Dangerous Mind

Dangerous Mind

アートアグネス最終日、magical art roomが出展したパルスギャラリー内でライヴであった。出演はハズレッシヴ以外にミッシング箱庭と、真美鳥と、まめっこ。遠藤一郎が全体の進行役であった。で、今日のミッシング箱庭のライヴは本当に素晴らしかった。対バンが調子良さそうだったり、人気があったりすると、弦切れちまえとか、アンプの電源落ちろとか、スティック折れろとか、骨折しろと心から願う私であるが、ミッシングに限っては心の底から応援できるし、彼らがちゃんとその実力を出しているのを見られるのは本当に嬉しかった。彼らは確実に日本の中でも1、2を争う素晴らしいアーティストなので、さっさとみんなその事に気付くべきだと思う。まだ値段がついていないだけの、とても、とても貴重な宝石なのです。その点、音楽の世界で偉そうにしている人達は鈍感で全然ダメだけど、アートの人らは嗅覚鋭いからちゃんとピックアップしてくれたのね、とも思った。伊藤さん、貴重な機会を与えてくれてどうもありがとうございました。本当にお疲れさまでした。
しかしこの数日間、ごく表面的に現代アート方面と接し、観察していたけれども、音楽の世界に比べて、かなりのタテ社会というか、徒弟制みたいな部分が色濃く残っている感じがして、それは窮屈なことだろうなあと思った。そんな中で、土川さんと小林くんのインスタレーションはそういうものを全然超越してる感じがあって爽快な気分になれたけど。これまたごく浅く接している映画の世界も、やっぱりタテ社会感は結構ある気がする(ただしこっちは派閥っぽさよりも企業っぽい感じのクールなトップダウン)ので、金のあるところにはタテ社会も同時に生まれるのだと思った。その点、自分の身の回りの音楽の世界には金が無い代わりにタテもない感じがする。どっちが良いとかそういうのじゃなくてどちらも良くないんだけど、金が動かなきゃ成立しない面白い事もたくさんあるからなー、と奢りの酒を飲みながら思ったのでした。