Dangerous Mind

Dangerous Mind

山で迎える朝。俺はとても山が好きで、もうその場所にいるだけでテンションが上がって色んな場所に行きたくなるし、動いてもあんまり疲れない。ガケなど見たら反射的に「登りたい」と思ってしまう。なので時々同行者に迷惑をかけてしまう。数年前に、似たようなメンバーで京都のガケに深夜登って、みんな墜落してそれぞれケガした事を思い出す。一人のケガがひどくて車で病院に運ばれ、その病院の場所がわからず、歩いているうちに朝がやってきて、物凄く眠たくなり、ほんの何モーションかだが、歩きながら寝た。自分のことながらびっくりした。
で、今日もまた、山が好きと言うわりには準備はまったく無く、なぜか手には木炭と野球のグローブを持っていて、山道を歩いたり、廃村を見学したり、カモシカを遠くから眺めたり、鍾乳洞に入ったりした。山によって何かが充電された気がする。また行きたい。
帰りのヒロ運転の車中で、ハマちゃんのウォーウォートゥナイト流れ、心にささる。一人で聴いたら泣いてしまうかもしれない。芸人の出すCD商品として企画され、狙い通りのヒットを飛ばしたこの短冊CDに、制作者や歌い手の意図をほんの少しだけ超えた小さなラインを感じる。オリジナルなものというのは、実はこういうものの事を指すのではないかと思う。他、プリンセスプリンセス矢野顕子忌野清志郎ボブ・マーリーと、おおいに狂った組み合わせの選曲。恐ろしくて直視できないCDラック。こいつはいつの間にこんな狂った音楽観を手に入れたのだろう、負けてられないと思う。
帰宅。生協で買った弁当食ってから「魔女の宅急便」見る。一番最後に猫がニャーと鳴き、女の子が微笑む所で凄く感動する。まっすぐな、前向きなメッセージはためらう事なく受け取りたい。そのくらいポジティブなものに飢えてる自覚がある。ポジティブインフレーションというグループを結成して瞬間的に解散したい。勢いでザ・フーのワイト島ライヴとボブ・マーリーのワンラブピースコンサートも見て最強な気分で寝る。外はすでに明るい。