Dangerous Mind

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コラボレーション大会だった。当日やってくるはずだったシアトルからのパンクバンド「サンスクル」はツアーなのに楽器を持って来ていないという度が過ぎたパンクさゆえに無善寺から出演を断わられて出られなかった。ので、合計九組のコラボレーションがおこなわれた。一人目はマスダさん。俺のつたないキーボード伴奏が本当につたないだけで終わってしまった。二人目武田さん。彼のドラムを無善寺特有のリバーブっ気がきいたマイクニ本で拾った。リハの方がドキドキがあって面白かったかな。三つ目矢野・早川とのやつはいつものハズレッシヴ以上にハズレッシヴらしいライヴが出来たと思う。よかった。四つ目コマツさんは謎のハケを持った女を連れて登場し、ハケの女は会場にいる人にハケをかけるサービスをしていて、この時お約束のように法師は脱いだ。五こ目、完全ヒップホップマニュアル執筆中の作家架神くんにはフリースタイルのMCバトルを挑み、会場の挙手17対2という大差で圧勝して嬉しかった。六つ目竹田くんとは先日のオールナイト分析大会で発見したある法則に基づいた演奏をおこなおうとしたのだが、俺がその法則についてまだあまり理解していなくてよくわからん演奏になってしまった。七つ目富島くんとのやつが今回一番まともというか、音楽っぽかったかも。木曜のスタジオで作った12曲くらいの中から5曲を、記憶だけを頼りに演奏した。八つ目橋都さんは、コラボの初期段階のメールのやりとりの時点で意見が食い違って(俺は彼に10キロ走った後のライヴとか、三日寝ないでライヴ、百回まわってライヴ、とかそういう肉体的にキツイコラボレートを求め、当然のように拒否された)それからずっと連絡をとっていなかったので、当日来るのか来ないのか含めて何もかもがわからない状態だったのだが、ぶっつけ本番、まったくの初対面で演奏してみるととても合った感じになったので面白かった。猫の歌やコンビニの歌、サンスクルの歌などをうたった。ラストのじゃみへんとは「毒蜘蛛兄弟」として漫才をやろうとしていたのだが、先日の法師落下事件についてのトーク中に、白いフカフカの毛皮を着たバッファローが入ってきて、4/2に無善寺でライヴやりますという話になり、彼は今や高円寺一の、というか日本でも有数の危険アーティストなので(今パッと思い出せるだけでも、円盤の2Fから鳩になって飛び下りて両足骨折、廃虚に隠された50万をツルハシ持って探すライヴ、丸太の中に隠された妖精を救出するために包丁で丸太を削るライヴ、UFOを呼ぶために渋谷ネストのガラスをギターで叩きわって現在も弁償中、などなどやっていて現在は武器屋を営んでいる)さすがの法師もライヴはちょっと困るみたいな話になって、表現における暴力性のバランスや、そもそもライヴとは何かという事についても考えつつ、場は真剣10代しゃべり場のような雰囲気になり、結局誓約書つきでならライヴOKという結論で、長かったコラボ大会は幕を閉じたのだった。気付いたらもう11時半まわっていた。出演してくれた人も見に来てくれた人も、付き合っていただいて本当にありがとうございました。
えーそういうわけで、コラボレーション大会すごく面白かった(特にコラボレーションの過程でそれまで良く知らなかった人の家に行ったりするのが)ので6月25日(日曜)に、またやろうと思います。場所は無力無善寺です。今回も共演者募集します。興味もたれた方はkariu@drumsoft.comまでメールください。個人でもバンド単位でもOKです。お待ちしております。