Dangerous Mind

Dangerous Mind

2020.9/1〜9/15

9/1 Tue
耕造さんが一時帰国した(後2週間の隔離も終わった)ので、サボテンレーダーのリハーサル。リハーサルといっても、本番が控えているわけでもないのだが・・。サブテラニアンズに行き、久々にちゃんとした生ビールを飲む。最近人に会うと色々話す事があって、話題に事欠かないのは、感染症が流行って唯一良かった点かもしれない。

9/2 Wed 
スパイク・リーの「ダ・ファイブ・ブラッズ」を見る。帰還兵5人のキャラクターはやや描き込みが足りない感じというか、立体感に欠けるように自分には感じたが、映画全体としては面白かった。ベトナムという小国は、中国、フランス、アメリカの侵略に屈せず、社会主義体制を現在も貫き、ついでに新型コロナの抑え込みにまで成功しているが、ベトナムが拠って立つ精神性、ベトナム魂みたいなものがもしあるとしたら、それは何なのか、学んでみたいと思った。
ソロアルバムの詩の朗読バージョンに着手する。全曲、詩の朗読が歌の代わりにオケに乗っているもの。
娘は近頃、だいぶ安定して歩けるようになってきた。

9/3 Thu
昼、サボテンレーダーのライブ映像撮影をサブテラニアンズで行う。公開が楽しみだ。
渡哲也が先月亡くなった。帰宅してから「東京流れ者」を見る。改めて、鈴木清順は、ダ・ヴィンチだったり、ミケランジェロだったり、ピカソだったり、そういった美の基準を刷新してきた歴史上の革新者たちと、その名を並べて語られるべき存在だと思った。美しく時空を切断する術において彼を凌駕する人物はもう出ないのではないか。

9/4 Fri 
長いランタイムに敬遠していた「ザ・アイリッシュマン」を見始める。
夜になって体調が悪化する。微熱があって咳も止まらない。まるで新型コロナのような症状・・。

9/5 Sat 
どうやらエアコンの当たりすぎで、体調が悪いようだ。熱中症なのかもしれない。試しに久々にエアコン無しで寝たらよく眠れた。空調の問題は家族間の調整が難しい。
娘の散髪をするが、先日見た「東京流れ者」の影響で渡哲也「不死鳥の哲」みたいな髪型になってしまった。ほとんど角刈りに近い。ごめん。

9/6 Sun 
エアコンをつけずに11時間寝たら体調は回復に近づいた。M家と川に行く。娘は人見知りなのでずっと緊張していた。

9/7 Mon
鼻水と涙の強烈なコンビネーションで目覚める。我が身はまた新規のウィルスの攻撃を食らっているようだ。午後から高熱が出て起き上がれず。病院に行けと言われるが、こんなに体調が悪いのに外に出るのは嫌なので、ポカリスエットをガブ飲みして寝る。
また家庭内隔離である。かつては病人というのは人に優しくされるものだったが、コロナの世の中では単なる感染源というか、保菌者疑いの身分で、まあその事に対して文句もないのだが、狭い部屋に一日中こもっていると、気が滅入って治るものも治らなくなる。と、同じような事を先月も書いたな。

9/8 Tue
一晩中悪夢にうなされ続けるが、熱は午後に下がった。自然は病人に対しても扱いがフラットだと思うので、一人で森に行った。体調が悪すぎて、この二週間ほとんど何もできる気がしない。

9/9 Wed
体調悪化で手がつけられなかった友人のバンドのミックスをやる。一度仕切り直し、という感じで。ようやく体調が戻ってきた感がある。二週間ぶりに。

9/10 Thu
今度は娘が入れ替わりに体調不良で38.5度の熱。保育園は休ませて、午前・午後の夫婦二交代制で面倒を見る。幸い午後には熱が下がる。

9/11 Fri 
アイリッシュマン」は鈍い響きで自分の心に残った。

9/12 Sat
「まさかり担いで~」と何となく歌いだしてしまった歌詞のその先をどう続けていけばいいのか、とても苦労している。出だしからまさかりを担いでしまっているが、これで金太郎じゃなければ、一体どの時代のどんな奴の曲なのか。でも金太郎の歌など全然歌いたくない。しかし、そのメロディには「まさかり担いで~」がぴったりな、農機具を肩に担いで空を仰ぎ見ている時に漂うような哀愁が、確かに宿っているように思える。
どうもまだ体調が本調子ではない。
アイリッシュマン」を見終えたこの勢いで、マーティン・スコセッシの映画をまとめて何本か見たい。

