Dangerous Mind

Dangerous Mind

2015年作った曲

2015年が残り2時間くらい!今年作った音楽をまとめました。
大まかなジャンル別にリンクを列記していく感じで記します。


◯歌もの
・Cozy Japan rewind2015 

外国人観光客向けポータルの「cozy japan」のCM。
英語詞の歌ものという、自分にとって結構なチャレンジでした。
でも2016年はこういう既存曲っぽいアプローチのCMソングももっと作っていきたい。
歌ってくれたのは本編キャストのYasmineさん。
座禅するYasmineさん↓
https://www.youtube.com/watch?v=c3OhBtRWRps
・Rimmel London
http://www.rimmellondon.jp/special/how1.html
歌じゃなくてハミングだけど。
今年のトレンド「ふんわりこなれ太眉」について学んだりしていた。
・レッツリハ
友人が職場で出会った元作詞家のおじいさんが作ってきた詞に曲をつける、という謎のプロジェクトに夏期かかわる。
さわりの部分だけ、ちょっとアップしてみる。
https://soundcloud.com/kariu/edit
年寄りもリハビリ頑張って、いつか若い姉ちゃんと海へ行こう!という曲である。
とても好きな歌詞です。
・2015年初頭、一攫千金を目指してj-popの楽曲コンペにひたすら応募していたりもした。M君に協力してもらって(というかM君の作った曲をアレンジするという形で)、M君の歌の得意な奥様に歌ってもらって、このままだとM君嫁のミニアルバムが2月に完成してしまう、というくらいのペースでやってたんだけど、とにかく箸にも棒にも引っかからない感じで、勢いがなくなるとともに他が忙しくなってきて止めた。でもこの時やってたボーカルの細かいピッチ修正とか、そういうのが今年後半の仕事に役立ったので、自分的には良かった(M君にはすいません)。
・で、こちらは自分ボーカルの音源、ソロ曲「夢が叶った」で参加したオムニバスLP「音のエスペランサ2」。
http://losapson.shop-pro.jp/?pid=92537205 (los apson通販ページ)
http://www.reconquista.biz/SHOP/hakanairo193.html (レコンキスタ通販)
主催者の在知君と一緒に東洋化成のプレス工場にアナログマスターのカッティングの見学に行く。
アナログマスターのカッティングは、マスター音源(今回はテープ)を再生してミキサー卓を通ったその振動を、プレス機に備え付けられた細い針が拾って、その針に伝わった微細な振動が真っ黒い塩化ビニールへ物理的な溝として刻まれていくという、魔術を思わせるような儀式的な過程で、刻み終わった後に、エンジニアの方が顕微鏡のような道具で溝を検査して「OK」、とか呟いたりする。このような方法で音が刻まれ、また再生されるというメカニズムを、あらためて不思議に思った。
・HATTYO/BORI これは3年前の曲なわけですが、それにまつわるストーリーを以下に記してみたわけです。
http://d.hatena.ne.jp/kkaarr/20151212


◯シネマティック、いわゆるハリウッド予告編(ハンス・ジマー)ぽいスタイルというか、壮大な感じのもの
・What's Japan?-Onigiri

コンビニおにぎりの開封の仕方の外国人向けハウツー。前半の「おにぎり感」あるサザエさん的BGMも密かに自信作です。
住友生命「RISKY SPOT」 メイキングムービー
https://www.youtube.com/watch?v=llRqhkoJoRA
(エンディングの曲は竹原ピストルさんのCMソング「よー、そこの若いの」)


◯「何かいい感じ」というグッドテイスト感あるBGM
・新リプトン イエローラベル♪ Web CM|リプトン イエローラベル
長年のボサノバ研究をようやく有効に活かせた。イパネマの娘ワンノートサンバを足したよう感じのコード進行。品性の良い音の動きとは何か、というのは作曲界共通の長年の課題(多分)。この場合の「良い感じ」というのはジャック・タチ「ぼくの伯父さん」の劇伴みたいに遊び心がありつつ品良い感じの事なのかもしれない
・COZY JAPAN Oigawa Railway-大井川鉄道-

