Dangerous Mind

Dangerous Mind

2019.8/16〜8/31

8/16 Fri
居間に機材を広げ、16trレコーダーのテストをする。
月末の壊れかけのテープレコーダーズの録音のために、2019年製のデジタルレコーダーを買ったのだった。10年ほど前に、彼らのファーストアルバムを録音して、久しぶりに今度、6枚目のアルバムを録る。

録音技師として、モグリの活動を、10年以上続けている。音楽作家としても、アーティストとしてもモグっている。
今、逮捕されれば、新聞やテレビなどで「自称音楽家の男」と呼ばれる事請け合いだが、その状態で10年食ってるので、潜る能力があるのだと思う。自分の事はプロダイバーと呼んで欲しい。グレーゾーンにダイブし続け、いつか何かを残したい。
 
8/17 Sat
自分は少し過保護に育てられたかな、と思っているので、なるべくほったらかせる所は、ほったらかしたいと思っているのだけど、いざ育てると、その塩梅は難しい。
その辺の微妙なさじ加減を今後極めていきたいが、それには母親との細かな連携が必要になってくる。
ゴルフのパターみたいに、強すぎず、弱すぎず、丁度良いポイントに、子へのアクションを着地させる、その蓄積が、子の安心と自由を育てるのかもしれない。

8/18 Sun
昼、上野公園へ、あるお祝いというか、旅立ちというか、そんな席へ招かれる。紛れて我々も祝っていただき、久々の友人達にも会えて感謝。

8/19 Mon
夜、再度H.mountainsとスタジオ入り。彼らは探究心と有能さを併せ持った音楽集団である。歌い出しの直前にキーを+6変更しても、平気で全員合わせてくる。

8/20 Tue
「漢字・ハングル 書の饗宴」展を見にいく。名前を考えていた時期に、書の世界に興味を持ったのだった。書家の筆跡が、字の原型から離れてほとんど抽象画のようになっている時、その字や文がもともと担っていた意味は、どの辺りに漂っているのか。普段、意味に従属している、字の形が解き放たれる様子が、筆跡や筆圧などの即興的なライブ感を伴って、そこに記されているのは、絵画的でありつつ、録音芸術のようでもあり、他に無い表現と思う。

8/21 Wed
吉祥寺NEPOにてH.mountainsのワンマンライブにゲストで登場し、「まつり」を熱唱。自分では、自分のことを、まず第一にコンポーザーで、第二にギターだと思っているが、周囲からはただの変なヤツだと思われているので、大体、何かやってください、的な依頼で呼ばれて、何かやって、帰るのである。
この編成で片田舎の村祭りなどに呼ばれ、できれば、歌って生きていきたい。

8/22 Thu
昨夜はライブ後、道に迷い、ガマガエルの巨大な鳴き声に怯えながら、狭山湖のあたりをさまよっていた。疲れ切って部屋の掃除などして過ごす。

8/23 Fri
母娘が家に戻ってくる。寿司の出前などとって祝う。寿司桶に収まってしまいそうなくらい小さな娘。本格的に3人暮らしが始まった。

8/24 Sat
ベビーカーを買いにヨーカドーへ。トータル2時間ほどの外出だったが、赤ん坊は疲れ切ってしまった。ずっと抱っこされていても、外出して、店に入ったりするだけで、屋内より刺激が多く(音や光など)、疲れてしまうようだ。抱っこ紐の中に埋もれて、グフグフ言い始めたので、心配になって早足で帰宅する。

8/25 Sun
昨日買ったベビーカーに乗せようとしたのだがセッティングに手間取り、娘、大激怒。大変覇気のあるというか、気性の荒い子である。自分も本来そういう人間であるような気がするのだが、生き抜くために周囲の環境に合わせて形を変えてきたので、いつの間にか、本来の自分がどんな感じだったか、あまりわからなくなってしまった。
娘はできれば今のまま、自分を曲げずにまっすぐ育ってほしいし、そのサポートを出来る限りしていきたい。

8/26 Mon
evidenceのカバー音源の作業。セロニアス・モンクの四次元的な曲。

8/27 Tue
録音準備など。

8/28  Wed
西荻フラットのだだっ広い部屋でレコーディング。ベーシック一発録り。サクサクと順調に進む。

0829 Thu
録音二日目。ベーシック+オーバーダブで予定通り録りきった。新調したレコーダーもトラブルなく、ipadからの操作も便利で、導入して良かった。

8/30 Fri
疲れて寝る。

8/31 Sat
Y家遊びに来る。娘は客が来ると、普段と違っておとなしく、だいぶ良い子にしている。声も1オクターブ高くなる。客が帰ると、途端にカツオの同級生の花沢さんみたいなダミ声で騒ぎ始める。なかなか良い性格していると思う。