Dangerous Mind

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ネオアンダーグラウンドフォーラム

朝起きて府中の東京外国語大学へ。台風一過で空がとてもきれい。

で、この日は第一回ネオアンダーグラウンドフォーラムということで、俺は発起人の一人でなおかつ司会という役割で関わりました。やった感想としては、単純に面白かった。人生上会議を催すということはなかなかレアな事だと思うのだけど(まあ数年前にもパワー会議やってるが)、たまにやる分には良いものだと思った。ただ、やはり色んな考え方や活動背景を持った人たちが、同じ議題について有効な話し合いができるのかというと、それはなかなか困難な事だとも思った。とりあえずフォーラムの基本スタンスとして
・ある特定の音楽的傾向を持ったバンドの集まりとしてのムーヴメントをデッチ上げるものではなく、インディペンデントな活動をしていくうえで個々が得た情報やノウハウを賛同者の間で共有する事によって、今後よりスムーズな音楽活動がおこなわれることを目指す(ムダをなくす)
という点が、共有されてない(まず発起人の側がはっきりと打ち出せていない)状態でインターネットでの話し合いも、フォーラムも始まってしまったので、その辺は単純にこちら側の準備不足、認識不足によって本来必要の無い議論や、いらぬ誤解が生じていたと思います。まあ、そういう事自体、結局のところやってみないとわからなかったことなので、やった価値は十分あったし、今後より建設的な方向につなげていく事は全然可能である、という印象を持ちました。
会議の進行の流れとしては、まずフォーラムの趣旨についての説明(ここが結構時間を割いたのだけれどうまく伝えきれなかった感あり。要説明能力。)をして、その後今までミクシー内で挙がった個別のトピックについて検討していくというかたちをとりました。トピック、それからその中で出た今までの意見としては
<こういうライヴハウスがほしい!(ライヴハウスの問題点について)>
・ノルマ系
チケットが高い/イカ天形式ステップアップのモデルシステムが既に破綻している/ライブハウスのお客さんはノルマを払うバンドで本当のお客さんがないがしろにされやすい/平日1バンド目でノルマキツ過ぎ/ライブハウスがバンドへのノルマから収益を得るかお客さんのドリンク代で収益を得るか/ライヴハウスはバンドというパイを取り合い、バンドは数少ない「ライブハウスに行く客」というパイを取り合っている。本来ライブハウスに行かないお客さんを開拓しないと、根本的に人は入らない/ミステイクマガジンvol.2にノルマに関する対談あり
・環境系
PA設備が過剰/逃げ場のある環境、バーが別に設置されているところが良い。仕事帰りに22時までぶっ続けで爆音のみ、というのはきびしい/タバコの煙がきつい。分煙希望/
・その他
ドリンク代を下げるべき、飲むついでに音楽を楽しむことの出来る環境にすべき、たとえば居酒屋のようなご飯を食べながら見れるような環境(ライヴの時間帯はちょうどご飯の時間帯)/ドリンクチケットに種類を作ったら良いと思うのです。例えば、・1枚=ソフトドリンク1杯orスナック1皿(最安値)・1枚=アルコール1杯・1枚=食事1つ(最高値)/知らないバンドが出てても行きたい、と思えるくらいに各店個性を出して欲しい/アンダーグラウンドをサポートする気のあるライブハウスとの提携/再入場可にすべき/前売りと当日券の価格差をなくしてほしい/クラブの方が気軽に行ける。縛られない。ライブハウスには無言の価値観の押し付けがあるように感じる、ライブハウス→クラブの流れは多い
<ここでライヴしよう!>
ライブハウスより安く(もしくは無料で)ライブが出来、見ることのできる環境を開拓すること→音楽スタジオ、クラブ、カフェ、レコードショップ、ギャラリー、大学など→人目にふれやすい、安くできる/大学でのライヴ→それぞれ母校に交渉/学校の練習スタジオでライブ/学生にアピールできる学内の良い場所で企画が頻繁に定期的に行われるような、学内でライブするのは当たり前、ライブといえばライブハウスか大学か、くらいの状況を目指す/「アンダーグラウンド」な低予算ライブ/ライヴ以外のものも含んだライヴ形態(フォーラムなど)/秋葉原歩行者天国
<フェスティバルを計画実行!>
・参考にしたい
京都ではLimited Express(has gone?)が牽引して毎年ボロフェスタ( http://www.borofesta.com/ ) を成功/京都のフェス2つ「大風流」「みやこ音楽祭」/お寺 http://ryoudenji.net/event.htm /HYDEPARK MUSIC FESTIVAL
 http://www.hmf-sayama.jp/国立ジャムhttp://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=kunitachijam/勝手にウッドストック http://www.ban-ban-bazar.com/woodstock/RAW LIFE http://www.rawlife.jp/MUSIC DAY http://www.musicdayjapan.jp//はなやしき/代々木公園「pingmag festival」
