の名でツイッターを検索すると、近所の人のアカウントがちらほら出てくる。みんなツイッターやってるんだなあ。その中に明らかに同じアパートの別棟の人を発見する。ベランダから撮影したという写真のアングルで、101か102の住人だなとわかってしまう。ツイートを遡ると、自宅で仕事している自営業のようで勝手に親近感を抱く。こうしたきっかけでストーキングが始まるのかもしれない。
大雨、うちは無事だったが、各地で被害甚大。バンドメンバーにも避難所で一晩過ごした人がいる。

10/13 Sun
台風一過で晴天。川沿いを散歩。途中にあった駄菓子屋兼カフェでハートランドを飲む。子連れで外で飲酒できる店は最高。

10/14 Mon
子が産まれたバタバタが、徐々に落ち着いてきて、精神が休んでいるというか、心が寝ている。必要なプロセスなのかもしれないが、心が寝ているように感じるのはあまり良い状態じゃないなと思う。何か音楽を聴こうかなと思っても、どっこらしょ、と腰が重いのである。各種ストリーミングの充実で、リスニングまでのハードルが死ぬほど下がっているこの時代だが。

10/15 Tue
人生何度目かわからないが、今日から気持ちを入れ替えて頑張ろうと思う。

2019.9/16〜9/30

9/16 Mon
録音の時、どのくらい歌に対して口出すべきなのか、迷いどころである。自分自身ロクな歌手じゃないが、それでも外から聞いてると、より良くできそうな点が時々見えてくる。ただ、歌は精神状態がダイレクトに影響するので、たとえ正しい指摘であっても、言い方次第でマイナスに作用する事もある。同様、というか、それ以上に、歌詞についても、指摘したくなる事があるが、これは録音で関わっている場合は明らかにでしゃばりであるように感じるので、スルーする。映画や演劇の脚本やセリフについても、思う事が全くない、という事は非常に少ない。殆ど何も言わない。横の領域に指摘するのはハードルが高いのだ。逆に言えば、なんか言われる場合はよっぽど何かあると思った方が良いという事だ。

9/17 Tue
友人の膝に娘がお漏らしした日。

9/18 Wed
「全裸監督」の登場人物や、そのモデルの人物たちについて調べていたらいつの間にか、昔のアングラ仲間が某大手フリマアプリの執行役員に就任している、という、なんとも言えない情報に突き当たる。

9/19 Thu
ストラトのリフレットが完了する。丁寧な仕事で人柄も最高、素晴らしいギター工房が、たまたま引越し先にあってありがたい。

アトランタ」のブランドTシャツの話が心に刺さった。この回に限らず、全編にわたって、モヤモヤしているのに、ズッシリくる、この感覚は何なのだろう。ルイス・ブニュエルの後期の作品みたいでいて、全体としてはラッパーと、そのマネージャーと、ショービジネスの話なのである。「天才」という言葉はあまり使いたくないが、ドナルド・グローバーは天才だ。

9/20 Fri
家からやや離れた保育園を見学。園庭にヤギがいて良い。そのヤギが「メー子」という名前なのが更に良い。ピアノだって各部屋に1台ずつ置いてあるのだ。自分だったらここに通いたい。

9/21 Sat
新曲「船を・・」の歌詞を作る。

9/22 Sun
もはや食パン一つ買うのにも、会計はカードで払うようにした。1パーセントのポイントが欲しい。仮に年間100万買い物するとしたら、年1万ポイント、それを50年続ければ、50万ポイントだ。じゃあもうオールドのギブソンとか今すぐ1、2本買っても別に良いんじゃん。その習慣を続けるのなら。そう考えることにした。ライブハウスのドリンクだってカードで払っちゃう(対応してれば)。年金だって、まとめてカード払いすれば、¥2000くらいポイントつくし、それで本一冊くらい買えるんじゃん。
しかし、こうしてカード会社は手数料で肥え、小売り業は痩せ衰えていくのだ。仕組みを作って金を動かして儲けてる奴らより、毎朝4時に起きてパンやお菓子を焼いたりしている職人さんの方が好きだし、応援したい。でもカード使っちゃう。全部消滅してほしい。

