Dangerous Mind

Dangerous Mind

くもり。多摩川で部活の日。集まったのはヒロとゲンシンと増田マネージャーと俺の4人と少なし。集合してすぐにグローブやバットは持ってきているのに肝心のボールがないという事が判明し、やむなく土手でボールを探す所から始める。川の中にツルツルになった軟球が浮いているのを発見し、がんばって拾って再開。ショートバウンド百本とったり、三人でサッカーしたりする。いつの間にか五時過ぎ六時近くになっていて、最後にグラウンドを三周して終了。三周目はダッシュなのでひたすらヘトヘトになる。帰りはみんな新宿まで一緒で、そこからゲンシンは合コンへ、ヒロは自宅へ、俺ら二人は円盤へライヴしに別れた。今日のライヴはパーセンテージ・ホセの竹田君の企画。ソロで、しかも即興にしようと思っていたので楽器は何も持っていかなかった。演奏する楽器を事前に選んでしまうと、その分即興性が少なくなるからだ。もちろん、バットとか持っている上にギターやらスネアやらも担いでいくのが重くて面倒臭かったのもある。共演の松井繁彦さんは、俺の持っていた木製バットが松井秀樹モデルだった事に関心を示し、また自分のライヴのときにも「松井時計店〜」と歌っていた。松井という名字にこだわりがあるのだろうか。
円盤の近くにじゃみへんがいて、聞けばパーセンテージ・ホセのメンバーに偶然会って、飛び入りで俺と一緒に何かやれば、と提案されたらしく、そんな話俺は一切聞いてないが、即興なので、即興で入ってきてね、と言う。即興とは何でもアリの事なのか。ライヴはとりあえずソロボーカルで始まり、まあ、先々週のスッパ祭りみたいな内容だったので、まあまあウケた。スッパ祭りは毎回道場みたいなものなので、何度か通ううちにレベルが上がり、昔だったら到底集中できなくて、脱力した笑いの方とかに行ってしまう状況でも冷静に対処できるようになる。で、その後ピアノを弾いていたら、じゃみへんが入ってきて窓の方を確認しながらウロウロしていたのでバッファローに続いて飛び降りるのかと思ったら違ってて、三波春夫の万博の歌をCDでかける。で、窓の外を見ると円盤正面の道路に、例の「世界のみんなこんにちは」という3×5メートルの布が敷いてあって、その上でじゃみへんが飛んだり跳ねたりしているのだ。そしてその布の上を通行人や車やバイクが、ある人は驚きながら、ある人は無遠慮に、通り抜けていったのだった。エンディングにふさわしいパフォーマンスで、完璧だと思った。完璧なライヴだった。その日の流れでこんな風になるなんて俺らってすごい。で、帰宅。素振りして練習して寝る。