Dangerous Mind

Dangerous Mind

記 12/3〜24  12/27は今年最後のライヴ

27は今年最後のライヴです。今、音源制作中のowkmj with weekendです。
12月27日 日曜 @下北沢モナレコード

20時30分開場 21時開演、翌朝終演
料金 2,000円+1drink
うえ【3階】21時開演
片想い
俺はこんなもんじゃない
轟 渚
いなかやろう
松倉如子と渡辺勝
灰緑
ホライズン山下宅配便
cero
ファンタスタス
した【2階】23時05分開演
ジオラマシーン
倉林哲也
三輪二郎
表現
スッパバンド
吉田悠樹
あだち麗三郎
(4時25分終演予定)
2階は22時50分に開場予定です。



                       記

12/3 朝「アローン・トゥギャザー」でのジム・ホールのプレイを完コピしている、という夢で目覚める。起きて一応演奏してみるが、もちろんうまくはいかない。しかし、何かしらのコツをつかんだような気がしないでもないのが不思議だ。その後携帯電話を見ながらPCにこの日記の文章を転載していたら外から、「正解は、天皇陛下!正解は、天皇陛下!!」という子供の声が繰り返し聞こえてきて怖かった。
レンタルしていたプリンスのミレニアムライヴのdvdを見る。ミレニアムといってももう10年前である。プリンスのギターがとにかくすごい。ローリングストーン誌で世界でもっとも過小評価されているギタリストに選ばれただけのことはある。現存している人類の中でもっともジミ・ヘンドリックスに近い場所にいるギタリストである、とか断言口調で書きたくなる。いや、本当にそう思う。
DVD自体は、そのハイテンションすぎる世界観にまったくついていけなかったが、プリンス・バンドの演奏があまりにキメキメですごいので、それだけで十分楽しめた。夜は御茶ノ水でリハ。
12/4 朝はきれいに晴れていたのだが、時間がたつにつれて風が強くなり夜は恐ろしく寒かった。プリンスのDVDの続きを見て、午後からCOJOのアルバムの書き出しをするのだが、外付けのDVDドライヴが不調で手こずり、気づいたらあっという間に夜。こういう時間の過ごし方は、かなり虚しい。来日しているというスーザン・チャンチオロの展示を見に原宿にいくが、スーザンはすでに帰国した後だった。展示は日中の路上でのファッションショーの映像がすごく良かった。YOYOさんのうまいご飯(紫芋のスープが絶品)を食べて三軒茶屋へ。壊れかけのテープレコーダーズの企画を見にいく。壊れかけテは気合いの入ったまとまった演奏だった。そして、ラストに出たデーモンズは編成が変わってから初めて見たのだけど、まず見た目の凶悪さが藤井君の加入によって、子供が見たら泣くくらいのレベルまで上昇していた。また、メンピスのステージ上での意表をつくトレンチコートもやばい感じだった。音楽的には異なるけど、生でフランク・ザッパバンドのライヴを見たらきっとこういう印象を受けるんじゃないかなと思う。見ていて、目の前で起こっていることが今ひとつ咀嚼できない感じが似ていると思う。そして彼らはまた、世代的な共感みたいなものを感じる数少ないバンドである。まあ、メンバー四人のうち大柴も藤井くんもメンピスとも、もともと一緒にバンドをやったりスタジオに入ったりしたことがあるからなのかもしれないが。
しかし、この音楽がわれわれの世代の何かをあらわしているのだとしたら、やはりそれはひどい世代だなあと思う。とにかく音楽が好きだ、とかバンドがやりたい、とかのたまう輩は全員一度デーモンズを通るべきだと思う。
12/5 四谷でowkmj with weekendのレコーディング。いつもどおり恐ろしい重量の録音機材とギターとエフェクターを担いでいったら、荷物が多すぎてケーブルやらアダプターやらいろいろ忘れる。が、メンバーの協力でどうにか予定通り終了。今回の曲はいつもに比べてだいぶシンプルなので、逆に武田さんのドラムのうまさが引き立つんじゃないかと思う。夕食に入ったラーメン屋で店員さんが派手にラーメン鉢をひっくり返して、大量のラーメンスープが上着をぬらしつたりしつつ、帰宅。早速ラフミックスを作って送った後、レンタルしていた「黒の超特急」を見る。とにかく登場人物が一人残らず不幸になる不吉な映画。藤由紀子がかわいいのだけど、それも途中で首をしめて殺されてしまうのだ。そして田宮次郎が不吉。とにかく、不吉。