9/23 Mon
Iさん一家が遊びに来る。娘は明らかに、小学生くらいのお姉さんに可愛がってもらうのが好きである。引っ越し以来、荷物置き場として放ったらかしだった部屋を、いよいよ片付ける。

9/24 Tue
歌の録音。歌というのは本当に繊細だ。ちょっとした歌い手のコンディションの違い、それによって生じるニュアンスの少しの違いで、印象が全く変わってくる。多くの人間は生まれてこの方、日常的に声を聞き続けているので、声の聞き分けについては、達人の域に達しているからだと思う。なので、声の伝えられる情報量は、他の楽器に比べて圧倒的に多い。じゃあ声が、常に他の楽器より雄弁かと言えば、全くそうではないのが面白いところだ。

9/25 Wed
片付けをしたら、作業が進むようになった。やはり部屋の乱れを目に入れぬようにして無理矢理頑張るより、まず乱れを直し、環境を整えるべきなのである。

9/26 Thu
ほとんど誰でも歌えるが、ほとんどの人は歌手になれない。ほとんど誰でも読み書きできても、小説で食っていける人は、ほんの一握り。その論法でいうと、ほとんど誰もやってない事で、その道のプロになるのは、容易な事である。

9/27 Fri
ハウススタジオで録音。例によって、しきりに通る、救急車との戦い。だが、救急車のサイレンみたいなまっすぐな音は、距離にもよるけど、だいたい後処理で、izotopeで取れるんだよな。エアコンのノイズの方がやっかいだが、この季節はエアコン切れない。

9/28 Sat
子が規則正しい生活をするので、私の生活も以前よりだいぶ規則的になり、思っていたほどは仕事時間は減っておらず、供給の方は問題なく、問題があるのは需要である。

9/29 Sun
I一家とAさん来訪。I家の兄弟は人の家に遊びにくると、その間ゲームやり放題なので嬉しいとのこと。一方でAさんは丸い球体の乗り物にのって人々が移動する未来について話してくれた。

9/30 Mon
あやされたと思ったら、いきなり針を何本もブッさされ、予防接種とは子供にとってひたすら理不尽な体験だろうと思う。

2019.9/1〜9/15

9/1 Sun
子が生まれてから、会話の9割が「糞尿」。
長らくランキング圏外だったテーマ「うんこ・しっこ」が、小学生以来の赤マル急上昇で、話題部門の一位を奪取・独走中である。どの家庭もそうなるものなのか。とりあえず、便がこんなに身近にある暮らしは初めてだ。振り向けばヤツがいる、という感じ。それは朝だろうが夜だろうが、仕事中だろうが、食事中だろうが、就寝中だろうが、好きな時にお構いなしにやってくる。
色、硬さ、臭い、効率的な処理の仕方、関連アイテム、服についたり、地面についたり、手についたり、顔についたり・・それについて語るべき事は日々、大いにある。

9/2 Mon
ギターの指弾きの練習。右手の5本の指が、それぞれ一つの和音の異なる度数を担っているということ、その役割が刻々入れ替わっていくことにあらためて、思いを馳せる。

9/3 Tue
駅前のギター工房に、20年使ったフェンダージャパンを持ち込んで、磨り減ったフレットを打ち替えてもらう。20年前に池袋パルコのイシバシで買って、それ以来、概ねこれ一本しか使っていない。新品だったのに、いつの間にかビンテージ手前の域に達しつつある。
10万足らずで買って20年。もしこれが、フェンダー社によるサブスクリプションだったとしたら現時点までで月400円。メンテ、弦代など入れたら¥1000ちょいくらい。こういう計算をすぐしてしまうのが、一番の馬鹿者だ。

9/4 Wed
だいぶ前に友人が置いていった使ってないアコギを、こまどりさんに地元駅の改札越しに差し上げる。代わりに「獅子舞無料券」を2枚、進呈される。

9/5 Thu
赤ん坊との生活ペースがだんだん出来てきて、以前と同じペースで仕事できる時もある。夜まとめて寝てくれる子なので、早起きができれば大丈夫だ。

9/6 Fri
アトランタ」シーズン2を見始める。最近のドラマ、というか、映像作品全般で間違いなく一番好き。自分の感覚のアップデートは、全てこのドラマ頼みと言っても過言ではない。
ドナルド・グローバーは時々、恥骨の大隈さんに似ている。

