Dangerous Mind

Dangerous Mind

2020.9/16〜9/30

9/16 Wed
ちょっと体調が戻ってきた。悪化/回復をこの一月くらい、ずっと繰り返している。「Lens」という78年とか79年くらいのニューヨークの映画を見た。魔都。話はよくわからなくても、風景さえ映っていれば、それだけで十分映画になってしまうような街。

9/17 Thu
フィリピンのEyedressというアーティストのアルバムが良かった。今度こそ体調が普通に戻った。この一か月、何か1アクションするたびに休憩を一度入れないと、途端に熱が出るような状態だったので、正直言ってほとんど絶望していた。喉元過ぎればで、どうせすぐ忘れると思うが、発熱の恐怖を感じずに生活できるのは素晴らしい事だ。

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9/18 Fri
Awichがラジオでお勧めしていたので「サピエンス全史」を読み始める。体調が回復したので、再びスコセッシの「カジノ」を見る。夜、久々のバンド練習で新曲。

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9/19 Sat
アルバムを完成させた後、一か月病気になって寝込んだ。自分は漫画のようにわかりやすいところがある。

9/20 Sun
ギターで曲のアイデアを、何でもいいので出た順にメモしていく。午後は吉祥寺のMさん宅へ伺う。

9/21 Mon
「もう終わりにしよう」という映画を見る。面白かったのかどうか、楽しめたのかどうか、自分でもよくわからないが、最後まで見てしまう。途中、ジョン・カサヴェテスの映画(の中のジーナ・ローランズの取り扱い)を思いっきり、登場人物が貶しまくるシーンがあって、自分はカサヴェテス映画というのは、インディペンデントな映画制作者達の聖域だと勝手に思っていたので、それだけで、びっくりさせられた。何だかよくわからないけど奇妙に心に引っかかる。原作も読んでみたい。
地図上で発見した、近所の森に行く。徒歩範囲の森林は全部潰した。

9/22 Tue
東大和市の薬用植物園に行く。池に一房落ちただけで、周囲の魚が死ぬような強い毒性の植物や、大麻やケシなどがキャプション付きで栽培されている。麻薬の畑は、盗難防止のため先端の尖ったフェンスで包囲されている。猛毒は野ざらしでも良いのか、と思うが、その辺の軒先に植えてあるような花や木にも強い毒性を持つものは少なくないので(スズランとか)、別に良いのだろう。

9/23 Wed
駅前の病院で市の健康診断を受ける。新型コロナの昨今、病院はなるべく体調の良い時にいくもの、体調のすぐれない方はご遠慮ください、という場所である。自分も先月、熱がある時に病院には行きたくなかった。

9/24 Thu
ギターのループを発展させた曲づくりを進める。
「ブラッククランズマン」を見る。目立った暴力シーンがほとんど無いまま本編が終わった後、エンディングに生々しい、実際に起きた暴力的なニュース映像が流れるという、強い主張を感じる構成。

9/25 Fri
OWKMJのリハ。新曲を試す。簡単な、ループ主体の曲を19曲作ってアルバムにしたい。

9/26 Sat 
Youtuberの税理士先生の動画に励まされながら、文化庁補助金申請を行う。元々あまりやる気がなかったのだが、昨日の練習で他のメンバーが申請したと聞いたら俄然やる気に。まあ、そんなものだ。

9/27 Sun
「詩の朗読バージョン」のアルバム制作を進める。娘が初めて靴をはいて歩いた。

9/28 Mon
ヒマなので3DCGを始めてみた。メタセコイアという無料ソフトで作っているのだが、今まで使ってこなかった脳の領域が刺激される作業で面白い。文字の3Dオブジェクトを作って、それを音楽に合わせて動かすのが当面の目標。

9/29 Tue 
詩の朗読バージョンの制作は12曲目の「もしかして」まで進んだ。しかし、歌にも増して詩の朗読はOKテイク、NGテイクの判断がつきづらい。全部OKと言えばOKだし、全部NGと言えばNGだ。
70年代にアレン・ギンズバーグとかが朗読をどこかの大ホールでやってるような写真や映像をたまに見るけど、詩の朗読というのが、あの規模の興業として成り立っていたという事(ひょっとしたら今も成り立っているのか?)が、正直なところ、いまいちピンと来ない。と、そんな事を考えながら詩の朗読アルバムを作っている。

9/30 Wed
「ハーフ・オブ・イット」はとても面白かった。柔らかいトーンだけど、青春映画の枠組みの中で、色んな挑戦をしている映画のように思えた。
チャゲ&飛鳥・カバーナイトというものに呼ばれて、その準備をしている。しかし、自分はチャゲアスの良いリスナーではない。CDを買った事がないし、テレビでしか聞いた事がないかもしれない。それでも呼ばれるとホイホイ出ちゃうんだよなあ。
ところで、チャゲアスの「僕はこの瞳で嘘をつく」という曲は、井上陽水の「飾りじゃないのよ涙は」への返歌なのではないかと、ふと思った。曲調やテンポ感が似ているというのはもちろんあるが、互いに目をテーマにした曲であり、見る/見られるという関係性をテーマにした曲でもある。
推理小説を最後から めくれるようなはずはない」という歌詞が、小学生の頃からずっと、自分の心に引っかかっている。