Dangerous Mind

Dangerous Mind

2019.10/16〜10/31

10/16 Wed
子は一回の授乳で120mlのミルクを飲むのに20分程度かかるので、片手で哺乳瓶を支えながら、ipadで映画を見ている。「麗しのサブリナ」「素晴らしき哉、人生」「雨に唄えば」など、古き良き映画が乳飲み子に合う。しかし今一番ハマって見ているのはnetflixの「リズム+フロー」だ。D-Smokeにバトルで敗れて脱落してしまったが、飄々としたキャラのOld Man SaxonというMCが好きだった。スラング多めの生きた英語をサブリミナル学習してくれていたら良い。


10/17 Thu
駅の向こう側にある保育園を見学。自分の想像するところのオーソドックスな保育園で安心感があるが、個人的には先回行った、家から遠くてヤギのいる保育園が好きだ。
しかし保育園というのは、それぞれこんなに個性が異なっていて、こんなに面白い施設だとは知らなかった。園長やスタッフの考え方によって、時間割、給食、風呂、オムツ(紙or布)、園庭の遊具の有無、泥遊びの可否など、様々な方針があり、それらが総合された園それぞれのスタイルは、それ自体がポリシーや理念を反映した作品のようなものである。

入園したら、平日の9時から5時まで、生活全般を見てもらう事になるので、子供に与える影響は大きいと思う。
中には森友学園みたいに、特定の偏った思想(というか偏見)を、まだ物の判断がつかない子供たちの根っ子に植え付けようとする、恐ろしい施設だってある(あそこは幼稚園だけど)。
ヘイトや差別意識に基づいた思想を子供達にインストールするのは絶対的な悪だ。8億円値引き以前に、そういう園が存在していた事がおかしいが、そこによりによって総理大臣が名誉職として関わっていたのは常軌を逸した事だ。

10/18 Fri
作曲といっても、作業時間の大半は音色作りという事もある。その音色に引っ張られるかたちで、フレーズやコードが変わっていくこともある。いろいろ試した結果、インパクトのある音色が単音で鳴っているのが一番良かったりする。仮にそうなっても、最初に設定したコード感が残っているように感じられる時は、大丈夫な感じがする。

10/19 Sat
オルガンコンサートへ行く。オルガンは異色の楽器だ。 ツルッとした、例えばバイオリンなんかに比べたら、ほとんど深みのない音色で、楽器というよりは、音の概念、音高そのものの抽象的な表現と言っても良いのかもしれない。それでいて何百年もの歴史や伝統に裏付けられた音色でもある。それはとてもヨーロッパ的な何かなのかもしれない。

10/20 Sun
市役所に和太鼓の発表会を聞きにいくが、音量が許容量越えだったのか、子が泣き出し早々に退散。以前、ライブハウスで一番騒音苦情がくるのは和太鼓の低音と聞いた。

10/21 Mon
ふと思い立って、tiktokをダウンロードする。投稿一件あたりの情報量が多い。ツイッターが町内会の回覧板くらいの情報量に思えてくる。正直どう楽しめば良いのかわからず、交通量の激しい往来を前にして立ち往生している老人のような気分で、私は時代に取り残されていく覚悟を決めた。

10/22 Tue
ノイズ除去の案件。あるセミナーの動画なのだが、予想以上に素材の状態が悪い。ノイズ云々以前に、インタビュアーのマイクだけオンで、答える側のマイクはオフになっているのだ。もちろんインタビュアー側のマイクも多少は音声を拾っているが、バランスが圧倒的におかしい。当日、会場にいる人は、この状況を誰も何とも思わなかったのか。

10/23 Wed
近所で前川喜平氏の講演会があったので行きたかったが、予約受付が終了していた。平日昼間なので全然大丈夫と思っていたが、全然ダメだった。喜平は少なくともこの町では人気がある。

10/24 Thu
「リズム+フロー」が面白すぎて、つい夜更かししてしまう。

10/25 Fri
新宿にてH.mountainsと録音。19時から24時でどうにか2曲、ギターソロやコーラスダビングまで録り切る。自分の歌は、録音ボタンを押しながらハンドマイクでオケと同録。オーディオテクニカのae6100は、突き刺すような音で良い。ボーカル含めてハンドマイクで一発録りする時にオススメだ。アホみたいに重い録音機材一式を背負い、雨に打たれながら帰宅。

10/26 Sat
世界的なヴァイオリニストが近所の学園の教授に就任し、記念コンサートが催された。あまりに演奏が上手で聞いていて涙が出た。我々一般客は二階席、在学生は一階席で聞くのだが、学生達はまさしくこれぞ学生といった不遜な態度で、最前の席の生徒以外はこれ見よがしに寝てたり、聞いていなかったり、途中でやった米津玄師の曲の時だけ、盛り上がっていた(そのコーナーは全く不要だったが、世界レベルの素晴らしいクラシック演奏家にJ-popを弾かせると、喫茶店の凡庸なBGMになる、という実験という意味では興味深かった)。まさに豚に真珠とはこの事だが、それでこそ若者であり、きっと自分も与えられた素晴らしい機会を次々と無駄にしながら、自分なりのやり方で成長してきたのだ。

10/27 Sun
一日家にて作業。

10/28 Mon
出産祝いでキリンの歯固めをいただく。穴が空いていて、握るとキュッキュッとスクラッチのような音が出る一種の楽器でもある。それを聞いて子が大いに興奮する。Mさんありがとう。

10/29 Tue
立会いでミキシング。自分では思いつかないような事にチャレンジするきっかけになるので、立会いは良い機会だ。

10/30 Wed
この一年間で作ったソロ曲26曲のみでワンマン公演を行うと宣言してから、早二ヶ月。まだ会場ブッキングをはじめ、全く何も動いていない。でもやらないと2019年が終わらない感じがするので、きっとやる。結果的に告知から開催まで、物凄く急な公演となるだろう。

10/31 Thu
三鷹市役所「光のホール」にてtom zeのライブ。tom zeがバスで行ける会場にやってくる。それが21世紀の底力だ。会場に友人・知人多数。知り合いのライブとかより圧倒的に出席率が高い。バックバンドの演奏が良くも悪くもアマチュアセミプロ感で、やや物足りないながらも聴き疲れしないというか、貴重でありながらもホッとする感じがある。訳詞がステージに投影されるのが良い。他の来日アーティストの時にもやって欲しいと思う。演奏予定曲目の2/3くらいで定刻になってしまい、公の施設なので延長などできずに、終了になってしまった。物販コーナーにtom ze自身がいて握手会が行われたが、なんだかシュールすぎて自分は並べなかった。