復帰 フジへ

状態、復帰により、脱し、感謝

壊れかけのテープレコーダーズのスタッフとして連れていってもらえる事になり、10年振りくらいにフジロックに行きます。以前（第一回）は暴風雨の中、野球帽とTシャツしか持たずに、夜はステージ裏の屋根はあっても壁はない何とも言えないスペースに横風にさらされながら雑魚寝し、しかし翌朝やっぱり中止です、とアナウンスがあり、後日通し券を送り返して返金してもらった想い出がある。レッチリの時、ステージの上の照明みたいなものが、そういう設備の限界と思われる範疇を越えて揺れていた。ギターはデイヴ・ナヴァロだった。一番印象に残ったアクトは文句なく山。でも、あれから毎年続けているSMASHという会社はもっとすごい。
その時の限界状態に近い強烈な体験も決して悪い思い出ではない。その時は音楽よりも、あったかいスープや頑丈なテントの方が切実に必要だと思った。みんなフーファイターズの演奏をBGMに、味噌汁の列にならんでいた。