9/13 Sun 
また体調が悪い。今度は奥歯と、顔の左半分が痛くて、体の節々も痛む。オズの魔法使いのブリキの人形みたいに全身ガタついている。「グッド・フェローズ」は衝撃的に恐ろしい映画だった。この体調のままスコセッシの映画を見続けると心が持たない気がするので、もうスコセッシを見るのはやめる。主人公の体調の悪さに今、深く共感できるので、ポール・オースターの「オラクル・ナイト」を再読している。

9/14 Mon
体が痛い。マイケル・ジャクソンのスムーズで力強く、一瞬一瞬が発明のようなムーヴを見て涙してしまう。彼はキリストの再来のような存在だったのだろう。ところでスガが次期総理になるらしい。

9/15 Tue 
顔が相変わらず半分痛い。ネットで調べた感じ、副鼻腔炎という症状にあたるようだ。
引き続き、身の回りのアーティストの音源をいくつかマスタリングしている。

2020.8/16〜8/31

8/16 Sun 
娘の発熱はおさまった。予想した通り、突発性発疹と診断される。
今年の芥川賞受賞作である遠野遥の「破局」を一気読みする。物語の終わりに、主人公がタイトル通り、破局を迎えるのだが、その破局はある種の救いのようにも読み取れる。ただ、自分は救いのない話が好きなので、このような結末ではなくて、主人公がそのまま野放しとなって、黙々と社会生活を営んだりしている方が、より大きな意味で、よりリアルな破局ではないか、と思ったりもした。
その結末をもって小説を成り立たせるのは難しそうだが、現状、ラストがちょっと取って付けたような印象なのも、否め無い感じがする。
でも、すごく面白い小説だと思う。

8/17 Mon 
やや体調が悪く、早めに寝る。きっと睡眠不足なのだろう。

8/18 Tue 
結局自分でデザインする事になったLPジャケットについて、やり方を検討する。
娘は発疹が長引いていて、機嫌が悪い。

8/19 Wed 
ジャケット作業に取り掛かる。デザインに関して自分にできる事はだいぶ限られている。その分、素早く仕上がる。

8/20 Thu 
「灼熱」と表現しても決して大袈裟ではないような暑さの中、近所の雑木林でソロアルバム全長を確認し、これを最終チェックとして、アルバム「世界」が完成した。
訳詞も仕上げ、歌詞カードをデザインする。こちらで担当している作業は全部終わった。
夜、また発熱して倒れる。再び作業部屋にて隔離。

8/21 Fri 
熱は一晩で下がったのでおそらくコロナではないだろう。アルバム作業が全て終わった途端に出た知恵熱の類と思う。

8/22 Sat 
朝になって、熱がぶり返す。で、また隔離。昔は熱が出たら、リンゴの擦りおろした物など与えられて優しくされたものだが、令和二年は締め切った部屋で隔離である。普段、寝室として使っているわけではない雑然とした部屋で一晩過ごしても、ほとんど体は休まらず、余計に回復が遅れる、という負のスパイラルに陥っている。もちろん確実にコロナではないと言い切れない以上、一人おとなしく幽閉されているしかないのだが、厄介な時勢である。

8/23 Sun 
一日部屋に籠って、どうにか熱が下がった。20時間以上は横になっていたと思う。退屈だが、頭痛がひどくて何もできない。ずっとポットキャストを聞きながら寝ていた。

8/24 Mon 
アルバム制作が一段落し、次何をするべきなのか、病み上がりで頭もボーっとしており、空白の時を過ごす。

8/25 Tue 
保育園に迎えに行ったら、まだお座りの娘は、自由に歩ける一つ上の子からちょっかいを出されて泣いていた。下を向いたままでちょっかいに耐えている様子は、何か自分の幼い頃を思い出させるものがあって、切なくも愛おしかった。頑張れ。

8/26 Wed 
咳が出る。ずっと体調が悪い。もう、通常の調子というのが、どんな感じだったか、今ひとつ思い出せなくなっている。何をやっても、ぜいぜいと息が切れて、その都度休息が必要である。年老いた体は、こんな感じなのだろうか。