9/7 Sat
K家来訪。5ヶ月先輩坊やにビビりきって、寝たふりでやり過ごそうとする我が娘。乳児の3kg差は果てしなく大きい。案の定、帰った後、大泣きする。がんばれ娘。
夜中に目覚めて、全裸監督を一気見する。撮影のシーンで感動して泣く。
だが、劇伴はテンプで当たっていたであろう既存曲が時々垣間見える感じで、残念。

9/8 Sun
赤ん坊との散歩で始まる朝。この地域では、一年を通じて、様々な渡り鳥が川にやってくる。
もっとも、子は今のところ、自然に全く興味がない。外に出るとしばらく苦しそうにジタバタした後、寝てしまう。太陽と風よりも、LEDとエアコンを明らかに好んでいる。
人間が自然を好んだりするようになるのは、物心ついて、本人が自然とはっきり分離してからなのかもしれない。赤子にとっては、自然は大人よりもいっそう恐ろく、不気味なものであって、決して愛でる対象ではないのだろう。

9/9 Mon
bandcampにアルバム載っけてみようと思う。ただ、売れないんだよなあ、bandcamp。paypalが日本で、特にバンド界隈では、今ひとつ普及してないからか。

9/10 Tue
web関係の情報の修正など、膨大に時間がかかる。インターネットの世界にどっぷり浸かって半日ほど過ごすと、何だかドットの海に生きた時間を吸い取られていくような気分になるが、そろそろ20年以上の付き合いになるインターネットさんを嫌うのは、もう止めようと思う。現状、嫌いだけど役立つから利用してる、という感じで、これが、もし相手が人だったとしたら、かなり不健全な関係を長年引きずってしまっている感じだから。

9/11 Wed
bandcampでLaminaを、どうにかこうにか公開する

9/12 Thu
朝から某オフィスで1日録音案件。ほぼ毎日家で制作か子供の世話なので、たまに外に出られて嬉しい。

9/13 Fri
musescoreというフリーソフトで譜面を作っているが、手書きに比べてだいぶラクなので、もっと早く使えば良かった。

9/14 Sat
お宮参りへ。これから節目節目で様々な行事があるらしい。七五三とか、ひな祭りとか、背中にお米を背負わせる行事とか、お食い初めとか。
お食いそめという言葉は、「食う」に接頭語「お」が付いているが、これが仮に「お食べ初め」だったら上品すぎるし、「食い初め」だったら、そっけなさすぎる。「食う」という、根源的で動物的な言葉に「お」がつく事で、野蛮さのニュアンスをチラリと残したまま、社会化し、儀式化する事ができる。
こういう言葉の用法の微妙なニュアンスが好きだ。

9/15 Sun
以前の自分の音源を聞き返す。曲に余裕がないように感じる。待つべきところで待てていない。時間の概念がまだ育っていない。

2019.8/16〜8/31

8/16 Fri
居間に機材を広げ、16trレコーダーのテストをする。
月末の壊れかけのテープレコーダーズの録音のために、2019年製のデジタルレコーダーを買ったのだった。10年ほど前に、彼らのファーストアルバムを録音して、久しぶりに今度、6枚目のアルバムを録る。

録音技師として、モグリの活動を、10年以上続けている。音楽作家としても、アーティストとしてもモグっている。
今、逮捕されれば、新聞やテレビなどで「自称音楽家の男」と呼ばれる事請け合いだが、その状態で10年食ってるので、潜る能力があるのだと思う。自分の事はプロダイバーと呼んで欲しい。グレーゾーンにダイブし続け、いつか何かを残したい。
 
8/17 Sat
自分は少し過保護に育てられたかな、と思っているので、なるべくほったらかせる所は、ほったらかしたいと思っているのだけど、いざ育てると、その塩梅は難しい。
その辺の微妙なさじ加減を今後極めていきたいが、それには母親との細かな連携が必要になってくる。
ゴルフのパターみたいに、強すぎず、弱すぎず、丁度良いポイントに、子へのアクションを着地させる、その蓄積が、子の安心と自由を育てるのかもしれない。

