Dangerous Mind

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高円寺の無力無善寺というライヴハウスで毎年夏に一週間程やっている日本ロックフェスティバルというイヴェントがありまして、私はその共同主催者をやっておるわけです。で、日付だけはだいぶ前(2月くらい)から確定していたのですが、とにかくダラダラしていてそれ以外の事はまだ何も決まっていなかったので、そろそろ集まらなきゃね、ということで今日はその打ち合せでした。毎度打ち合せに使わせてもらっている某ファーストフード店には、これまでに最低でも50回は入っていると思うのですが、いまだに3回くらいしか注文をした事がなく、しかもそこのメイン商品であるはずのハンバーガーは本日品切れとなっておりました。大丈夫?と思ったけど、缶ビールの持ち込みにはさすがに注意をしていたのである意味安心しました。(注意、優しかったけど)
この日本ロックフェスティバルというイヴェントは、当時、無力無善寺でアルバイトをしていた内田るんさんが発案して始まったもので、当初は無善寺の経営状態を上向きにするためにとにかく沢山人が入って盛り上がる企画をやろう、みたいな話でした。その頃、我々が関わっていたライヴにはとにかく人がおらず、一晩通しでお客さんが10人以上入ることすら滅多になく、自分たちとしても何か大きな祭みたいなものをやって、まずはライヴがこの場所でおこなわれている、この場所がライヴハウスであるということ自体を世間に対して積極的にアピールしたい、みたいな気持ちもあったのです。
第一回、第二回のフェスは連日満員になり、中には我々の予想を遥かに超えた、というか常識を超えた120人くらいの動員を記録した(あの場所の狭さを知ってる人なら誰もが仰天する数字だと思います。ラッシュ時の満員電車の中でライヴをやっているような感じでした)日もあったのですが、さすがにそれだけ人が入ると後ろの方は音がまったく聴こえなかったり、会場を出てもしばらく続くような酷い酸欠状態に陥ったり、しまいには楽器類の破損や、武田久美子ルックで全裸に貝殻だけのバンドメンバーVS客とのケンカ、などの通常考えられないような出来事も起こり、周囲の苦情も凄まじく警察も毎回と言って良い程やってきていたので、三回目以降はちょっとリラックスと言いますか、ある程度落ち着いて見られるような方向性に、自然とシフトしておるようです。自分としては、とにかく毎年一週間、あの場所でイヴェントをやる事ができたら、それで良いと思っています。それを30年続ければ、きっと何かしらの祭となる事でしょう。独自の祭を打ち立てる事は数ある私の夢のうちの一つです。
映像はスペインのトマト祭。どうやって始まったかという事よりも、どうやって続いているのかという事が知りたい。