12/6 COJOのファイル書き出しをするが、あいかわらず機械が不調で手こずる。今頃になってやり直したい箇所も出てくる。この日は素人の乱でライヴだったのだが、重要なメールを三通書き、弾き語りのための曲を作っていたら、肝心の集合時間に遅れ、それどころかイヴェントのスタート時間にすら間に合わなかった。まあ、高円寺だからどうにかなるだろうと思っていたのだけど、案の定何の問題も無し。それどころかお客さんらしき人が一人もいなかったのにまかないのカレーまで出てきたのだった。思うに、ここ数年急速に高円寺は日本から独立していってる気がする。今では大阪より高円寺の方が独立の度合いが進んでいるのではないだろうか。
ライヴは楽しく、曲をもっと作りたいと強く思った。会場でメンピスに「最近元気なさそうですね」と言われ、自分では最近ようやく元気が出てきたつもりだったのでショックを受けるが、単に寒さで体が縮こまっていたせいだ、と思う事にする。アイザワくんに久々に会って、広尾にあるうまいカレー屋の話、アナログレコードの内周外周の音質差の話、歌詞についての忠告、など話をする。あと企画の門脇くんは愛の人だなと思った。野村君はあいかわらずギターがうまかった。
その後岸田君の家に移動してスッパバンドの忘年会にまぜてもらう。橋本さんとかずなりくんのチヂミ対決は甲乙つけがたく、またかずなり君がマイケルには自我が全くないと言ったのが印象的だった。帰宅してローリングストーンズのDVD「シャイン・ア・ライト」を見るが、いよいよストーンズの演奏が始まるあたりで寝てしまう。
12/7 COJOのミックスで前日気になった箇所の修正を行う。ファイルのバウンスと書き出しを何度も行わなければならなかったので、空き時間にヘンリー・ミラーの短編「頭蓋骨が洗濯板のアル中の退役軍人」を読み直す。この話には自分がとても好きなある要素が含まれている。それは一体何なのだろう、と突き詰めて考えてみると、結局のところ、それは「人間愛」であるという平凡な結論に落ち着き、少しがっくりした。一度寝てから四時頃目覚めレンタルしていた黒澤明の「影武者」を見る。物凄すぎてコメントできない映画。とにかく平凡なところが一つもない。かといってオルタナティブなものではまったくなく、映画の大本流である。苗字に「世界の」と枕詞がつく意味が良くわかった。
12/8 朝から音楽作業用のPCが「unknown hard error」で起動せず。ちょうど前日にCOJOの音源の書き出しが全部終わったところだったのでタイミング的には良かった。もう一台のmacを使ってネットで調べたところ、windows最凶クラスのエラー、とのことでOS再インストールくらいしか復帰の見込みはないらしい。セーフモードですら立ち上がらないのであっさり諦めて再インストールすることにする。幸い作業ファイルは全部外付けHDなので特に問題はない。
しかし、このPCはOWKMJの3rdやkk、壊れかけのテープレコーダーズの時も作業が全部終わった時点でHDがおかしくなって起動できなくなっている、ちょうどいいタイミングで力尽きてくれるパソコンなのである。まあ、おそらくそういう時期には自分が油断して知らず知らず電源を雑に切ったり、ケーブルを雑に抜いたりしてしまっているからだと思うけど。
昼から下北で某バンドのレコーディング作業。小田急線で向かうのだけど、ものすごく荷物が多いので、荷物と一緒に立っていたら逆に迷惑だろうと思って二人分の座席を使って座っていたのだが、席を空けてください、と言われる。そんなこと言われるのはこの路線だけで、もう二度目のことだ。まあ確かに座席というのは人が座るものであって荷物を載せる場所でないということくらいは自分も承知しているけれど、トータルで考えてこっちの方が他人に迷惑をかける可能性が少ないと思ってそうしているというのが見ててわからないのだろうか。まあ、結局その人に席を譲って自分は荷物抱えて立ちましたけど。
そのまま同じスタジオで12時までCOJOのリハ。