8/18 Sun
昼、上野公園へ、あるお祝いというか、旅立ちというか、そんな席へ招かれる。紛れて我々も祝っていただき、久々の友人達にも会えて感謝。

8/19 Mon
夜、再度H.mountainsとスタジオ入り。彼らは探究心と有能さを併せ持った音楽集団である。歌い出しの直前にキーを+6変更しても、平気で全員合わせてくる。

8/20 Tue
「漢字・ハングル 書の饗宴」展を見にいく。名前を考えていた時期に、書の世界に興味を持ったのだった。書家の筆跡が、字の原型から離れてほとんど抽象画のようになっている時、その字や文がもともと担っていた意味は、どの辺りに漂っているのか。普段、意味に従属している、字の形が解き放たれる様子が、筆跡や筆圧などの即興的なライブ感を伴って、そこに記されているのは、絵画的でありつつ、録音芸術のようでもあり、他に無い表現と思う。

8/21 Wed
吉祥寺NEPOにてH.mountainsのワンマンライブにゲストで登場し、「まつり」を熱唱。自分では、自分のことを、まず第一にコンポーザーで、第二にギターだと思っているが、周囲からはただの変なヤツだと思われているので、大体、何かやってください、的な依頼で呼ばれて、何かやって、帰るのである。
この編成で片田舎の村祭りなどに呼ばれ、できれば、歌って生きていきたい。

8/22 Thu
昨夜はライブ後、道に迷い、ガマガエルの巨大な鳴き声に怯えながら、狭山湖のあたりをさまよっていた。疲れ切って部屋の掃除などして過ごす。

8/23 Fri
母娘が家に戻ってくる。寿司の出前などとって祝う。寿司桶に収まってしまいそうなくらい小さな娘。本格的に3人暮らしが始まった。

8/24 Sat
ベビーカーを買いにヨーカドーへ。トータル2時間ほどの外出だったが、赤ん坊は疲れ切ってしまった。ずっと抱っこされていても、外出して、店に入ったりするだけで、屋内より刺激が多く(音や光など)、疲れてしまうようだ。抱っこ紐の中に埋もれて、グフグフ言い始めたので、心配になって早足で帰宅する。

8/25 Sun
昨日買ったベビーカーに乗せようとしたのだがセッティングに手間取り、娘、大激怒。大変覇気のあるというか、気性の荒い子である。自分も本来そういう人間であるような気がするのだが、生き抜くために周囲の環境に合わせて形を変えてきたので、いつの間にか、本来の自分がどんな感じだったか、あまりわからなくなってしまった。
娘はできれば今のまま、自分を曲げずにまっすぐ育ってほしいし、そのサポートを出来る限りしていきたい。

8/26 Mon
evidenceのカバー音源の作業。セロニアス・モンクの四次元的な曲。

8/27 Tue
録音準備など。

8/28  Wed
西荻フラットのだだっ広い部屋でレコーディング。ベーシック一発録り。サクサクと順調に進む。

0829 Thu
録音二日目。ベーシック+オーバーダブで予定通り録りきった。新調したレコーダーもトラブルなく、ipadからの操作も便利で、導入して良かった。

8/30 Fri
疲れて寝る。

8/31 Sat
Y家遊びに来る。娘は客が来ると、普段と違っておとなしく、だいぶ良い子にしている。声も1オクターブ高くなる。客が帰ると、途端にカツオの同級生の花沢さんみたいなダミ声で騒ぎ始める。なかなか良い性格していると思う。

2019.8/1〜8/15

8/1 Thu
母娘が明日退院。個室にはミストシャワー(って今まで存在すら知らなかったけど、パイプに空いた無数の穴から蒸気が吹き出すタイプのラグジュアリーなシャワー)が付いていて、何度かシャワーだけ使わせてもらっていたのだが、使い納めである。

