応援団長の恋

「ウェブ進化論」に触発されてコアなインターネットユーザーを目指す俺は、まずこの日記のタイトルを「秘密の島」から「応援団長の恋」へと変更した。もともとのタイトルだった「秘密の島」というのは、日記を開始した2005年の春頃、ONE PEACEの劇場版である「オマツリ男爵と秘密の島」という映画の宣伝攻勢が物凄くて、近所のファミリーマートにある自動券売機（ふぁみぽーと）が30秒おきに「オマツリダンシャクトヒミツノシマ、オマツリダンシャクトヒミツノシマ」とマッドに連呼するのが頭を離れず、オマツリ男爵、誰なんだよ、とか思いながら渋谷駅に貼られた巨大なポスターを見ても該当しそうなキャラが見当たらず、キーーーッと頭がおかしくなってつけた名前だった。オマツリ男爵という変な名前の人物が秘密の島に住んでいる、という謎のシチュエーションが少年マンガとして相当ファンタジックなものであるように思われたのだった。で、つけたらつけたでタイトルの事は殆ど忘れてしまい、結局映画も見なかった。
新たな日記タイトルを探していた俺の目に偶然飛び込んできた次の言葉が「応援団長の恋」だった。これは昭和８年に公開された野村浩将監督の映画のタイトルであるらしく（もちろん知らないのだけど雑誌で紹介されているのを見た）、とにかく今だったら絶対にあり得ない題名だなーと思い、しかしよく考えると既に当時からあり得なかったのかも、と思い（内容的には喜劇だったとのこと）、しかしそのあり得なさの質において時代とともにドラマティックな変化があったに違いない、とか思いながら、拝借した。ということで、今後一年間くらいは応援団長の恋っつー事で、よろしくお願いいたします！