Dangerous Mind

Dangerous Mind

2020.5/16〜5/31

5/16 Sat
一日中雨。「花のかんむり」が、概ね仕上った。

5/17 Sun
ベランダにキャンプ椅子を出して酒を飲む。新規感染者数はこのところだいぶ減少しているが、このウィルスは暑さに弱いという説は果たして正しいのだろうか。

5/18 Mon
松村拓海制作のkontakt音源「Not Bad Flute」は改良を重ね、新機能を続々実装したバージョン8.8となって、かなり仕上がってきた。
今回のデモトラックは、まずオケを渡して実際にフルートソロを吹いてもらい、そのソロをmidi化してもう一度Not Bad Fluteで打ち込み直すという、かなりまわりくどいプロジェクトである。極端な使いこなしの一例にはなるだろう。
「アトリエ」の歌詞のラストが、まだ思いつかず、録音できない。

5/19 Tue
「Not Bad Flute」デモ演の作業を進める。機械の演奏と比較した場合の人間の演奏の特徴が段々とわかってきた。

5/20 Wed
フルートソロを細かく聞くと、各フレーズ単位と、そのフレーズ内の一音一音とのそれぞれで、音色が刻々と移り変わっていくのがわかる。フレーズひとまとまりとしての音色変化と、フレーズ内の一音単位での音色変化には、別個のマナーというか、法則性があるように思える。それをmidiで再現するために、とにかく各パラメータにオートメーションを書き込みまくる。ボリュームはもちろん、EQも、ブレスの量とトーンも、アタック/リリースも、レガートタイムも、とにかく弄れる部分は全てオートメーションする。
そうやってkontakt上で音色をバラけさせた上で、今度は音色を均す方向性でリバーブをかける。

5/21 Thu
Not Bad Flute3トラック目のデモ演は、演奏者本人からドッペルゲンガーの称号を頂戴した( https://soundcloud.com/notbadflute/ensemble-bass-alto-flute-long-tones-demo-by-kariu-kenji)。落ち着いた曲調の方がmidi化しやすいのかもしれない。早めのフレーズをmidiでやると、意図していないのに人間離れした驚異の演奏になってしまいがちなので、テクニカルな意味ではマイナス方向に調整する事があるわけだが、フルートにおける上手、下手のさじ加減が体感として、フルート奏者ではない自分には備わっておらず勘所が難しい。

5/22 Fri
あるメールマガジンの購読を申し込む。久々に読んだが、この人の文章はやはり毒である。自分はある程度、毒の部分を腑分けしながら読めるけど、若かりし頃など、毒を毒と認識できずに無自覚に食らう事もあり、実際今も変に影響受けちゃう人は大勢いるだろうなあと思う。それだけパワーのある、危険なところまで降りていける書き手なので、有料コンテンツになってアクセスしにくくなった事は社会的に良かった。

5/23 Sat
東京jazzの配信ライブの完成度が高かった。

5/24 Sun
ついに「Not Bad Flute」がリリースされた( https://notbadflute.base.ec/)。このプログラムがバカ売れしてビルが建つ未来を望む。
「Not Bad Flute」で打ち込んだソロと、本物の生演奏を比較できる音源を作ったら面白そう。全曲ストリーミングできるが、どちらが生身の演奏なのか答え合わせは、音源を買った人にだけオマケで付いてくるようにする。

5/25 Mon
おとぎ話のbandcamp音源第三弾、第四弾の作業を請け負う。10年以上前のUFO CLUBの空気感が、あの赤土色の壁からムワッと立ち上がってくるような、個人的にも懐かしい音源。

5/26 Tue
Bメロを結句する和音の事故感ある響き(#9th)が衝撃的なTerrace Martinの「Ovlivion」という曲の分析をする。

5/27 Wed
ソロアルバムのmixが一進一退。

5/28 Thu
OWKMJのデモ作り。コロナ明けにはやはり新曲をやっていたいものである。

5/29 Fri
ミックスナッツハウスからファイルが送られてくる。皆ライブができない分、制作のペースが上がっているようで、ちょくちょく、ミックス、マスタリング系の作業依頼が発生する。音の面で役立てる事があれば嬉しい。

5/30 Sat
娘の夜泣きがものすごい。夜泣きしてなくても、ふと気になって起きて見てみると目が合ったりするので、彼女はほとんど寝てないような気がする。

5/31 Sun
「劇場」を歌い直す。散々いじっても上手くいかなかったトラックだが、要は元の歌に問題があったので、さっさと歌い直せば良かった。