Dangerous Mind

Dangerous Mind

数年間構想し続け、しかしちっとも完成しないサードソロ音源(実は今まで二つ作っててしばらく売った後両方封印した)用の曲を朝から作る。とりあえずダダーっとテープの片面全部埋まるくらい曲ができるが、問題は歌詞だ。人生でまだ一度も納得いく詞が作れた事がない。今年はもう無理かもしれないが来年こそは一つで良いからそういう歌をつくりたい。ヒロとかしんちゃんとか、適当適当って言ってるけど、適当でも俺にはああいう鋭い言葉は出て来ないし、何か歌ってるうちに恥ずかしくなっちゃったり、疑問に思いはじめたりして自分の弱い部分が嫌に感じたまま何も生まれず終わるパターンが自分に多いので、そういう点で彼らは凄いなあと、いつも思う。コマツさんはそれとはタイプが違ってて、即興じゃなくて字数とかリズムで歌詞を当てはめて作っていく人なんだけれど、何て言うか、沢山本を読んだり人と話したり芝居や映画を見たりする事が、全くもって裏目に出ていない、鬱陶しいのに鋭くてグッとくる本当に良い歌詞を作るなあと思う。バッファローはまたそれとも違ってて、すごい考えてるんだけど出てくる言葉は全部シンプルで、不可分な曲と言葉とパフォーマンスが一体となって凄い意味を成しているような、それでいて全くもってどうでもよくて軽いもののような、そういう不思議な印象で、でもそれこそが自分にとってリアルというかダイレクトに感じるものなので、才能あるなあ、凄いなあと、いつも思う。周りに良い詩人は沢山いるのだけれど、俺は全然その分野で閃くことがない。
夜は四谷でリハーサル。先週録音した俺はこんなもんじゃないのセカンド用音源のラフミックスを聴く。思った通りとても良い。