Dangerous Mind

Dangerous Mind

朝、寝坊、仕事遅刻。遅れてしまったものは仕方がないので、近所の無人販売の八百屋に行って白菜の漬け物を買ったり、家賃を振り込んだりと、ちょっとだけ優雅な朝の時間を過ごす。夜は新宿へ。週末のハズレッシヴライヴレコーディングのためにマイクスタンド二本購入。そのままタワーレコ−ドで色々試聴。印象に残ったCDいくつか。SYSTEM OF A DOWNの新作は耳が痛くなる音質なのだけど、何と言うか、変わっててとても引っ掛かる音楽だった。演奏は、キメはとにかくタテ線が揃っているのだけど、ビートの部分は独特な揺れ方をしている感じがして一味違う印象を持った。高校くらいの時はこの、いかに縦の線が揃っているか、決まった拍からはみ出さないできちんと弾けるかっていう事が、上手いヘタの基準になってて、それでメタル万歳な感じの人が多かったが、ガシガシ機械みたいな演奏が理想で、いかにして気持ちよくズレるかとかそういう事に気付いてなかったから、あんま耳よく無かったんだろうなーと思う。このバンドはメタルなのに割とその両面があるような気がして、そういう所に新世代感を感じた。他、スタッフの日本ライヴ盤が素晴らしく試聴機が止まるまで聴いていたのだが、音楽が途切れた時の店内BGMがまた素晴らしくて、何かと思ったら大友良英producesさがゆきsings中村八大という作品の中の「青空を抱きしめよう」という曲で、高かったんだけど反射的に購入。思わず買ってしまう何かがあった。

高円寺へ。ライヴ会場の円盤に行くのだがもう既に始まっていたようで、今日は仕事にもライヴにも遅れてしまったのだった。新作を発表する豊田道倫さんをゲストに迎えてコマツさんが喋るイヴェントで、俺は豊田道倫さんの「人体実験」を去年から何十回と聴いていて、多分ここ数年もっとも愛聴しているCDのうちの一つなのだが、自分のライヴはそういう事とは全然関係なく普通にやれた。普通にやったらヒドい感じだったのだが気にせずヒドいままできたので、それは大きな進歩だと思った。他に藤井くんや前野さんも出ていたのだけど遅刻して見れず残念。コマツさんの司会が冴えててとても面白かった。吉永マサユキ写真集「申し訳ございません」古本と豊田さんの新作「東京の恋人」を買って帰宅。レーベルオーナーの佐々木敦さんの宣伝文に「(これを聴いて)泣けなければあなたは人間ではない」と書いてあって、文章としては最低だと思ったがモノを売り出す立場の人間の心意気としては共感できる気もした。