Dangerous Mind

Dangerous Mind

今年はあまり寒さを感じないので恐らく暖冬なのだろうと思っていた。実はその逆で20年ぶりくらいの冷え込みらしく、本当に自分の感覚はアテにならないなと思った。人が「寒い」と言うたびに「俺は今年は寒さを感じない」と返していたら、今日は何だか怒られたようになってしまって、季節の話題というのは案外無難なわけでも無いということを知った。
仕事終え吉祥寺に行く。三日前に封切りだったボブ・ディランの伝記映画「ノー・ディレクション・ホーム」を見に行く。帰省直前で忙しいのだけれど、どうしても年内に見ておきたかった。これも、俺は物凄く混んでいると勝手に思っていて、着いたら全然ガラガラだったので、また外したなと思った。CDになっているロイヤルアルバートホールでの65年くらいのライヴ映像がオープニングとエンディングに使われていて、あんまり格好良いので鳥肌が立つ。映画の中でアレン・ギンズバーグボブ・ディランの歌の事を詩人らしく上手に表現していて、まさにそうだ、とその時思ったのだけれど、何て言っていたのかはすっかり忘れてしまった。
まばらな客席の中に関根さんがいた。昼間、ミッシング箱庭の「車の中で話すことがチョーある」って曲のことを考えていて、いつかまたライヴで聴きたいなと思っていたので、偶然だなあと思った。