Dangerous Mind

Dangerous Mind

2019.11/1〜11/15

11/1 Fri
オンライン講座のBGM作り。Netflixの「世界の今をダイジェスト」という番組の音楽が、あくまで主張しすぎない良いバランスで現代的なニュアンスを出していて、参考になる。

11/2 Sat
Y一家と遊ぶ。その昔、吉祥寺のレコードショップ東風の奥まった部屋で「国」という名義でわけのわからないライブをやった後、声をかけられ早20年。そんな一瞬の交差がきっかけで今だに付き合いが続いている。「国」は毎回思いつきでライブのたびに違う事をしていたので、あの日の「国」のライブがもっと違うニュアンスのものだったら、あるいは知り会わず、その後一緒にバンドもやらずに、お互い幾分違った人生を歩んだのかもしれない。不思議なものだ。今はあまり一緒に演奏していないが、代わりに子連れで遊んだりする。川沿いの駄菓子屋でビールを飲んだ。

11/3 Sun
ソロワンマンライブを開催すべきか悩むうちに一年が終わりに近づいている。

11/4 Mon
生後百日のお食い初めの儀式。妻の実家にて、美しい鯛と、赤飯を、子に食べさせる、フリをして、子はまだ食べられないので、自分たちで食べる。彼女が幸せに、自由に、健康に生きていける事を祈っている。

11/5 Tue
定期検診。担当の先生は、さそうあきらの漫画に出てきそうな、一風変わった感じのヒゲおじさん。これは、これまで私が出会った医者の印象に基づく個人的な偏見だが、男性の医者には変人が多い。逆に女性はまともで常識的な感じの人が多い。この事は昨今巷を賑わせている医学部入試の男女差別問題と、もしかしたら関係があるのかもしれない。

11/6 Wed
真剣に自由を求めるなら野山の動物のように生きねばならない、と日記帳に走り書きがある。どういう心境だったのかは、今ではわからない。

11/7 Thu
請求書が間違えていた。大切な出生届けも赤で訂正が入りまくったし、とにかく書類の間違えが多い。でもひょっとしたら、無意識に間違いが多い人物を演じているだけなのかもしれない。本来、神経が細かすぎてミスなど殆どないのだが、それだと面白みに欠けるので、わざとズボラな人物を演じているうちに、本当にズボラになっていったきらいがある。

11/8 Fri
田無神社へ行き、安産祈願の木彫りの犬の像を撫でる。この木彫りの表面の、えも言われぬような滑らかさは何なのだろう。最高の職人による、最高の仕上げ、そして数百年にわたって安産を願う人たちが、祈りをこめながら撫で続けたことによって、まことに素晴らしい触感を獲得している。それは木の温かみ、というのとも、また少し違う、どちらかと言えばひんやりとした、独特な柔らかさである。無事生まれましたと報告にやって来た。娘にも少し撫でさせる。また来たい。

11/9 Sat
野球座談会という年に一度の催しが、家で開催されていた。

1110 Sun
(株)SUGOI全面協力のもと、企画・監督・出演・編集した俺はこんなもんじゃないの新曲「Blues5」のMVを公開。


1111 Mon
今日の現場はスタッフ7人のうち4人が0歳児の父親だった。うち2人は今月生まれたばかり。出産ラッシュなのか。

1112 Tue
あくまで自分のやり方で、人を楽しませることが、大事なのではなかろうか。他人のやり方でなく、自分のやり方で。

11/13 Wed
清流が2本交差する我が地元には世界的な釣りメーカーの本社があるのだが、そこの広告映像の音楽を数年ぶりに作れるので嬉しい。

11/14 Thu
ハリウッドっぽい、壮大な曲を作る。ハリウッドといっても、そのイメージは年々、少しずつ変わっている。アップデートしないと、ただ単に大味な曲になってしまうが、そういうのはプレミアムビーツとかに掃いて捨てるほどストックしてある。

11/15 Fri
ループ主体の音楽であるラップが米国で最もポピュラーな音楽になった今では、コード感であったり、メジャー・マイナーの調性の定義も、少しずつ変化しているように思う。
トラップの短調が、クラシックの短調と同じ意味の短調なのかと言えば、そうではないと思う。
それでも短調短調、という部分ももちろんある。
その移りゆく調性のマナーを自分が完全に掴めているか、不安な部分はある。