Dangerous Mind

Dangerous Mind

自分の掲示板に意味わかんない絶賛の声を送り込んだ後、鈴木清順監督の「肉体の門」を見た。前日からつけっぱなしだったのでテレビの電源は安定している。また感激した。曲が出来た。先週から「由美香」で一曲、「ボウリング・フォー・コロンバイン」で一曲、「肉体の門」で一曲、と自分内での音楽ラッシュ作曲ラッシュとなっている。出来上がった曲自体は見た映画と、少なくとも表面上では何の関連性も持たないようなものばかりなので、何と言うか、トリガー型なんだろうなと考える。何でも良いから刺激を与えると、時々ヒットして時間差でピョコンと飛び出てくるような、クロヒゲ危機一髪時限装置版みたいな(そんなん無いけど)脳なのだろうと思う。そして、直接的な影響を避けるという意味合いからなのか、音楽で感激した後に曲が出来たという記憶は少なく、心にかかった謎のプラグで独特の変換加工を施された音楽以外の日々の体験が曲になって出てくるという感がある。そんなわけで常に、殆どやむを得ずという感じで曲を作っていて、このやむを得ずという切迫したレベルで作れている事だけは、他人に対して誇っても良いのではないかと思っている。どんなものができるかなんて事は大した問題ではなく、ただ、とにかく、作らざるを得ない気がして作り、その中の幾つか、バンドで演奏されるのに適性のありそうなもの、また、色んな意味でタイミングのあったものだけが、ちゃんと録音される。しかしそういうのは全体の比率からいって稀なので、カセットテープの山の中に埋もれっぱなしのその他の曲たちも、蘇生させ、日の目を見させてあげたいなと、何となく考え、何となくそういう作業をはじめる。
肉体の門 [DVD]