8/27 Thu
ソロアルバムについて、レコードのカッティングの際に子音が歪んでしまいそうに思える箇所が幾つかあるのが気になって、アナログ用にマスターを微修正する。

8/28 Fri
よりセーフなアナログ専用マスターを作ってレーベルに送る。今度こそ、アルバム作りの長い工程の終わり。

8/29 Sat
娘を川に連れて行く。はじめ、水面に足先が触れただけで、水の冷たさに驚いて泣いていたが、馴れると自分から手足をジャブジャブ浸して遊んでいた。
周辺の子供たちがプール代わりに泳ぎに来るこの川の土手は、夏の土日にはテントが立ち並んで、ちょっとしたキャンプ場のようである。徒歩圏内にこんな場所があって恵まれている。

8/30 Sun 
サンシャイン水族館へ。入場人数を制限するため、時間区分ごとの予約制となっている。移動中、ずっと寝ていた娘は入館した途端に目覚めて、カラフルなサンゴ礁や魚を指差して笑っていた。池袋の人出は昨年訪れた時に比べて、だいぶ落ち着いているように思えた。
 
8/31 Mon 
ソロアルバムの制作が完全に終わり、折良く体調が近年稀に見る絶不調になってくれたので、本格的に休みたい。

2020.8/1〜8/15

8/1 Sat
ようやく梅雨明けしたらしく、川べりには心地良い風が吹いている。電動自転車の導入によって、保育園の送り迎えは、1時間かかっていたのが20分で済むようになった。それはそれで運動不足になりそうなので、その分散歩したりして、結局外で過ごす時間はあまり変わらない。
地黒なうえに日焼けしやすい私は子供の頃、あだ名が一時「メラニン」の事があった。今ではあだ名自体が禁止されている小中学校もあると聞く。
メラニン」と呼ばれて不快だったかと言えば、私は、周囲の子供たちが白に対して黒の序列を無意識的にでも下位としている事を、当時からダサくて残念な事だと感じていたし、またそれでも友人でい続ける以上は、その点については彼らを教化すべきだと思っていたので、堂々と色黒でいて、別に不快でもなかったが、しかし仮に自分にアフリカ系の血が流れていたりしたら、事はそう単純ではなかっただろう。
だから、「あだ名禁止」などと聞くと、正直な感覚としてはギョッとするのだけど、自分が過ごした子供時代と、現代とでは事情が違うケースも教育現場でままあるのだろうなとも思う。
でもやっぱり、子供はあだ名くらい、お互い好きなように付けて呼び合えば、とも思うのだけど。

8/2 Sun
娘に少しだけウナギを食べさせたら、ギンギンになってしまって、いつまでたっても寝ない。こんなにわかりやすくウナギで元気になる人を初めて見た。

8/3 mon
サッポロ赤星で妻の誕生日が祝われた。

8/4 Tue
かなり音数が多いミックス素材が送られてきた。打ち込みのキックが二つに生ドラム、それに加えてベースにあたる音域のパートが3つあったりする。勝手に間引くわけにはいかないのだけど、でも案外こういう時に勝手に間引いた方が喜ばれたりする。あと、そもそも気づかれなかったりとか。

8/5 Wed
ソロアルバムのミックスの修正をずっとやっている。レコードの針飛びの原因になる低域の逆相をチェックして修正するのだが、もう疲れてきたので、そろそろ完成という事にして、送信してしまいたい。

8/6 Thu
引き続き、低域の逆相成分の修正。2mixの低域をモノにすれば簡単なのではあるが、修行だと思って各トラックごとに必要な部分をモノ化するようにしている。だいぶ時間がかかったが、こちらの方が当初の狙いというか雰囲気をキープできるし、その箇所を細かく聴き比べる事で、何か問題が生じている時に雰囲気でわかるような、勘を育てる事ができたように思う。

8/7 Fri
ツーファイブ上で頻出するような教本的なギターフレーズをサンプリングしてループしたような曲が作りたいのだけど、自分の中にほとんどそういうフレーズのストックがないという事に気づいた。