8/2 Fri
午前11時に母娘は退院し、そのままタクシーで埼玉の実家へ。午後、都内へ出て、 ある声優の歌の収録。正直、修正しがいのあるセッションである。

8/3 Sat
夜、秋葉原へacid mother's templeのライブへ行く。うっちーは何だかsexyなベースを弾いていた。

8/4 Sun
1日12回の授乳で子はスクスク育ち、母はみるみる痩せていく。昼も夜もない生活。まあ、男は大して辛くない。

8/5 Mon
ついに・・命名した。超超超、良い名前、偶然も重なり、100点満点の名前を思いつく事ができた。
その名をここに書きたい、というか、一度、名付けの経緯やら、それに因むエピソードやらを、詳しく長文にしたのだけど、考え直して消す事にした。
こんな小さな場であっても、名前を公表することが、将来的に、子にとって何らかのリスクを呼ぶ可能性を考えてしまう。
今の世の中、検索したらすぐ様々な情報が出てきてしまう。今後はもっとそうなっていく。
もちろん心配しすぎだとも思う。明らかにナーバスにはなっているので。

でも、今、どのようにしたいかを本人が選ぶ事はできない。
一方、書きたい理由は、ただ単に自分たちが良い名前を思いついたので、自慢したい、殆どそれだけ。
なら、グッと我慢で別にいいかと思う。
写真も載っけたいのだけど、同じ理由でNGだ。そのうち絵でも載っけたい。
こういうのは現代ならではの悩みだな。

というわけで、超良い名前なので、直接会った時には聞いてください。

8/6 Tue
某AIアドバイザーに株を買ってもらうため、金を預ける。現金が必要な時期をどうにかやり過ごしたので、これからは運用する。昔、投資についてのドキュメンタリーで、ウォルト・ディズニーの娘だか孫だかが、金を預けておけば、金と金が勝手にsexして殖えるのだと言っていて、何だか露悪的で嫌な表現だった。「貧乏人はこっちのゾーンには入ってくるなよ」的な意地悪さが低意にある表現だった。
その頃から時代は変わって、今は別に資産家でなくても、超がつくほどの少額から運用を始められるし、勿論そこに罪の意識など持ついわれはない。
預けっぱなしで放ったらかしにしておくだけなら、銀行預金と手間は変わらない。
もちろん投資なので、減るリスクはある。

8/7 Wed
市役所から赤字で訂正が入りまくったが、出生届がどうにか受理される。書類を書くのが本当に苦手だ。もともと苦手なのが、苦手意識を持つ事で、より苦手になっていく。夜、H.mountainsと新宿のスタジオに入り、熱唱して喉が涸れる。

8/8 Thu
毎日、深夜に妻の実家に行き、朝まで子の世話をして、昼は自宅で働いている。それで、テレビのワイドショー的なものを目にしなくてはいけない機会がたまにあるのだが、本当に酷いものである。今は吉本の闇営業と、煽り運転と、N国の話題を代わる代わる流しているのだが、果たしてそれらの話題に心の底から興味がある人間が存在するのか甚だ疑問だ。ワイドショーは長年、通奏低音のように、この国を腐らせ続けている。毒ガスみたいなものだ。

8/9 Fri
かつての仕事先の社長と仲間が出産のお祝いをしてくれる。そして、飲みすぎて、終電をなくし、カバンもなくした。気がついたら、月が綺麗な住宅街を手ぶらで歩いていた。

8/10 Sat
カバンは飯能駅にたどり着いていて、ありがたい事に中身は全て無事だった。この日は、ものすごい暑さで、熱中症の危険を感じた。落合川に寄って、素足を水に浸らせる。川が近くにあるのは恵まれた暮らしだ。

8/11 Sun
神楽坂にて、即興二人組の「恥骨」による、恥骨祭に出演。彼らの演奏とともに「まつり」をアカペラで熱唱。良い出来と思ったが、反応は特に無し。面白いイベントだった。
直接のやり取り以外で、子が生まれた事を誰にも知らせてない。SNSにでも載せれば、しばらく会ってない同級生や友人知人にうっすらお知らせできるなあと思うが、まあ別にいいかなと思う。どうしても知らせなければいけない必要はないし、直接会う事があれば祝ってもらおう。

8/12 Mon
翌日のライブに備え久々に自宅で寝る。

8/13 Tue
2週間検診。タクシーに乗って緊張する子。こちらも慣れておらず、抱っこ紐に入れるだけで、てんやわんやの大騒ぎだ。夜は円盤でソロライブ。なかなか良い感じの盛り上がりを見せる。対バンのこまどり社員さんは副業で獅子舞をやっているらしい。