今年はCozy Japanでかなりの本数音楽作らせてもらって、環境音の調整とかも相当数やったので、ノイズの処理の効率性とかがだいぶ上昇した気がする。ナレに乗っかってる不要な残響を程よい感じで切ったりとかできるようになった。
・COZY JAPAN Crazy rides in FujiQ-富士急の絶叫マシーン
https://www.youtube.com/watch?v=b4lurDZlT2Q
こちらはちょっと元気良い感じ。


俺はこんなもんじゃないの新曲も5、6曲くらいは出来てきたので2016年、アルバム完成させないまでも現9人編成での新作に取り掛かるくらいにはしたい。
2015年後半の俺はこんなもんじゃない・ライヴ録音
https://soundcloud.com/kariu/sets/151206a
BGM仕事では、基本的には聴いて1秒でジャンル感がわかるものを作りたいが、それ以外は100回聴いてもまだ謎が残るものを作りたい。両者は自分の中では密接に繋がっている。


ロック系、バンドアンサンブル
・【メイキング】迫力を体感せよ!男子バレー選手目線スゴ技動画

バンド経験が生きるタイプの曲。割となんでも得意な中でも、こういう分野は特に得意なのかもしれないと思った。
・ユニリタの挑戦

これのドラムも良い感じかと。ホラン千秋さんが本当美しい・・
・【特別版】フジテレビ「ロボファイター」大野愛地の戦いが今始まる。(インタビュー&メイキングカット)
https://youtu.be/27rjXtGXwAM
大野愛地さんはヘッドスピンの世界記録保持者(Guinnes World Record)。ギネス公式認定記録は142周(1分間)。


◯叙情的/エモーショナル
・Blue Wing – Wings for Change

社会の変革に挑むチェンジメーカーを支援するANAのプログラム。こちらはモバイルの力で途上国の医療を変えていくMedic MobileのJosh Nesbitの動画。
ANA blue wingプロジェクト CM
https://www.youtube.com/watch?v=aVd6eIQwDRI
マイルドネーションや、シェア等の形で、こちらのwebサイトから5人のチェンジメーカー達を支援することができます。
https://www.ana-bluewing.com/?lang=ja

・COZY JAPAN Shitennoji Temple-四天王寺-

制作手法として、今年サイドチェインをやっぱり沢山使った。流行ってるってのはあるけど(cableguysのエフェクトをよく使う)、トレモロの延長線上という捉え方もしている。トレモロには、打楽器を使わずにリズムを打ち出すという、複雑なリズムを、打楽器以外の「うねり」の要素で打ち出せるという可能性がある。そこを厳密にプログラミングするとまた新しいリズム的な実験ができるのかなと思ったりもする。そしてこの曲は密かにそういうことをやっていたりする。
松井玲奈 旅立ち 〜どこに行ってもつながっている〜
http://www.oricon.co.jp/special/47830/
限定動画だったようで公開終わってますが・・ソフトバンクモバイルの動画。


◯神秘感、ちょいイリュージョンめいた曲
Hologram Showcase - Kashikey promotion contents -

デパート等のディスプレイで威力を発揮するホログラム映像の紹介動画
・COZY JAPAN Atsuta Shrine-熱田神宮-
https://www.youtube.com/watch?v=uTafbmgYb78
・澤田サンダー「echo」
澤田サンダー監督の新作ショートフィルム「echo」の音楽
http://www.acac-aomori.jp/aomori/vision11/
リンク先では音楽は聴けないですが。「ホラー」というキーワードがなぜか通年ありました。


◯ループ系
・What's Japan?-Bowing
https://www.youtube.com/watch?v=VZ2s8IvMwDI
お辞儀、そして土下座の仕方についてのハウツー。
・What's Japan?- Bonsai

盆栽への映像プロジェクション。シュール。
内容によってはあんまり曲展開がない方がいい場合ということも多くて、まあ展開ないっつっても展開していても展開と認識されない程度の展開、というものが必要とされているパターンというか、でも圧倒的にもっと展開がないデトロイトテクノみたいな日常を送っているので、個人で作るんなら今後はデトロイトテクノみたいな感じというか、今年聴いたアルバムではTrickfinger(ジョン・フルシャンテのテクノソロアルバム https://soundcloud.com/absurd/trickfinger-after-below )がとても好きだった。