8/8 Sat
近所の喫茶店にて、娘が苦手だったはずの牛乳を一気飲みした。これはきっと品質の良いミルクに違いないと思って店員さんにメーカーを聞いたら、普通にスーパーとかで売ってるパックの牛乳だった。温度やグラス、はたまた店の雰囲気の問題なのだろうか。

8/9 Sun
インターネット上のフリーの翻訳サービスであるDeep-Lを使って歌詞の英訳を作る。レーベルから出るとはいえ、これは実質DIYだな・・。
できあがった英訳を再度Deep-Lで和訳して、調整していく。それでもわからないところは英語ができる人に質問する。Deep-Lの精度は素晴らしいと思う。これがあれば、ちょっとした翻訳仕事なら、自分にもできるかもしれない。と、気づけば他の食い扶持に思いを馳せていたりする。

8/10 Mon 
娘がとうとう網戸を一人で開けられるようになってしまった。そして、あっという間もなくベランダにダイブして鼻を擦りむいた。100円ショップの人工芝をベランダに敷いておいて本当によかった。彼女は最近は一日合計10〜15歩ずつ、自立して歩く。

8/11 Tue
村上春樹の「騎士団長殺し」には、目がさめるような面白さは殆どないと思う(例えば「ねじまき鳥クロニクル」は最初から最後までずっと、目が覚めるように面白い)。
その事が逆に、今の気分にマッチしていて、寝る前に再読している。読んでいると、大きくて、ほとんど味のしない羊羹を食っているような気分になってくる。

8/12 Wed
ギターの各種奏法の中で、商業音楽でもっとも使用頻度が高いのはカッティングなので、より身につける必要がある。夕方頃、娘発熱の知らせがあり、保育園に迎えに行く。

8/13 Thu
子の熱は下がらず、39度を越える時もある。本人は普段より大人しめではあるが、特段変わった様子もない。突発性発疹の可能性が高いとのこと。大抵の子供はやるやつらしい。

8/14 Fri
昼には下がってきていた子供の熱が夜になってまた火の玉のように熱くなり、その状態で体に乗ってくるので自分も眠れず。

8/15 Sat
殆ど寝られないまま鶯谷のキネマ倶楽部にておとぎ話のワンマン昼夜二回公演のライブ録音。メイン卓からモニター卓に送ってもらった16トラックを持参したMTRで受けるという形。ライブは硬質な1部と、柔らかめな2部で、どちらも雰囲気が違って最高だった。
感染症対策でキャパの1/5程度しか入れられず、大勢のスタッフが消毒や検温などに忙しく、物々しい雰囲気。アルコールは消毒用オンリー。お客さんも音楽を楽しむために努力したり我慢したりしなくてはならず、それが逆に会場内の気持ちを一つにしている部分もある。この雰囲気は、きっと今しか体験できない。

2020.7/16〜7/31

7/16 Thu
Omnisphere(という定番ソフトシンセ)のHardware Integrationという機能を試してみようと思い、埃をかぶったマイクロコルグを引っ張り出してくる。シンセサイザーの実機をソフトシンセのMIDIコントローラーとして使えるようにする機能。
複数のツマミを同時に操作して音作りをするのは楽しい。

7/17 Fri
Mix Nuts Houseから送られてきた音源をマスタリングする。アコギがザクザクした良い質感で録音されているので、どうやって録ったのか聞いたらiphoneのビデオ録画だったので、尋ねた事がちょっと恥ずかしかった。弾き語りの動画に他の楽器をダビングした音源とのこと。
カニエ・ウェストiphoneのマイクで本チャンのラップを録ってるってインタビューで言ってたし、携帯電話恐るべし。

7/18 Sat
ソロアルバムがLPでリリースできる事になったので、しばらく放ったらかしだったレコードプレイヤーの配線を直して聞けるようにする。
家族で「ブルースブラザーズ」を見る。序盤のJBの教会シーンで明らかにテンションが上がり、腰でグイグイ踊り出す娘。普段から様々な音楽を聞かせているが、明らかにファンキーな曲への反応が良い。
ところで、自分が子供の頃は家庭のオーディオ環境が貧弱で、ベースというか、低音の存在というものを音楽から感じる事は、ほぼなかった。国内の同世代のベーシストには比較的、裕福な家庭環境で育った人が多いような気がしてならない。