帰路、今度は西武新宿のエスカレーターが22:30で終わり、というのに憤りをおぼえる。自分みたいに大荷物の人間はそう滅多にいないにしても、松葉杖の人や手足が不自由な人たちは夜遊びするなというのだろうか。残業で疲れ切った人間や、前後不覚の酔っ払いが増える深夜の時間帯にこそ、エレベーターやエスカレーターを稼動させるべきだと思うのだが。階段での大量の荷物運搬に体を酷使しすぎてPCの復旧作業はできず。
12/9 100年くらい昔の田舎のあぜ道のような場所で画面左手に長身の男が現れ、その男が自分に柔道技のような空中技をかける。相手の腕が自分の首にかかり、技が決まるその瞬間、世界全体がアニメや映画のようにスローモーションになる。スローな状態のまま、そばに立っている人に聞くと、このまったく同じ動きが、もう何十年もの間、毎週、毎週、繰り返され続けているのだと言う、変な夢。
起きて、「影武者」の残りを見る。素晴らしすぎてもはや泣くしかない。影武者の号令のシーンなど、とにかく深いテーマの映画だった。その後PCの復旧作業。起動するたびにブルーの画面に繰り返し現れるメッセージ「unknown hard error」のhardとはハードウェアのハードではなくて、そのまま深刻なとか、重大なとか、そういう意味合いのものであるらしい。再結成ストゥージズ、ミュージックマシーンマイケル・ブレッカーの遺作などを聴きながら、おそらく今年五度目のXPの再インストールを行う。途中一郎から電話がきて、ある雑誌の創刊号に原稿の依頼。
12/10 前日に自分が風呂に入ったのかどうかがどうしても思い出せない。髪のベタつき具合や、顔の油の感じとかから考えても、どっちなのか判断つきかねる状態。これがもし前日に入っていなかったとするなら、風呂は毎日だろうが二日に一回だろうが、本人含めて誰もわからない、気づくほどの違いなんて一つもない、ということになる。これから一生分の水やガスが半分節約できると思えば結構重要な問題だが、まったく記憶が定かでないのでタイムマシーンでも発明されない限り結論は出せそうにない。
本屋でモブノリオの小説と内田裕也平凡パンチの対談連載がドッキングした不思議な本を立ち読み。内田裕也の対談相手のラインナップがすごくて赤尾敏新井将敬中上健次野坂昭如岡本太郎、他にも政治団体の人とか右翼でヤクザの人とか左翼で国鉄の人とか、目次だけで頭がクラクラする。野坂昭如との剣呑な感じの対談が面白かった。逆に中上健次とのやつは読んでてなんか恥ずかしい感じがした。前者の対談にはその内容にリアリティを感じたのだけど、後者には時代を感じたのだった。
その後ツタヤで「隠し砦の三悪人」「悪名」「幸福の黄色いハンカチ」を借りる。最近そういうモードなので。
しかし幸福という字面を見ると、某宗教団体のことが反射的に頭に浮かぶのが嫌だ。幸福という概念自体が歪められ、汚された気がする。
昔よく行った沖縄料理の店がつぶれててショック。
12/11 朝起きて「悪名」のDVDを見る。とても面白い映画だった。特にラスト、勝新は女郎部屋から女を逃がしたケジメで因島の女親分にステッキでいたぶられるのだが、それに耐え抜き、とうとう女親分の方が音をあげステッキを放棄。白波が打ち寄せる浜辺に横たわりながら勝利をかみしめる勝新を上空から俯瞰するカメラ、という幕切れに不思議な余韻を感じた。そしてとにかく全編通して勝新が何言ってるのかわからない。男はそのくらいでちょうど良いのである、多分。
昼はピースミュージックにてCOJOのマスタリング。ようやく完成。いい感じのものに仕上がった。中村さんにPAの事などで重要な示唆をいただく。
その後新宿へ。外食する約束をしていたので時間をつぶすためにユニオンへ。店員のk君(本日お休み)が言うとおり12月は中古の入荷量がかなり増えるようで、いつにもまして商品が棚からあふれていた。結果、気づけば散財。イギリスのポップパンクバンドsultans of ping f.c.のセカンド(1stは人生初めて買ったCDで、2ndまでのリリースのスパンは十ヶ月くらいなのだが購入は15年くらい空いた)、エリック・ドルフィーのアウトワードバウンド(持ってたはずだが見当たらないので)、「ギル・エヴァンスの個性と発展」、ニック・ケイヴ・アンド・ザ・バッド・シーズの2nd、エディ・パルミエリがヴードゥーをテーマに作ったアルバム、ジャームスのコンピレーション、古本なども購入。所持金0に。脳内でストゥージズの「ATM」という曲が流れやけっぱちな気分に。ATMでお金をおろし、まだ時間があったのでタワーへ。何も買うまいと心に念じながら、試聴を重ねた結果、カエターノ・ヴェローゾの弾き語りアルバムを買ってしまう。もうどうにでもなれとトンカツ食って帰宅。そして一枚も聴かずに就寝。
