Dangerous Mind

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新宿からムーンライトえちごにて新潟へ。数日前までの予定では青森ねぶた祭に行くはずだったのだけど、青春18切符だと時間がかかりすぎて日曜日のライヴに間に合わないという事がわかったので、急遽予定変更して佐渡島に行く事にする。青森には五年くらい前に恐山見学に行って、その時は上野から八時間くらいで着いたような気がしたのだけど、あらためて調べてみると片道16時間かかるという事で、これは記憶違いも良いところだと自分で思った。新潟駅に朝の五時頃到着。大雑把な印象としては八王子みたいな場所だ。港からフェリーに乗って佐渡島に向かう。二等客室は緑のカーペットの広間で、野戦病院のように人が毛布にくるまって沢山ころがっていて、その傍らでオッサン達が車座になって宴会をしていた。自然に賭博や喧嘩、談合、赤ちゃんの取り間違えなどが発生しそうな素敵エリアで、実際とてもリラックスできたのだった。
佐渡では金山を目指しひたすらレンタルした自転車をこぐのだが、時間の都合で結局金山には行けず。平日の昼間にこれでもかというくらい自転車をこぎ、水分補給は全てビール、たまたま目の前に現れた銭湯に入ってサウナで地元の人と世間話、という自分の想像する範囲内で最もセレブな行動を(計らずしも)とってしまった。あと、お土産物屋に以前家の近くの道路に落ちていて拾った柿のキャラクターが置いてあってビックリ。佐渡の名物だったのか。
炎天下を5,60キロくらい走っていたせいで、相方が気力体力ともに限界に達し、帰りの車内には重苦しい雰囲気が漂った。復路の指定券を買っていなかったので、新潟から新宿に着くまでの間、我々はデッキにいなければいけなかったのだ。思えばこの二日間「移動」以外の事は殆どしておらず、無計画な旅行もいい加減にしろ、と心のどこかで誰かが思うのだが、そんなこと知ったことかと、いま声を大にして私は言いたい。

すげー速そう

船内の様子