Dangerous Mind

Dangerous Mind

まず、中央に高さ5mの巨大なセンタークロックが建つ。屋根には4方へのスピーカー。クロックの上半分は無数のLEDライトで1秒間に1度、光の波が突端から落下してくる。人の目の高さに、ぐるりと6台のホログラム装置が埋め込まれていて、それぞれその内部に時計がディスプレイされる。
スピーカーからはLEDと同期したBPM120、長さ3分のBGMが再生される。このBGMは2種類あり、BGM1が1時間のうち57分、つまり19ループされた後にBGM2が1回再生される。BGM2の時にはLEDのアクションも別パターンとなる。
ホログラムからは効果音が鳴る。主に金属系の衝撃音だが、この効果音に、敢えて和音を少し忍ばせる。6台のうち4台からは協和、2台からほんの少しの不協和音が、ホログラムのタイミングに合わせて鳴る。LEDとホログラムは同期していないので、曲中のどのタイミングで、どこから何の音が鳴るかはランダムである。また、BGM1と2はキーが違うので、BGM1の時と2の時では協和、不協和の割合も変化する。
BGM1のキーはDメジャー、BGM2のキーがEメジャーで、ホログラムからは、Bm、F#m、C#m、Aの和音が鳴る。F#m、Aはあまり問題とならないのでそれぞれ2台から出る。もちろん曲の部分によってはどの音も協和、不協和になり得る。全体としてこのくらいのバランスで、時折り不協和がうっすら鳴ってくれるのが美しいのではないか。
効果音が大きめに出た方が、この効果がわかりやすくて音楽的には面白いが、今回は塔の造形的にそんなに効果音は大きく出ないだろうが、展示全体のまとまり感としては恐らくそれで良い。
という、作業中。