Dangerous Mind

Dangerous Mind

・1月12日
スーパーデラックスで俺はこんなもんじゃないのライヴ。既に日記は書いたのだけど当日のライヴ録音をアップしました。
「スタジアム」
新曲です。次アルバムに二曲入るであろう壮大系楽曲のうちの一つ。
・1月16日
マンダラ2で俺はこんなもんじゃないのライヴ。ステージ上はデッドで各楽器の音もそれぞれクリア。本来はやりやすい筈なんだけど、いつも割とモワモワした感じの所でやっているので、たまに音響のいい所でやるとスッキリしすぎてて焦る、という我々いつものパターンがあるんですが、またもやそれにハマってしまいました。他、ネスト、デュオ、クアトロ、グッドマンとかもそんな感じなんだな。まあそんなねじれた贅沢言ってても仕方が無いので、一生懸命やるだけやりましたが、そんなに良い出来じゃなかったかな。対バンはそれぞれみんな素晴らしかったけど、その中でもmumu植村さんのドラムには完全に圧倒された。ホンマに凄いものは何度見ても凄いんやなあ。久々に大谷さんや大島さんと話したり、日本のピアニカマニア最高峰である坂本さん(mumuのキーボード奏者。恐ろしく上手い)とお会いできたりして、とても有意義な一日だった。
「神話」
この日のライヴ音源。新曲です。植村さんが録音しててくれました。感謝!
・1月17日
下北沢で国のDVDの打ち合せ。タクロウくんの事務所にて加藤くんと。今回一つのライヴを4カメで録って編集してるんですが、思っていたより見やすくなってて、普通に面白い部分と、普通じゃなく面白い部分、普通に面白くない部分が並列になっていて、自分ではとても納得いく作品が作れそう。その他、もう二つのライヴとカラオケ映像など収録して90分超の作品になりそうです。乞うご期待!
・1月18日
28になる。京橋美学校にて音楽ジャーナリストのウガヤさんという方がオリコンに訴訟を起こされてエライ事になっている、という話(物凄い大雑把にまとめると)を聞く。詳細はこちらに載ってます。「訴訟テロ」っていう言葉がとても印象的だった。
・1月19日
新宿motionにて俺はこんなもんじゃないのライヴ。みんな仕事があったのでリハ無し。まあここはやり慣れてるんで問題は無かったな。大体いつも通りのライヴができました。対バンの箱庭の室内楽には、物凄くアグレッシブなアクションをおこなうピアニカ奏者がいて、タラチネ時の永田と若干かぶってるんだけど、この日はその人にあまり照明が当たってなくて、何か暗い所で激しく動いている人がいるなあ、という感じで、それが面白かった。
ということで、ライヴ音源三連発の三つ目はニューアルバム「2」の二曲目に入っているこの曲!
「森の掟」
・1月20日
ハズレッシヴのスタジオ後、我が家にてニューアルバムの収録曲&タイトル会議。ハズレは去年とりかかっていたアルバム「太陽剛」がうまくいかず、それは一度放棄(というか、心の中でリリースした事にして、それをハートリリースと呼んでいる。ヒドい!)した上で、新しい音源にとりかかっている。その作業も半分くらい終わり、今度こそ納得いくものが作れそうな感触あり。それで、アルバムのタイトル案をそのまま徹夜であれこれ出し合うのだけれど、夜中に段々盛り上がってきちゃってたみたいで、朝あらためてメモを見ると「世界三大ネス ハッピネス・マッドネス・知らねっス」「下北ゴリラ大騒動」「あいさつ派」など、とてもタイトルになりそうに無い(というか、自分で見てもどういう意図のタイトルなのか見当がつかない)言葉がいっぱい書かれていたので、これはイケル!と思って家を出る。
・1月21日
そのまま阿佐ヶ谷に行って喫茶店でかずまくんとホームページ・リニューアルの打ち合せ。直接会うのは一年ぶりくらい。話が弾む。その後新宿に行ってマイルスデイビスクインテット1967年のDVD、スティーブ・ライヒの最近のニューヨーク公演のCD&DVDのセット、ジョン・レノン「イマジン」のDVDを購入。マイルスのDVDは家宝級・一家に一枚クラスの品物。音楽ってこれだよなあ。
・1月22日
こないだやったヘンリーテニスの音源のオーバーダビング。ボーカル、フルートなど。録音・ミックスともにメンバーにとても評判よくホッとする。
・1月23日
四谷で俺はこんなもんじゃないの練習。新曲にとりかかる。また新しい事にいくつかチャレンジしているので、うまくいけば面白い曲になりそう。他アメリカツアーの打ち合せなど。ロスとオースティンで3〜4回はライヴができそう。せっかくなんでニューヨークにも行ってこようかと思っている(こっちは観光で)。仕事先には迷惑かけますが。
・1月24日
昼間、バンド用の曲を一曲つくる。夜、学校。さらにいくつかの曲のアイデアを得る。まだグニャグニャの状態だけど、形にできればいいなと思う。バンドをやっている中では曲を作って完成していく過程が関わっていて一番面白い。曲は言葉でも形でもなくて、見た事がないものだからだと思う。完成しても結局意味がわからないままなので、そういう所が好きなのだと思う。
・1月25日
秋葉原グッドマンでハズレッシヴのライヴ。フロント二人が元気なので良かったと思う。客で来ていたノンタック氏が終わった後便箋三枚にわたる感想レポートのようなものを提出してくれる。そんなの初めてだ。どうもありがとう!
□この日の音も後でアップしようと思います。
・1月26日
仕事の引き継ぎがあって朝から晩まで喋り通し。一度帰宅して休憩したあと、bullet'sにて国のライヴ。6年くらい使っていたYAMAHAのQY300というシーケンサーの調子が悪くなり、オケのデータが読み出せないのでやむを得ずカラオケの入ったカセットテープをウォークマンに入れて出発。これはヒドい事になりそうだ、と思う。出番は午前3時頃で、それまでに相当気合を入れてラップしながら西麻布を散歩したりとかしていたのだけど、いざライヴが始まるとその気合が完全に裏目に出てお客さんは全く反応ナシ。というより、続々と人が帰って行く。しかし自分もテンションが上がっていたせいか、その状況がたまらなく嬉しくなり、思わず長渕剛の曲を二曲、アカペラで歌ってしまう。客はいよいよ減る。「明日の光を身体に浴びて 振り返らずにそのまま行けばよい 風に吹かれても 雨に打たれても 信じた愛に 目を背けるな」という歌詞の意味が、初めてリアルに理解できる。その後、誰も反応していないのに予定時間をいくらかオーバーしてライヴは続き、カセットウォークマンの音量があまりに小さいので(それもまあ家出る時からわかってた事なんだけど)、対バンだったヨロ昆布さんにオケを出すマシーンみたいなのを借りたり、NHK-FMの真似をしたり、正直何をやっていたのかあまり覚えておらず、思い出したくもないのだけど、とにかくとても良いライヴだった。終わった後、今までの国の中ではベストライヴでしたと言ったら、ハリーさんは不可解そうな顔で「それは良かったです」と言っていた。受付やってたタイシン君としばらく熱い話をする。日本ロックフェスの事など。あれからみんな随分とバラバラになってしまったけど、元気でやっているだろうか、中林くんとか。懐かしい気分で明け方の六本木を歩く。通りがかりにケンカが三件。しわくちゃになった千円・五千円札をポロポロこぼしながら歩いている外人を助ける。あの時間の六本木は殆ど外国だった。
□この日の音源もできれば後ほど。