12/12 スーパーデラックスにてCOJOのライヴ。なんとなく思いつきでいつものストラトではなく箱ギターの335を使って、ついでにボスのベースシンセもつないでみたのだが、335はパワーがありすぎて、いきなり使うには使い辛かった。ライヴはうっかり長くやってしまってタイムテーブル的に迷惑をかけてしまい、反省。クリスマス牛尾君のギターがとても素晴らしく自分もがんばらねばと思った。気落ちしていたが、そのあと面白そうなオファーがあって幾分気を取り戻した。しかし大江戸線はうるさい電車だ。あれは長年乗ってたら難聴になるレベルだと思う。
12/13 某バンドのオーバーダビング、ミックス作業を家で。リテイクに思ったより時間がかかり、予定とおりに終わらず。その後同じメンバーで鍋。同年代の彼らと学校給食の話題で盛り上がる。コッペパンのコッペとは一体何なのだろう。ジャム、バター、チーズ、コッペ・・いや、食もよく考えたらあまりわからない。なぜあの四角い形状のパンだけが食を名乗っているのだろうか。
12/14 朝、レンタルしていた「幸福の黄色いハンカチ」を鑑賞。もう30年以上前の映画だというのに、高倉健武田鉄矢桃井かおりも、驚くほど外見が変わらない。とにかく画面全体から放出されるオプティミスティックな雰囲気に心が癒される。つらい現実への処方と、ファンタジックな現実逃避とのちょうど中間というか。やはりある一定以上の高い割合で、こういうものを求めて、人は映画を見たり本を読んだり音楽を聴いたりするのではないかと思う。もちろん自分も例外ではない。
夕方、高田馬場をウロウロしていたらYGの鉄さんにバッタリ数年ぶりに出くわす。あまり会話はなかったが元気そうで何より。
帰宅して翌日のレコーディングの準備をしながらニック・ケイヴを聴いたり本をパラパラめくったりしていたら寝てしまう。
夢に父親が出てきてカオルちゃんという娘に恋をしている、と言う。全体的にタッチの軽い印象の父。
12/15 臨時収入があったのでビックカメラで1テラのHDを購入。コーヒーの豆挽き機も買う。未払いの税金もようやく払うメドがついた。帰宅してからバックアップファイルの移動作業に時間をとられる。その間にRTXのニール・ハガティのソロ2nd、エディ・パルミエリ、ギル・エヴァンスザ・バンドの1stなど聴く。
例の「仕分け」におけるクラシックの人たちの反応は寒い。ひたすら寒い。そもそも全部輸入音楽なのになんでクラシックだけ優遇されてロックやジャズには殆ど金がまわってこないのか不明。音楽に貴賎があると考えているとしか思えない。確かにあるのかもしれないけど、じゃあ日本のクラシック音楽は貴いのだろうか?日本の伝統芸能が国から保護されるのは一応道理がかなっている。でも、なんでベートーベンやモーツァルトの音楽をやってる人にまで優先的に国家予算が分配されてきたのか、そしてそのことを当然と考えて署名活動なんかしている傲慢な輩が多数存在するクラシックの世界は本当にインチキで嫌なところだと思う。カップラーメンしか食えなくて栄養失調で死んだフォークシンガーや、土方のバイト中に鉄骨が頭にあたって死んだパンクスとかに呪われてしまえば良いと思う。国から金もらわないとやれない音楽なんか、これを機会にきれいさっぱりやめてしまったらどうなんだろう。今までもらってた分も全部返還してスタジオでも建ててくれたらちっとは見直すが。
12/16 owkmj with weekendのレコーディング二日目。この日も予定通り進む。COJOのアルバムはマニアックなものになったので、次の作品はできるだけポップなものを作りたい、と思う。まあ、自分のやることをそんなに系統立てて注目してフォローしている人間なんて、この世に自分以外存在しないことはわかっているけれど・・・。