7/19 Sun
ジョニー・グリーンウッドがインドで現地のミュージシャンと行ったアルバム制作のドキュメンタリーを見る。

7/20 Mon
友人のバンドのミックス素材が届いたので並べてみる。面白くなりそう。
ソロアルバムのマスタリングをゆっくりと進めている。

7/21 Tue
ライブハウスについて、相変わらず状況は好転しないまま、もう五ヶ月が経とうとしている。既に畳んでしまった店もあるし、存続しているところもギリギリというか、先が見えない中で暗中模索という状態。再開している店も、キャパは普段の1/5くらいなので、営業したって赤字。たまに気になって友人のSNSなど見るが、ほとんどの人は言葉少なだ。やっぱりライブがないと書く事があんまり無いんだよな。自分もほとんど何も書かない。

7/22 Wed
そんな中、バーべキュー関連の案件がやってくる。

7/23 Thu
テンポ128くらいの四つ打ちの曲を作るのが、結構苦手かもしれない。なんだかこのテンポの四つ打ちの目指すところは、自分に欠けている部分なのかもしれない。

7/24 Fri
テンポ128が遅々として進まず。

7/25 Sat
ポートランドから東京の下町へ越してきたLeeとJoleeのスタジオで、ソロアルバムのミックスを確認させてもらう。Leeから「音楽はハートだが、ミキシングはサイエンスだ」という至言をいただく。周波数についてのレクチャーを受け、作業のやり方をアップデートする契機となった。

7/26 Sun
娘の1歳の誕生日。この一年は本当にあっという間だった。毎日が2時間程度に感じた。祖父母に来てもらってお祝い。一升餅をリュックに入れて背負わせる、ティアラをつけて記念撮影、プレゼントタイム、寿司、など祝い尽くしたと思う。

後日、園だよりに投稿を求められたので、ひっそりとここに転記する。
『先月は娘の一歳の誕生日。この一年はあっという間で、一日が2時間くらいに思えるようなスピードで過ぎて行きました。もう一年経ってしまったのかと、嬉しいけれど、少し寂しいような、そんな気持ちです。
寝ぼけているような時に、娘の事を子供時代に飼っていた猫の名前で呼んでしまいそうになった事がありました。どこか人間の枠を超えて輪郭が曖昧な、フワフワとした存在に捉えていたのかもしれません。もう数ヶ月経てば、うっかりそんな呼び間違いをした日には頭をぶっ叩かれたりしそうです。
6月になって園に通いはじめて、社会に触れ、日々彼女の人格が育ち、自我がはっきりしてきているのを感じます。』

7/27 Mon
予防接種で病院へGO。ヒブと肺炎球菌。一瞬だけ泣く。

7/28 Tue
Leeの教えを反復しながらアナライザーの使い方を研究する。アナログカッティングのために、低域の逆相成分を全てチェックして無くす必要がある。
2MIXの低域をモノ化すれば手っ取り早く終わるが、何となくMIXに戻って、一つ一つ素材をチェックしてみたくなり、しかしそうすると、膨大な手間がかかるのであった。

7/29 Wed
ネットで注文していた電動自転車が届く。顔にタトゥーが入った、KOHHが好きそうな、KOHH似の、角刈りの若者が届けてくれた。「自転車っす・・・」と言って、どこかから押して持ってきてくれた。
制作に今までよりギターを取り入れている。自分が一番ニュアンスを自在に出せる楽器なので、もっと前からそうするべきだった。

7/30 Thu
娘は、十秒くらいの間なら何にもつかまらずに立てるようになった。園に入ってから、成長のスピードが加速しているのを感じる。家だとどうしても甘やかしてしまうけど、子供の世界は弱肉強食なので、お座りばかりしてもいられないのだろう。実際、この間迎えに行った時に、一つ上の子供に、椅子から引きずり倒されているのを見た。

7/31 Fri
Leeのアドバイスに従い、12のキーに合わせたPro-Q3のプリセットを作る。例えばEだったら、41,82,164,328・・・の各オクターブにEQのポイントをあらかじめ設定して呼び出せるようにしておく。そうしてなるべく曲の調性に近づけたポイントで(特に打楽器類の)EQを調整する。

