Dangerous Mind

Dangerous Mind

土曜日。家で練習。同じ音の弦が共鳴する事を知る。4弦5フレットを押さえた状態で、3弦開放のGの音を鳴らすと、4弦もまたG音で、静かに鳴りはじめる。とても不思議で、とても美しいこの現象に対して、ギターを弾きはじめて10年目くらいにして、初めて意識的になる(今までは、何か鳴ってるけど、気のせいか、間違えて指が当たったんだろう、くらいに考えて見過ごしていた)。音の本には、すべての物質は固有の振動数をもっていて、同じ振動数の波長に出会うとその物質は共鳴を起こす、と書いてある。この物理のきまりそのものが、既に詩的すぎると思う。こういった、身のまわりで毎日、絶えず、起こり続けていたのに、とうとう今まで気付く事のなかった美しい出来事を知る瞬間に、強烈に自分の生を自覚する。テンション上がりついでに少し大げさに、綺麗に書けば、この世界と、自分自身とが、共鳴した瞬間のような、そんな印象。
洗濯。夕方になって新宿に出る。和幸でとんかつ。飯3杯。満足。同じサブナード内にあるコミック専門の書店は耽美系コミックスが充実している。いつも気になってそのコーナーで足が止まる。「特集:主従」と銘打った雑誌が売られている。行列ができるラーメン店、とか、春のモテ服、とかではなく、特集の対象は「主従」。すごい。素振りしてウータン聴いて就寝。