12/17 朝「幸福の黄色い〜」の続きを見る。とにかく素晴らしく、素晴らしい映画。すっかり高倉健のファンになる。夜は忘年会。そのあとカラオケに。しかし自分はカラオケが苦手で歌わない(ごめんなさい)。でもカラオケのビデオを見るのは面白い。殆どが予算も時間も熱意もないどうでも良い代物なんだけど、その中でも時々「おっ」と思わせられるようなVがあって、そういうものに出会えた時はとても嬉しい。限られた条件や厳しい状況、周囲の無関心などの中で、それでも戦う姿勢を崩さない人間の姿は、やはり無条件で美しいと思う。この日見た中ではコブクロfeat誰かのビデオと、ドリカム「未来予想図」のビデオが良かった。
12/18 ここ数日、小学校か中学校の時にラジオでエアチェックした白川ばんどというバンドの「ライヴショー」という曲が頭の中でずっと流れていて、今日思い立って検索してみたらあっさりホームページが見つかって、しかもそこにその曲のMP3ファイルまで置いてあった。福岡のバンドとのことなので、地元のFMとかで偶然流れたものなんだろうと思う。子供の頃、音楽の情報源は主にラジオだったのだけど、その中でもとりわけ印象的で、偶然録音していたカセットテープを、その後何度も何度も繰り返して聴いた。久々に聴いて、改めて、詩もメロディもアレンジも、本当に良いなと思った。はたから見てどうかはわからないけれど、自分にだけは、はっきりわかるレベルでこの一曲に影響を受けたというか、音楽の事をいろいろ勉強させてもらったんだなと思った。確か、そのときスピッツも同じ地元のバンドとして一緒に流れたような記憶が、うっすらとある。あれは一体何の番組だったのだろう。
昼は渋谷で5時間リハ。夜は所沢で忘年会。
12/19 シューさん宅で忘年会。これが今年最高に豪華な食卓だった。黒毛和牛の角煮、鳥をバルサミコ酢で煮たもの、タコライスイクラ、ポテトサラダ、さつまいものグラタン、なめろう、生ハム、オリーブ、シャンパン・・・。しかもその料理の大半が出席者が自分で作って持ち寄ったものなのだ。みんなびっくりするくらい料理が上手なのである。
ミステイクさんが完全に酔っ払っていて、場所すらわからなくなっていたのも印象的。一晩寝たら記憶がない、とかは経験あるけれど、起きっ放しなのにリアルタイムでその日の記憶がどんどんなくなっていくというのはすごいというか、ホンモノだと思う。
12/20 朝、新宿でowkmjのリハ。一度自転車取りに家に戻って、阿佐ヶ谷我無双でCOJOの今年最後のライヴ。坂口君はその後下北に移動して、あっくん達とポリリスのライヴ、と無茶苦茶なスケジュールで各地で小さい集団が集合、離散を繰り返した日だった。ライヴはこの日は30分で2曲で、会場にあわせて小さめの音量バランスを全体で作った結果、演奏はうまくいった。全体をドラムに合わせてバランス作って、なおかつドラムも若干抑え目に叩く、というくらいが良いのかもしれない。韓国からツアー中の10はエネルギッシュな実験エレクトロという感じだった。スネアの音が良かった。ヨシノさんのバンドはカオスだった。会場で田中さんに会う。
ライヴの後、とても美味しい中華料理を食べる。この店は子供が働いていてオーダーを取りに来るのだけど、途中で忘れてしまってまた確認しに来たりする。店主らしきおじさん、おばさんは氷川きよしに夢中で、手があくと店内の薄型テレビの前に陣取って有線大賞を眺めている。料理は色合いがとてもきれいで、味も明るい感じでとにかくうまい。
イヴェント終了後重大アクシデント発生・・・。
12/22 以前から作りたいと思っている歌謡曲のアルバムのために素材を二つ作る。「異邦人」や「卒業」、「雪がふる町」あるいは「アローン・アゲイン」「遥かなる影」とか、そういうクラスの名曲を作り出すのが目標である。早く沢山作ってまとめあげたいが、いつも詩作でつまずくので今回はそこを克服しなければならない。
その後立川へお賽銭泥棒のスタジオ見学に。
12/23 朝から新宿でリハ。物を受け渡したり書類を書いたり人の看病をしたりいろいろ細々忙しい日だった。
12/24 某バンドのオーバーダビング、ミックスを自宅で。予定どおりいって、必要な素材はこの日全部録り終わる。坂口君が買ってきてくれた鶏の丸焼きをみんなで食べたりする。
ジョン・フルシャンテが脱退するというニュースを知ってから、空いた時間は殆どレッチリを聴いているが、若干飽きてくる。