2020.7/1〜7/15

7/1 Wed
娘が通う保育園では誕生月に、親を招いた誕生会を催してくれる。先生が手作りの紙製のティアラと、メダルを娘にかけてくれる。園のテラスで撮影した大判のパネルで、娘は本当に機嫌が良い時の笑顔をしている。教室にお邪魔して食事をする。子供達がとてもリラックスして園の時間を過ごしている事が実感でき、安心した。

7/2 Thu
喉の痛みで目覚める。とっさにコーヒーの匂いを嗅ぐが、嗅覚異常はない。熱を測ると37.4度、これは・・と思うが、昨日園で食事をした事を思い出し、多分そっちだと思う。娘も37.6度の熱。
だがコロナで無いという確証もないので、大事をとって週末の予定をキャンセルする。

7/3 Fri
熱は一日で下がる。十中八九保育園経由の風邪だろう。子供経由で病気がやってくるのは避けようがない事だが、ご時勢的に、コロナ疑いで隔離された上、数日内の予定が全てキャンセルになるので、なるべく発熱したくないものだ。
でも今後もこういう事はあるかもしれない。

7/4 Sat
「バラエティ番組っぽい曲」を制作している。「誕生日」をそろそろ仕上げたい。

7/5 Sun
エレクトロハーモニクスフェイザーを購入する。今は歪みよりも、フェイザー、コーラス、トレモロ。変調の時代だなと思う。

7/6 Mon
「誕生日」を進める。以前友人から4万で買ったギブソンの高級なフルアコにはアコギ弦を張っているのだが、生音と、アンプ音、半々くらいで録音すると良い感じだった。

7/7 Tue
再びセルフカットする。中学時代、好きな髪型にしたくても床屋の人にうまく伝えられず、かくなる上は自分で切るしかないと思い詰め、紙バサミでジョキジョキやったら勢い余ってモヒカンになり、登校したら即生徒指導に呼び出されたが、それも含めて勇気と冒険心のある男として一部同級生や上級生から賞賛された事を思い出す。
そんな私も大人になったので、今回は、すきばさみとバリカンを手元に揃えた。しかし、バリカンというのは思ったよりジョリジョリ剃れない。自分の使い方が間違っているのかもしれないので、youtube動画などで研究を進めていく所存。

7/8 Wed
今まで以上に、コンパクトエフェクターをミキシングに活用している。やはり複数のツマミを同時にいじって音を作れるのが楽しい。マウス操作だと基本的に、一回の操作で一つのパラメータしか触れないが、これは音作りの上で効率的とは言えない気がする。

7/9 Thu
インヒアレント・ヴァイス」の2回目を見る。「ロング・グッドバイ」と「ビッグ・リボウスキ」とこの映画を数年おきに見返すことで、人生の軌道を微修正している。そこにある何かを「敗北の美学」とでも呼んだら、それは陳腐な表現だろうか?「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」にも似た価値観が表されている気がする。
自分がアメリカに憧れているとしたら、まさに、これらの映画を産出するに至った、その精神性に憧れている。

7/10 Fri
保育園の夏祭りに行く。盆踊りには、何か根源的なものがある。数年前に西川口で遭遇した盆踊りにはクストリッツァの「アンダーグラウンド」のエンディングみたいに、ここ数十年くらいの森羅万象を一気に総括するような凄みと、感動があった。
音楽の存在する意味が、ほとんど手で確かめられるくらい、はっきりとそこにあるのを感じて、自分は文字通り立ち尽くしていた。
その時の感じに、今日もちょっと似たものがあった。

7/11 Sat
東京の下町に越してきたP夫妻の家に遊びに行く。最高のピザを食べ、ミキシングについてのとても有用なアドバイスをもらう。Amphionのスピーカーで自分のミックスを聞き直す。彼らは行動力と優しさの人たちだ。

7/12 Sun
娘の髪の毛を切りたいが、なかなか切らせてくれない。おもちゃを握らせてその隙に切ろうとするが、数秒ですぐに激しく首を動かしてくるので、ほとんど切れない。


7/13 Mon
某案件に取り組んでいる間、このメーカーの服(外観が特徴的な服なので、すぐわかる)を着た人がやたらと目の前に現れるようになった。数日前に来たベランダ修理の人(書き漏らしていたが、数日前にベランダの天井の一部が突如崩落した)だったり、道ですれ違う植木屋さんだったり、川に目を落とせば、河川敷で草刈りをしている人が着用していたり。

