Dangerous Mind

Dangerous Mind

2020.8/1〜8/15

8/1 Sat
ようやく梅雨明けしたらしく、川べりには心地良い風が吹いている。電動自転車の導入によって、保育園の送り迎えは、1時間かかっていたのが20分で済むようになった。それはそれで運動不足になりそうなので、その分散歩したりして、結局外で過ごす時間はあまり変わらない。
地黒なうえに日焼けしやすい私は子供の頃、あだ名が一時「メラニン」の事があった。今ではあだ名自体が禁止されている小中学校もあると聞く。
メラニン」と呼ばれて不快だったかと言えば、私は、周囲の子供たちが白に対して黒の序列を無意識的にでも下位としている事を、当時からダサくて残念な事だと感じていたし、またそれでも友人でい続ける以上は、その点については彼らを教化すべきだと思っていたので、堂々と色黒でいて、別に不快でもなかったが、しかし仮に自分にアフリカ系の血が流れていたりしたら、事はそう単純ではなかっただろう。
だから、「あだ名禁止」などと聞くと、正直な感覚としてはギョッとするのだけど、自分が過ごした子供時代と、現代とでは事情が違うケースも教育現場でままあるのだろうなとも思う。
でもやっぱり、子供はあだ名くらい、お互い好きなように付けて呼び合えば、とも思うのだけど。

8/2 Sun
娘に少しだけウナギを食べさせたら、ギンギンになってしまって、いつまでたっても寝ない。こんなにわかりやすくウナギで元気になる人を初めて見た。

8/3 mon
サッポロ赤星で妻の誕生日が祝われた。

8/4 Tue
かなり音数が多いミックス素材が送られてきた。打ち込みのキックが二つに生ドラム、それに加えてベースにあたる音域のパートが3つあったりする。勝手に間引くわけにはいかないのだけど、でも案外こういう時に勝手に間引いた方が喜ばれたりする。あと、そもそも気づかれなかったりとか。

8/5 Wed
ソロアルバムのミックスの修正をずっとやっている。レコードの針飛びの原因になる低域の逆相をチェックして修正するのだが、もう疲れてきたので、そろそろ完成という事にして、送信してしまいたい。

8/6 Thu
引き続き、低域の逆相成分の修正。2mixの低域をモノにすれば簡単なのではあるが、修行だと思って各トラックごとに必要な部分をモノ化するようにしている。だいぶ時間がかかったが、こちらの方が当初の狙いというか雰囲気をキープできるし、その箇所を細かく聴き比べる事で、何か問題が生じている時に雰囲気でわかるような、勘を育てる事ができたように思う。

8/7 Fri
ツーファイブ上で頻出するような教本的なギターフレーズをサンプリングしてループしたような曲が作りたいのだけど、自分の中にほとんどそういうフレーズのストックがないという事に気づいた。

8/8 Sat
近所の喫茶店にて、娘が苦手だったはずの牛乳を一気飲みした。これはきっと品質の良いミルクに違いないと思って店員さんにメーカーを聞いたら、普通にスーパーとかで売ってるパックの牛乳だった。温度やグラス、はたまた店の雰囲気の問題なのだろうか。

8/9 Sun
インターネット上のフリーの翻訳サービスであるDeep-Lを使って歌詞の英訳を作る。レーベルから出るとはいえ、これは実質DIYだな・・。
できあがった英訳を再度Deep-Lで和訳して、調整していく。それでもわからないところは英語ができる人に質問する。Deep-Lの精度は素晴らしいと思う。これがあれば、ちょっとした翻訳仕事なら、自分にもできるかもしれない。と、気づけば他の食い扶持に思いを馳せていたりする。

8/10 Mon 
娘がとうとう網戸を一人で開けられるようになってしまった。そして、あっという間もなくベランダにダイブして鼻を擦りむいた。100円ショップの人工芝をベランダに敷いておいて本当によかった。彼女は最近は一日合計10〜15歩ずつ、自立して歩く。

8/11 Tue
村上春樹の「騎士団長殺し」には、目がさめるような面白さは殆どないと思う(例えば「ねじまき鳥クロニクル」は最初から最後までずっと、目が覚めるように面白い)。
その事が逆に、今の気分にマッチしていて、寝る前に再読している。読んでいると、大きくて、ほとんど味のしない羊羹を食っているような気分になってくる。

8/12 Wed
ギターの各種奏法の中で、商業音楽でもっとも使用頻度が高いのはカッティングなので、より身につける必要がある。夕方頃、娘発熱の知らせがあり、保育園に迎えに行く。

8/13 Thu
子の熱は下がらず、39度を越える時もある。本人は普段より大人しめではあるが、特段変わった様子もない。突発性発疹の可能性が高いとのこと。大抵の子供はやるやつらしい。

8/14 Fri
昼には下がってきていた子供の熱が夜になってまた火の玉のように熱くなり、その状態で体に乗ってくるので自分も眠れず。

8/15 Sat
殆ど寝られないまま鶯谷のキネマ倶楽部にておとぎ話のワンマン昼夜二回公演のライブ録音。メイン卓からモニター卓に送ってもらった16トラックを持参したMTRで受けるという形。ライブは硬質な1部と、柔らかめな2部で、どちらも雰囲気が違って最高だった。
感染症対策でキャパの1/5程度しか入れられず、大勢のスタッフが消毒や検温などに忙しく、物々しい雰囲気。アルコールは消毒用オンリー。お客さんも音楽を楽しむために努力したり我慢したりしなくてはならず、それが逆に会場内の気持ちを一つにしている部分もある。この雰囲気は、きっと今しか体験できない。