8/14 Wed
夏バテな1日。

8/15 Thu
タカシ氏のベースは、楽々と音楽を奏でていた。西永福JAM、松崎ナオさんのライブにて。
新宿から移転したJAMは、綺麗で現代的なライブハウスになっていた。

2019.7/16~7/31

7/16 Mon
映画「ザ・サークル」見る。面白くなりそうな要素に溢れていながら、ほとんど面白くならない、消化不良感に満ちた映画である。
検診に行く。今すぐ出てくる気配はない。

7/17 Wed
入院等のことで心配事多く、水の音楽が進まない。眠気をおさえるために10分ほど寝ようとして、そのまま数時間寝てしまう、というのを繰り返す。
気ばかり急っていて、実際のところは寝てばかりいる。

7/18 Thu
「Blues5」PVの編集作業。映像は、編集の仕方によって、様々なストーリーが発生していく様子が面白い。
ストーリーは、映像と、見る人との間に発生するので、映像内の情報純度が高ければ高いほど、ストーリーは誤解なく伝わる。逆に情報の純度が低ければ、受け手の側がそれを補ってストーリーを作り出す余白が生じる。そのさじ加減を時間の経過とともに上手にコントロールできているのが、上質な作品だと思う。しかし、そんな上出来な作品は稀で、監督の手元に狙い通りの素材が集まる事も余りないので、良くも悪くも作り手の意図していないもの、予想を超えたものができあがる。そういう生物っぽさが、映像にはある。音楽よりも、さらに不確定要素が多く、コントロールしにくいところ、ある程度運任せなところが、面白い所だと思う。

7/19 Fri
水の音だけで曲を作っているが、難しい。例えば水滴をリズムにしたりするのは、いかにも説明的で、ありきたりな感じ。気を抜くと、小山田圭吾が20年前にやってたような曲になってしまう。
別にありきたりでも上質ならそれで良いのだけど、上質なありきたりを成り立たせるのは、それなりにセンスの要る技だ。

7/20 Sat
出産予定日が迫ってきた。比較的、乳幼児と一緒に入店するにはハードルが高いと言われる炭火焼肉へ。

7/21 Sun
夜中に一念発起して壁際にあったソファを窓際に移すと、不思議と気分が変わって物事に集中できるようになったのだった。

7/22 Mon
停滞していた音楽制作が軌道にのる。部屋の模様替えにより、作業効率が上昇したのか。部屋にある物たちは住人に対して無言のメッセージを発しているのだ。

7/23 Tue
Blurの「Girls and Boys」の、ギターとコーラスの不協和な良さ、の謎を解明したいと、高校の時に思って、それから20年以上何もやっていない。Blurってなんか不思議なバンドなんだよな。ダイレクトに良い部分が余り無い、が故の、良さ、というか。
その昔、リボルバーに入っているポール・マッカートニーの曲「Got to get to into your life」を初めて聞いた時、ブラスが入ってきて、おお、これから盛り上がるのか、と思ったら、肩透かしで「パパッパー」とか言ってすぐ終わっていく、その展開に、諸行無常というか、人の道を外れた非道さを感じたのだが、それに通じる肩透かしなセンスがあると思う。それがイギリス、ということなのかもしれない。それはきっとコウモリ傘とフロックコートの下に何かを隠し持った変態紳士の文化である。

7/24 Wed
14時に妻入院する。「誕生」というプレイリストを作る。お産に臨む、まさにその時、自分にできる事はそれくらいしかなかった。あと買い物とか。せいぜいストレスの種にならぬよう振る舞いに気をつける。いざと言う時、男にできることは、それくらいしかない。

7/25 Thu
久しぶりの晴れ。朝から促進剤を投入。・・物凄く辛そう・・、隣の部屋から別の女性のうめき声が聞こえてくる。出産に臨む妊婦だけが入院する産院のこのフロア(2F)は、文字通り生死のかかった現場で、戦場のようにピリピリしている。「誕生」プレイリストなどは流す余裕はない。というか、音楽自体、必要とされていない。廊下で、うっすらと、聞こえるか聞こえないかくらいのボリュームでモーツァルト(多分)がかかっている。
夕方まで頑張るも、この日は誕生せず自分は帰宅。翌朝早朝に産院へ行く事に。