◯エレクトロニック
・一発芸No.1予告編

MASSIVEでド派手な感じ
・Pentel ORENZ Making your break through
https://www.youtube.com/watch?v=6TDwzZxJT9k
人間コンパス部分はCGなしで本当に描いてます。すごすぎるのでCGに誤解されがちだけど。
orenzメイキング
https://www.youtube.com/watch?v=SNWeHv3reUE
・【一発芸NO.1決定戦 in池袋】Part1「ダンスバトル開幕」編
https://www.youtube.com/watch?v=Acr8NUhjlTQ
続きは・・!?


◯敢えて書き割りっぽい感じ
冒頭、誰が聞いても「南国」「沖縄」「社交ダンス」っていう感じを出したくて、出せたかなと思いました。
JALカード 
・優雅な夫婦編

・私と行く編
https://www.youtube.com/watch?v=59wMEWdeQBs
・家族が大事編
https://www.youtube.com/watch?v=B3VHvexCTMk


◯今年は映像編集に手を出してもみた。
・月刊ニャンプロヴィゼーションCM
https://vine.co/v/eIJ5alKBI6d
・月刊ニャンプロヴィゼーションダイジェスト映像(再生リスト)

今年とうめいロボさん、添田君と始めた即興演奏のイベントのダイジェスト。
この数年、演奏というものに対してちょっとした距離感ができてしまっていたんだけど、二人から声をかけてもらった事で、今年後半は演奏に対してスイッチが入って、そうすると作曲にもとても良い影響があった。その両者を分けて考えがちな自分はとても浅はかだった。
・6月のイベント「83年Z月T日(俺)」CM
https://vine.co/v/eItXD1xE7VU
BGMは今年録音した武田さんのソロアルバム(完成したが未発表)から抜粋


◯久々の出張バンド録音もした。
ガンディ君、アオウさんの新バンド「神の国へようこそ」
http://welcometothekingdom.org
こちらの1stEP。
作業しながら、ガンディ君の歌詞の感覚がとても心に残って、その理由を考えていたのだけど、それは、曲の背後にある設定や世界観のようなものが、単語の選び方や言葉遣いを越えて、メロディへの言葉の乗せ方のような、一段深い部分に反映されているからなのかなと思った。
で、そのセンスがギリギリの場所から2.5歩くらい内側の、ある種のヌルさも併せ持ったゾーンに、常時安定した軌道で存在しているところに、何かしらの職人感というかプロフェッショナリズムを感じていたようだ。


そんな感じで来年1月で音楽専業になってから地味に3年目を迎えるわけだけど、今自分はほぼ100%友人としか仕事をしていない!!という一般的に言って珍しく、そして大変恵まれきった極々ラッキーな環境にいて、その中で温かくも厳しい目で自分を育ててくれている周囲の人達、また長年、金にも名誉にもならないにも関わらず、自分が拵えた独特な音楽をきちんと理解して演奏してくれるバンドの友人たちには感謝してもしきれないものなのだけど、今まで借り続けてしまった大きな借りを返すには、結局自分自身がもっと成長するしかないので、来年は新しい事をもう一つくらい始めてみようかなと思っている。
あとは演奏面で、頭の中に思い浮かべた音を、楽器でダイレクトに演奏に置き換えるための練習をしていて、今漸くその領域に至る長い長い道のりの入口にある巨大な門戸の鍵を握ったまま寝ている巨大な鬼の居場所が書いてあるらしい紙切れが宙に舞うのを目撃したという人の携帯電話番号が夢に出てきたかも、というくらいの段階までは到達できたような気がするので、そこを引き続き重点的に頑張っていきたい。
そして自分が関わった音楽を少しでも聴いてもらえたら嬉しいというか、シンプルに言って結局のところそれ以外のことは殆ど何も望んでない!!


第66回紅白歌合戦西野カナ「トリセツ」という曲を生まれて初めて聴きながら