Dangerous Mind

Dangerous Mind

2019.9/1〜9/15

9/1 Sun
子が生まれてから、会話の9割が「糞尿」。
長らくランキング圏外だったテーマ「うんこ・しっこ」が、小学生以来の赤マル急上昇で、話題部門の一位を奪取・独走中である。どの家庭もそうなるものなのか。とりあえず、便がこんなに身近にある暮らしは初めてだ。振り向けばヤツがいる、という感じ。それは朝だろうが夜だろうが、仕事中だろうが、食事中だろうが、就寝中だろうが、好きな時にお構いなしにやってくる。
色、硬さ、臭い、効率的な処理の仕方、関連アイテム、服についたり、地面についたり、手についたり、顔についたり・・それについて語るべき事は日々、大いにある。

9/2 Mon
ギターの指弾きの練習。右手の5本の指が、それぞれ一つの和音の異なる度数を担っているということ、その役割が刻々入れ替わっていくことにあらためて、思いを馳せる。

9/3 Tue
駅前のギター工房に、20年使ったフェンダージャパンを持ち込んで、磨り減ったフレットを打ち替えてもらう。20年前に池袋パルコのイシバシで買って、それ以来、概ねこれ一本しか使っていない。新品だったのに、いつの間にかビンテージ手前の域に達しつつある。
10万足らずで買って20年。もしこれが、フェンダー社によるサブスクリプションだったとしたら現時点までで月400円。メンテ、弦代など入れたら¥1000ちょいくらい。こういう計算をすぐしてしまうのが、一番の馬鹿者だ。

9/4 Wed
だいぶ前に友人が置いていった使ってないアコギを、こまどりさんに地元駅の改札越しに差し上げる。代わりに「獅子舞無料券」を2枚、進呈される。

9/5 Thu
赤ん坊との生活ペースがだんだん出来てきて、以前と同じペースで仕事できる時もある。夜まとめて寝てくれる子なので、早起きができれば大丈夫だ。

9/6 Fri
アトランタ」シーズン2を見始める。最近のドラマ、というか、映像作品全般で間違いなく一番好き。自分の感覚のアップデートは、全てこのドラマ頼みと言っても過言ではない。
ドナルド・グローバーは時々、恥骨の大隈さんに似ている。

9/7 Sat
K家来訪。5ヶ月先輩坊やにビビりきって、寝たふりでやり過ごそうとする我が娘。乳児の3kg差は果てしなく大きい。案の定、帰った後、大泣きする。がんばれ娘。
夜中に目覚めて、全裸監督を一気見する。撮影のシーンで感動して泣く。
だが、劇伴はテンプで当たっていたであろう既存曲が時々垣間見える感じで、残念。

9/8 Sun
赤ん坊との散歩で始まる朝。この地域では、一年を通じて、様々な渡り鳥が川にやってくる。
もっとも、子は今のところ、自然に全く興味がない。外に出るとしばらく苦しそうにジタバタした後、寝てしまう。太陽と風よりも、LEDとエアコンを明らかに好んでいる。
人間が自然を好んだりするようになるのは、物心ついて、本人が自然とはっきり分離してからなのかもしれない。赤子にとっては、自然は大人よりもいっそう恐ろく、不気味なものであって、決して愛でる対象ではないのだろう。

9/9 Mon
bandcampにアルバム載っけてみようと思う。ただ、売れないんだよなあ、bandcamp。paypalが日本で、特にバンド界隈では、今ひとつ普及してないからか。

9/10 Tue
web関係の情報の修正など、膨大に時間がかかる。インターネットの世界にどっぷり浸かって半日ほど過ごすと、何だかドットの海に生きた時間を吸い取られていくような気分になるが、そろそろ20年以上の付き合いになるインターネットさんを嫌うのは、もう止めようと思う。現状、嫌いだけど役立つから利用してる、という感じで、これが、もし相手が人だったとしたら、かなり不健全な関係を長年引きずってしまっている感じだから。

9/11 Wed
bandcampでLaminaを、どうにかこうにか公開する

9/12 Thu
朝から某オフィスで1日録音案件。ほぼ毎日家で制作か子供の世話なので、たまに外に出られて嬉しい。

9/13 Fri
musescoreというフリーソフトで譜面を作っているが、手書きに比べてだいぶラクなので、もっと早く使えば良かった。

9/14 Sat
お宮参りへ。これから節目節目で様々な行事があるらしい。七五三とか、ひな祭りとか、背中にお米を背負わせる行事とか、お食い初めとか。
お食いそめという言葉は、「食う」に接頭語「お」が付いているが、これが仮に「お食べ初め」だったら上品すぎるし、「食い初め」だったら、そっけなさすぎる。「食う」という、根源的で動物的な言葉に「お」がつく事で、野蛮さのニュアンスをチラリと残したまま、社会化し、儀式化する事ができる。
こういう言葉の用法の微妙なニュアンスが好きだ。

9/15 Sun
以前の自分の音源を聞き返す。曲に余裕がないように感じる。待つべきところで待てていない。時間の概念がまだ育っていない。