7/26 Fri
私はその朝、まず近所の神社にお参りに行き、その後コンビニでコーヒーを買って店の前で飲んだりして、比較的優雅に過ごしていたのだった。そしたら、電話がかかってきた。早朝の病院で、妻は手負いの獣みたいに暗い部屋で唸っていた。血圧が上昇している関係で部屋を暗くしているとのこと。隣の部屋から別の妊婦たちの絶叫が聞こえ続ける。お腹の中の赤ちゃんの心拍を計測する機械にはコンタクトマイクが付いていて、その音は馬の蹄のようなので、馬に乗った我が子がこちらにむかって砂利道を駆けてくる様子が脳裏に浮かんだ。
結局、朝一番の医師判断で帝王切開となる。処置室の鉄のドアの前でしばらく待っていると、猫のような「アアー」という鳴き声が聞こえ、それは娘のこの世での第一声だった。それは、やはり、とても美しい声だった。そして、赤ん坊を初めて膝に抱いた時、重量にも美しさがあるという事を知った。

7/27 Sat
前日、博多から応援に来てくれていた母親を東京駅へ見送る。面会可能時間まで間が空いたので、ステーションギャラリーでメスキータ展を見て、15時に病院へ。赤ん坊は初めて両目を開けて、その眼を見せてくれる。乱反射して、焦点を結ばない幸福。

7/28 Sun
娘は今日初めて乳を飲んだ。沢山飲んだ。誕生以降、音楽の歌詞の意味が全て更新されて聞こえてくる。以前は陳腐にも思えたJ-popの歌詞が、異常に心に入ってきたりする。ウルフルズの「バンザイ」とか、何て心にフィットする曲なんだろう、と思う。Beatlesのsomethingの歌詞が全て自分の娘の事を歌っているように思える。

7/29 Mon
帰宅して、引き続き「Blues5」PVの編集。1カットだけ追加で撮影したい箇所が出てくる。そのカットがあれば、この短い物語にも何かしらのオチが付きそうだ。Nさん、A君が病院に見舞いに来てくれる。その後、一人で公園に行き、使い古したネクタイを木に引っ掛けて、それが風に吹かれている様子をipadで撮影する。

7/30 Tue
子の名を考える日々。生まれる前に検討していた候補が幾つかあったが、そのうち好々(ここ)ちゃん、好(はお)ちゃん、仙阿(せな)ちゃん、雷鳥、などが早々と候補から消えた。
名付けというのは、親が子に与える最初で最後の究極的な詩だ。何せ、1文字〜最大5文字くらいで、祈りにも似た気持ちを子に託し、これから生きていく世界に対して、表明しなくてはならないのである。
名付ける者の価値観や、世の中に対する姿勢、またバランス感覚のようなものが総合的に表現される、強制参加の詩会だ。
会のルールとして、読み辛かったり、意味がわかりにくかったり、ネガティブに捉えられる字は敬遠される。使用できない漢字も結構ある。字画というファクターもある(うちは気にしないが)。その時代の名付けトレンド(ちなみに今は所謂「キラネーム」への反動から、やや復古趣味な傾向を感じた)との距離感の調整も大切な要素だ。
音と意味、そして苗字との組み合わせによって、生きる名もあれば、光を失う名もある。
生まれてきた赤ん坊の外観が呼ぶ名もあれば、避ける名もある。

これまでの知見を総動員して、最適解を導き出すべく、悩む日々。

7/31 Wed
赤ちゃんに聞かせるためのプレイリストを作る。一曲目は「ケ・セラ・セラ」。
ある日、娘が母親に尋ねる。私は将来、美しく、豊かに、幸せになれるかな?
母親は答える。未来のことなんかわからない、なるようにしかならない。
ケ・セラ・セラとは母親の造語の適当なスペイン語
クールな歌詞と甘ったるいメロディの組み合わせが最高な曲。
娘はやたら覇気のある、物凄い飲みっぷりで乳を飲むので、見ると笑ってしまう。