Dangerous Mind

Dangerous Mind

起床。まとめてここ数日分の日記を書く。その日あった事件がまだ新鮮なうちに文章化する事の喜びの欠けた日記は、何というか、日記として50%だと思うが、まあ、書く。毎日毎日色んな事が起こっている。が、その70%は、始まりから終わりまで自分の心の中で起こったことなので、いざ出来事の記録として書こうとしても、具体的な事実としては、そうは思い出せない。
無力無善寺へ行く。この日は月に一度ブッキングを任されている「ボーナスステージ」の日で、当初のタイトルニュアンスとしてはマリオのボーナスステージみたいに。敵キャラが登場しなくてコインとり放題というか、まあとにかくリラックスしてやりたい事をやるみたいな感じだったのだが、企画者である自分自身もその事は殆ど忘れかけているので、普通のレギュラーライヴイヴェントになりつつある。別にそれで良い。
4時からリハーサルだったが、特にリハする必要がなかったみたいで誰も現れず、その暇な間に無善法師が「ホルモン道場」というバンドのカセットテープをかけてくれたのだが、それがとても良かった。
ライヴにはハズレッシヴ、SCI、いろり、悲鳴、DJじゃみへんさんが出演した。みんなそれぞれ良かったが組み合わせ的にシリアスな面子に片寄り過ぎたかなという印象があった。まあ、それでも良いけど。
ハズレッシヴでライヴの時、久々に身体がなまったように固くなっていて、これは緊張やら疲れやら色んな要因が混ざって起こる現象だと思うが、およそライヴの時以外で経験した事のない感覚で、この状態だと無駄に力ばかりが入ってキレの無い演奏になってしまう。何というか岩に閉じ込められた孫悟空の気持ちがわかるというか(大げさだけど)、自分の動作をコントロールできる割合が刻々と変動していく感じで、それは好調時の逆の状態である。いかにボーナスステージといえども、結局、自分の最大の敵として自分自身が控えているので、緊張状態から解放される事はなかなか難しい。それが面白い。もがいて、結果的に割と良いライヴになったと思う。