7/14 Tue
アンプシュミレーターのコンパクト・エフェクターIridium」が素晴らしかったので、同じメーカーのテープシミュレーターである「Deco」を買ってみる。
機材購入についてはこの辺で一息つきたいところである。

7/15 Wed
新曲を作る。ひとまずリズムに関するアイデアをストックしていく。これらにうまくハマるような和音のアイデアを掛け合わせられれば、それが曲になったりする。

2020.6/16〜6/30

6/16 Tue
「暗い朝」の作業は1日殆ど前進せず。難曲だ。
娘と一緒に「デヴィッド・ボウイ 最後の5年間」を見る。周囲のバンドマン達の作る曲をあらためて思い起こしてみると、ボウイの音楽的な影響力は、世界の辺境、日本の音楽界の、更にその片隅にあっても、いまだにとても大きいという事に気付く。

6/17 Wed
アルバム制作作業がやや息切れ気味。娘もとうとう預けられている事実に気づいてしまったらしく、保育園で泣いてしまったとのこと。
夜、読書会にて「問いを立てる技術」という本を読んだが、活発な意見交換もあり、良い会だった。

6/18 Thu
Millenium Parade「Fly with me」は分析しがいのある、多層的でハイコンテクストなすごい曲だ。分析は必要な行為なので、思い出したようにやるのではなく、習慣化していきたい。

6/19 Fri
MIDIを常時録音してバッファしてくれている機能が欲しくてcubaseを10.5にバージョンアップする。

6/20 Sat
15年使ってきたシャープの洗濯機を、新型の省エネ・節水タイプに買い換える。子の誕生以来、洗い物が圧倒的に増えて水道代は3倍になったが、これは洗濯機が古いせいもあったと思う。

6/21 Sun
サスペリア」のリメイク版はわけがわからなかった。物語の鍵になっているっぽい、ドイツ赤軍についての知識がないと難しいのかもしれない。
Hさんから大量に積み木のお下がりが届いてありがたい。

6/22 Mon
真美鳥のレコードを出しているフランスのレーベルからオファーがあり、アナログでソロアルバムをリリースすることにした。日本の41歳が突如作った、全曲日本語詞の、おそらくフォーク(?)的な作品を聞いて、フランス人は何を思うのだろうか。詞の英訳はつけようと思う。

6/23 Tue
アルバム全体を手直しする。「それ」の歌をもう一度歌い直す。

6/24 Wed
LPのジャケット等、どうするか考えなくてはいけない。

6/25 Thu
ギターの弾き方がようやくわかった。左手の親指はほとんど添えるだけで良いのだ。今まで、親指に力が入り過ぎていたせいで、指の移動がギクシャクしてしまっていたのだ。

6/26 Fri
機材を整理して、ギターのエフェクター類を左手の机上において操作できるようにする。もっと制作に積極的にギターを入れていくためには、こうした方が作業しやすい。コクピット化が進む。

6/27 Sat
アルバム制作は仕上げに近づき、細かい部分を直す、という段階に入りつつある。
仕事で、レイドバックした70'sソウル、みたいな曲を作っている。このジャンルはいくつか定番のコード進行があって、そのパターンから選ぶ、という印象で、その中で個性を出すのは音色だとか、リズムの揺れだとか、まあ間違いなく一番は歌唱だが、今回インストなので、工夫が必要である。
といっても、語弊もあるだろうが、意外と、個性がない感じこそが、このジャンルの個性、なような部分もある、気がする。
どのジャンルにも様式はあるが、それがある程度、ルールと言えるくらいハッキリしているジャンルから、ボンヤリしているものまで濃淡は様々である。

6/28 Sun
いわさきちひろ美術館で展示されていた瀬川康雄(「いないいないばあ」の画家)の絵が衝撃的で、画集を購入する。
夜、娘の散髪のついでに、自分の髪も切ったが、後ろ髪も含めて思っていたよりもだいぶ楽にできた。今後の人生、セルフカットで良いのかもしれない。
これで年3万浮くとしたら、死ぬまで続ければ100万以上浮くだろうから、今すぐ高級ギターの1本や2本買っても、別に問題はないわけだ。

