Dangerous Mind

Dangerous Mind

2019.9/16〜9/30

9/16 Mon
録音の時、どのくらい歌に対して口出すべきなのか、迷いどころである。自分自身ロクな歌手じゃないが、それでも外から聞いてると、より良くできそうな点が時々見えてくる。ただ、歌は精神状態がダイレクトに影響するので、たとえ正しい指摘であっても、言い方次第でマイナスに作用する事もある。同様、というか、それ以上に、歌詞についても、指摘したくなる事があるが、これは録音で関わっている場合は明らかにでしゃばりであるように感じるので、スルーする。映画や演劇の脚本やセリフについても、思う事が全くない、という事は非常に少ない。殆ど何も言わない。横の領域に指摘するのはハードルが高いのだ。逆に言えば、なんか言われる場合はよっぽど何かあると思った方が良いという事だ。

9/17 Tue
友人の膝に娘がお漏らしした日。

9/18 Wed
「全裸監督」の登場人物や、そのモデルの人物たちについて調べていたらいつの間にか、昔のアングラ仲間が某大手フリマアプリの執行役員に就任している、という、なんとも言えない情報に突き当たる。

9/19 Thu
ストラトのリフレットが完了する。丁寧な仕事で人柄も最高、素晴らしいギター工房が、たまたま引越し先にあってありがたい。

アトランタ」のブランドTシャツの話が心に刺さった。この回に限らず、全編にわたって、モヤモヤしているのに、ズッシリくる、この感覚は何なのだろう。ルイス・ブニュエルの後期の作品みたいでいて、全体としてはラッパーと、そのマネージャーと、ショービジネスの話なのである。「天才」という言葉はあまり使いたくないが、ドナルド・グローバーは天才だ。

9/20 Fri
家からやや離れた保育園を見学。園庭にヤギがいて良い。そのヤギが「メー子」という名前なのが更に良い。ピアノだって各部屋に1台ずつ置いてあるのだ。自分だったらここに通いたい。

9/21 Sat
新曲「船を・・」の歌詞を作る。

9/22 Sun
もはや食パン一つ買うのにも、会計はカードで払うようにした。1パーセントのポイントが欲しい。仮に年間100万買い物するとしたら、年1万ポイント、それを50年続ければ、50万ポイントだ。じゃあもうオールドのギブソンとか今すぐ1、2本買っても別に良いんじゃん。その習慣を続けるのなら。そう考えることにした。ライブハウスのドリンクだってカードで払っちゃう(対応してれば)。年金だって、まとめてカード払いすれば、¥2000くらいポイントつくし、それで本一冊くらい買えるんじゃん。
しかし、こうしてカード会社は手数料で肥え、小売り業は痩せ衰えていくのだ。仕組みを作って金を動かして儲けてる奴らより、毎朝4時に起きてパンやお菓子を焼いたりしている職人さんの方が好きだし、応援したい。でもカード使っちゃう。全部消滅してほしい。

9/23 Mon
Iさん一家が遊びに来る。娘は明らかに、小学生くらいのお姉さんに可愛がってもらうのが好きである。引っ越し以来、荷物置き場として放ったらかしだった部屋を、いよいよ片付ける。

9/24 Tue
歌の録音。歌というのは本当に繊細だ。ちょっとした歌い手のコンディションの違い、それによって生じるニュアンスの少しの違いで、印象が全く変わってくる。多くの人間は生まれてこの方、日常的に声を聞き続けているので、声の聞き分けについては、達人の域に達しているからだと思う。なので、声の伝えられる情報量は、他の楽器に比べて圧倒的に多い。じゃあ声が、常に他の楽器より雄弁かと言えば、全くそうではないのが面白いところだ。

9/25 Wed
片付けをしたら、作業が進むようになった。やはり部屋の乱れを目に入れぬようにして無理矢理頑張るより、まず乱れを直し、環境を整えるべきなのである。

9/26 Thu
ほとんど誰でも歌えるが、ほとんどの人は歌手になれない。ほとんど誰でも読み書きできても、小説で食っていける人は、ほんの一握り。その論法でいうと、ほとんど誰もやってない事で、その道のプロになるのは、容易な事である。

9/27 Fri
ハウススタジオで録音。例によって、しきりに通る、救急車との戦い。だが、救急車のサイレンみたいなまっすぐな音は、距離にもよるけど、だいたい後処理で、izotopeで取れるんだよな。エアコンのノイズの方がやっかいだが、この季節はエアコン切れない。

9/28 Sat
子が規則正しい生活をするので、私の生活も以前よりだいぶ規則的になり、思っていたほどは仕事時間は減っておらず、供給の方は問題なく、問題があるのは需要である。

9/29 Sun
I一家とAさん来訪。I家の兄弟は人の家に遊びにくると、その間ゲームやり放題なので嬉しいとのこと。一方でAさんは丸い球体の乗り物にのって人々が移動する未来について話してくれた。

9/30 Mon
あやされたと思ったら、いきなり針を何本もブッさされ、予防接種とは子供にとってひたすら理不尽な体験だろうと思う。