Dangerous Mind

Dangerous Mind

映画「交わる」は、いくつか追加撮影したシーンが入ってストーリーがわかりやすくなっていて、良かった。音楽も良かったと思う。人と話すのが苦手な上に、他人にあまり興味が持てず(口下手だけど人好き、というパターンより更に救いがない)、正直自分でもどうかと思う性格だが、他者との共同作業にだけは意欲を持って取り組む事ができ、それがバンドやらレコーディングやら、あるいはバイトでも、とにかくあらゆる社会参加の動機の一つとなっている。この映画の音楽もそうだった。自分が「これだ」と思って提出したものが、相手の中ではあんまりだったりして、そういう時に自分に対しても、相手に対しても、どう対処するのが今関わっている事柄に対してベストなのか考えるには、判断力や洞察力、忍耐力、分析力、などなどが多く必要で、結局そこが一番面白いと思う。その点をおざなりにして閉じこもったものを作ってしまうと大抵の場合、後で自分が後悔する事になる(そして、日々後悔している)。結局、他人の言うことも、自分の言うことも、人の言うことという点では変わらないので、それよりも物の言うことに耳を傾ける必要があるのだと思う。