・出たアイデア
アンダーグラウンド、インディペンデントシーンのバンドが一堂に会しての野外フェスティバルを大きく宣伝して実行できれば/代々木公園野外ステージ/廃校フェス/11月25日リンキーディンク下北沢/遊園地フェス/デパートの屋上/上野水上音楽堂/ただライブをするだけじゃ駄目。それはルーティーンでしかない。プラスアルファな交流が必要。ハードコア系の人たちはファンジンとかライブではトレードとかやってる。/活性化を考えている娯楽施設への提案/大切なのはコンセプトの近い音楽シーンをフレンドリーにどんどんくっつけていくこと/継続して行うフリーライブ的なもの/横田基地でフェス
ポータルサイト
現在すでに始動(現在はテキストのみ) http://www.neounderground.jp/
第一次:今回の動きの紹介とかリンクとかライブ予定とか
第二次:もう少しエンタメ色を入れる(インタビューとかpodcastとか?)
第三次:試聴とかもできるようにする
段階を踏んでバージョンアップさせていく
・これまで出た意見、アイデア
SNS的な機能を充実/巷にあふれてるインディーズ試聴サイトにならないよう/ラベル検索/最終的にはエンターテインメントとして成立してないと誰も見なくなっちゃう/単に今回のムーブメントの内容を総括するサイトでよいのでは?/インディーのポータル的なところを見てても、なかなか目当てのバンドを見つけれるということなんてない/ネオアンダーグラウンドのライブ、リリース、フォーラム等イベントが全てわかるような予定表/DJが音楽を選んで流すというネットラジオ、特集、ゲスト選曲者など/cinraとの協力?/24時間、MC無し、CM無しのノンストップで垂れ流し(ラジオ)/メディア自体のプロモーション/ライブハウスの中継/ダウンロードランキング/発信者が自分がよいと思うことを好き勝手やって、それをよいと思う人と今までより少しでも多く出会いたい。その際に便利なツールとしてのサイト。ポータル(玄関)/既存のユーザーを巻き込むためにも連携/まずみんなが日記なりブログなりで紹介したら,きっと広まる/荒らし対策/
<プロモーション方法>
メジャー、もしくはそれに順ずる商業主義的なシステムから外れて「やりたい音楽をやる」、またはそういうものが好きな人間を横に繋げ、またこのシーンへ今はまだ僕たちの存在に気づいていない音楽好きの人たちを開拓するための効果的な手段
・これまでに出た意見、アイデア
様々な媒体を総合的につかえたら/コンピCDのような形で、無料の試聴用音源を作ってはどうか?/テレビ/lift(http://mao-jp.com/)コンピ/ホームページにある他バンドへのリンクページのフォーマットとしてmp3の直リンクを併記する習慣
<メディア総合>
WEBも含む全般的な「メディア」。アンダーグラウンド/インディペンデント/ローカルシーンを重点的にサポートし、なおかつそれをオーバーグラウンドに向かって喧伝できるメディアを獲得すること。
紙媒体、ラジオ、またはそのほかの媒体を含め、多角的に話し合い、「アンダーグラウンドシーンをサポート」し、「外側からシーンへの入り口」となり、「リスナーとミュージシャン、またはリスナー同士、ミュージシャン同士の双方的情報交換の場」となるメディア。そしてそのメディア自体のプロモーションを考え、徹底して行うことができれば、シーンの成長を支える鍵とすることが出来るはず。
自身が自身へのサポート、外部への広報、もしくは呼び水としての「メディア」を自分たちの手によって作り出すことが必要。
・これまでに出た意見、アイデア
現存メディアの内容と広告の関係/ミュージシャン主体の音楽雑誌、音楽メディアの登場を期待/専門性が強い方が今の時代は受けるような気がする/アピールすべき事はDIYな音楽やってる人の存在自体/各媒体同士を効果的にリンクさせること/継続して発行する事と、一貫したアピールが誌面に貫かれている事/QRコード/フリーペーパー/各人ができることをして、また、うまく周りの人たちを利用すれば少しづつでも広められる/まずはこのネオアンダーグラウンド構想自体を宣伝する簡単なチラシ

という今までの話し合いで出た事柄(上記はフォラームで配った資料のコピーです)について全部話し合おうというスタンスでやってみたんですが、実際やってみると物凄く時間がかかるのと、後半疲れてどうでもよくなるとので、この方向は今後ナシかな、と思った。もっと話す事は絞った方が良い。ライヴハウスの項では、渋谷NESTの岸本店長をゲストに招いて色々話を伺ったのだけど、この辺はとても有益だったと思います。逆にメディアのとことかはまだやらなくてよかったかもな。
ちゃんとしたまとめは近々サイト( http://www.neounderground.jp/ )に掲載されます。

フォーラムの様子
打ち上げで行った店の店員さんが天使みたいに可愛かった。来世はこの人に生まれ変わりたい、と思った。