Dangerous Mind

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04 トンネル

俺はこんなもんじゃないFBページより転載です。
https://www.facebook.com/owkmj
新アルバムに向けて、旧アルバムに収録された曲を頭から順番に振り返っています。我々は折り目正しい人間なのです。世界史上の様々な出来事から、物事を学ぶことができるのと同様に、自分自身の歴史からも色々な事を学ぶことができるのです。

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俺はこんなもんじゃない/30トラックの軌跡】
俺はこんなもんじゃないがこれまでにリリースした30トラックをアルバム一枚目から順番に一曲ずつ、できるだけ音源付きで紹介していくコーナーです。毎週月曜日に、30週にわたって更新されていきます。
2013年12月2日 track04 トンネル
元々架空の映画、またはサイレント映画の劇伴音楽を奏でる・・・といったような漠然としたイメージがあって結成された我々であった。この頃は殆どの曲をバンド全員でのセッションを元にして作っていた(録音メディアは120分のカセットテープで、それが毎週上書きされていく)ので、必然的にこういったコード一発というか、リフ一発みたいな楽曲が量産されていた。
そういった「一発セッション系楽曲」はライヴで1,2度演奏された後、往々にしてすぐ消え去るものが多かったが、中には何かがメンバーに引っかかって、レパートリーとして残っていくものもあり、「トンネル」はその代表的な曲だった。
ギターの4,5弦を用いたリフがベースのような役割を果たしており、アップライトベースは弓を用いて高い音域でソロを奏でたりする。藤井(後の藤井洋平)のクラリネットと長井のボーカルが、行き場の無い感じというか、出口の無いトンネルでさまよっているような、一種不条理な、暗い雰囲気を醸し出している。
余談になるが、当時のメンバーそれぞれの事情を総合した結果、練習は御茶ノ水のスタジオで、水曜の朝10:00〜13:00で行っていた。
当時の練習風景は、ずっとサックスのケースを倒し続ける人や、余った方のタムに向かって叫び続ける人、特に明確な役割のあるわけではないゲストメンバー等もいて、混迷を極めていたが、そのムンクの画のような様子が一番良く現れた曲が、この曲なような気がする。

分類:情景描写系、スタジオセッション系、架空劇伴系
収録アルバム「epitonic」(2003)
itunes

http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?id=251877605&s=143462
演奏メンバー
狩生(gt)、遠藤(upright-bass)、マスダ(key)、あだち(sax)、藤井(clarinetl)、武田(dr)、長井(vo)