Dangerous Mind

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明日農

明日、加藤君が関わっている農業体験イヴェントでライヴがあります。
「大豊作」という持ち歌のある早川パワーさんをお誘いして、まあ多分ステージもなければマイクも無いので、ライヴというか、自分らも種まきとかやって余った時間に何か演奏するかもしれない(しかしあまり聞こえない)、くらいの感じだと思いますが、こういう機会でもないと経験できないので、折角だから行ってみようと思った。
http://dayz.today/maku.html
自分で演奏したり作ったりする音楽に関して、ミニマルな繰り返しを基本単位として組み上げていくものを好む傾向があるが、かといって、自分がそういう音楽を好んで家で普段聴いているかというと、そうでも無い。
各パートが各単位を一定繰り返していく事によって、その繰り返し自体によって新たな意味が生じたり、またその組み合わせによって、響き方が変わっていったりする現象が、自らの手で生成される分には楽しいのだけど、それを録音物やライヴやらで、楽しんだ経験があるかと言えば、そんなに無いような気がする。作る時の好みと、聴く時の好みが、ちょっと違ってきている。
しかし、ミニマルな手法をあくまで手法として、限定したかたちで取り入れているような楽曲については、反射的にそこに新しさやクールさを感じてしまう自分がいて、それは認めたくないが自身の限界なのかもしれないし、その反射的な好みみたいな部分については可能な限り相対化して客観視できるようになってみたい。
で、農というのは大きな意味でミニマルというか、サイクリックな作業なんじゃないかと想像しているので、何かそこにちょっとしたヒントみたいなものを求めて行っている部分もある。ミニマル、反復というものを、もう少し色々な角度から眺めてみたい、ような気に最近なっている。
まあライヴは多分それとは全然関係ないようなステージになるだろうし、そもそも風が吹いたら音が聞こえなかったりするだろうと思う。
工業にまつわる音楽だったらインダストリアルというジャンルがあるけど、農業だともっと呪術的な感じになったりするのだろうか。或いはワークソングとかだろうか。しかし、インダストリアルはもっと工業ということについて社会的に、批評的に表現している音楽だと思うので、そういう立場で農業を表現するとどんな感じになるのだろう。
出発午前7時。