Dangerous Mind

Dangerous Mind

バイト。昼食カレー380円。夜、今度アメリカに行ってしまう新津君に会う。彼とは昔上石神井に住んでいた頃にバイトが一緒で、友達になった。入店してしばらくしたら突然パンクになり、自分がその頃やっていたバンドで歌ってもらったりもした(あまりうまくいかなかった)。その後、パンクはやめて、車にはまったり、スノーボードにはまったりと、短いスパンで目まぐるしく趣味やファッションを変えながら、いつしか就職し、営業の才能を発揮し、しかし調子良かったその仕事もスッパリやめて、来月からはアメリカに飛んで行ってしまうのだった。彼の目まぐるしさに比べると、俺は昔も今も、同じようにバイトと音楽の毎日で、そのやってる音楽は昔と同じくらい金にならず、それでも特に疑問も持たずに続けていられるので、人の性格ってのは本当にまるっきり違うものなんだなーと思った。そして性格が一致していなくて、例えば人生における大切な事とは何か、とか、そういう考え方が俺と彼とではもう全然違うのだけれど、それでも案外楽しく、時間でいったら5時間くらい、酒のみながら色んな話をする事ができるのだった。だから、よく宗教とかで世界の人みんなが同じの信じれば幸福に、平和になります、とか言うけれど、そんなのクソだと思った。帰り途、たった二駅の上石神井東伏見間を寝過ごし、田無まで行ってしまう。二駅戻る。帰宅。服のまま寝る。