6/29 Mon
StrymonのアンプシミュレーターIridiumはとても素晴らしい。手を出すには、ちょっと勇気が必要な値段だが、それ以上の価値がある。

6/30 Tue
「誕生日」に着手する。アルバム全体のバランスから言って、折り返し地点に配置するのが良さそうな曲である。
これが今回のソロアルバム制作の最後の一曲で、14トラックめ。

2020.6/1〜6/15

6/1 Mon 
登園の許可が出て、明後日から娘を保育園に預けられる事になった。COVID-19は全く収束していないが、ある程度社会生活を元に戻すのはやむなし、という雰囲気になりつつある。思うに、人生で今ほど社会状況に翻弄されている時期はなかった。たまにコロナを戦争に喩える人がいるが、そういう意味で、まあわからなくはない。
もちろん個々人の生活は社会によって常に左右されているのだろうけど、その揺れ方がこのくらい急だと直接的に自覚できるのだなあという事だ。

6/2 Tue
持続化給付金の申請は思いのほか、スムーズに進んだ。

6/3 Wed
娘の慣らし保育が始まる。誕生してから今まで殆ど一緒にいたので、なんだかとても寂しい。しかし娘は全く泣いたりせずに「めだか組」の初日を楽しんでいたようだ。帰って来てからもひたすら上機嫌だった。預けられている事自体に気づいていないのかもしれない。保育園の先生はすごい。
日中、娘のいない部屋は、しんと静まり返っていた。

6/4 Thu
Genelecのスピーカーが気になって夢に出てくる。給付金で買ってしまうと思う。
「アトリエ」全編にギターをダビングしてから全部消す。娘は今日、園の給食を3杯お代わりしたらしい。

6/5 Fri
「アトリエ」のミックスを進める。作曲、作詞、プレイヤー、ミキサーを兼ねる事によるシナジーを最大化して、自分にしかできない録音物を作る。

6/6 Sat
Genelec8330が家にやってくる。付属の測定用マイクで部屋の音場を計測して、スピーカーからの出力を補正できる。結果のグラフを見ると、うちでは120hzくらいがかなり出っ張っている環境だという事がわかった。だからベースがB音に行くと、途端にブーミーに聞こえるのか。今まで削っちゃってたなあ・・

6/7 Sun
午前中は「アトリエ」のミックス。午後は休みと称して酒を飲んで和室に転がっていた。

6/8 Mon
「劇場」のミックス。何箇所かに他の全ての音を圧するようなスネアを入れたい。
自分は音量がアホみたいであったり、音色が奇抜だったりするスネア、スネアなのに殆どキックに聞こえるような狂ったスネアに対するオブセッションがある。

6/9 Tue
「劇場」にギターを追加する。この曲の伴奏については、極力パターン化せずに、音が登場人物のように、必要な時だけ現れて、去っていくような形にしたい。

6/10 Wed
「暗い朝」に取り掛かるが、まだアレンジが定まってないので、進まない。
以前の物に比べて縦長で、重くなったスピーカーの耐震対策をどうしようかしばらく考えていたが、単純に100円ショップで買った荷造り用の紐でスタンドに縛りつければ良いという事に気づいた。

6/11 Thu
アントニオ・サンチェスのsgt peppers lonely hearts club bandのカバーがとても素晴らしい。淡い和声感というか、12音階の枠を越えて、尚且つコントロールされたアレンジというか。ジェイコブ・コリアーが若さ故のこれ見よがし的にやっていることを、オジサンがサラッとやっている感じ(ジェイコブ・コリアー大好きだが)。これから音楽が発展していく方向性の一つなんじゃないかと思う。

open.spotify.com



6/12 Fri
「暗い朝」の方向性が少し見えてくる。オープニング・トラック「世界」のミックスは手こずっている。

6/13 Sat
大雨で一日家にいる。ポッドキャストを聞きながら溜まった新聞を読んでいる。

6/14 Sun
M一家が遊びに来る。友人にオフラインで直接会うのはちょっと久しぶりだ。こんな事を書くと、何だか今年の3月以降が並行世界で展開している出来事のように感じられる。

6/15 Mon
娘は保育園に着いて同じクラスの子が目に入ると、ずり這いでピューっと駆け出していった。0歳で既に仲間がいるのは素晴らしい。
「暗い朝」、居間のピアノを録音してみる。ノークリックの弾き語りとクリック有りのオケを継ぎ接ぎするという方向性が見えてきた。