Dangerous Mind

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「金のマサカリ最終回・ロックンロールでヨロシク」
佐藤王子のおじいちゃんの段ボール工場は税金未払いか何かで七月中に国から差し押さえられるらしく、この増築につぐ増築でわけのわからん間取りになっていて、しかも屋上に天守閣まである謎の工場(城)でおこなわれる都内最強ライヴイヴェントも最終回となってしまった。自分自身出演者なのか客なのかよくわからんままチャリで三鷹へ。行ったら全裸を緑色にペイントしたメンピスが立ってて今日はヤバいなーと思う。他にも全裸ペインター多数。なぜか自分のライヴの出番だけは服着ている輩多し。他、虫、動物などのコスプレ多し。ライヴフロアで見てた時、ふと、天井が落ちてきてこのまま死ぬんじゃないかという不安に駆られて(実際かなりミシミシバリバリいってた気がする)、一人工場最深部の光が届かない暗闇ゾーンへ行く。暗闇の廊下を抜けると暗闇の部屋が四つあり、一番奥の部屋が落ち着くのでしばらくそこにいた。で、30分くらいして、帰ってしまった。
まあ正直な話、ついていけないな、とこの日は思ったのだった。緑色や赤色や黄色の全裸の男達がウヨウヨしている状況が、この日の自分のテンション的にはハードル高すぎたというか、他にも犯人不明の楽器の盗難や破壊行為があり、何かわからないけどやたら気が滅入ってしまったのだった。現実の世界で無理矢理ユートピア的なものを目指すとどうしてもカルトチックになってしまうのだろうか、そこにすんなり入っていけない自分にバツの悪さを感じたのが一番デカいのだが。