Dangerous Mind

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告知 & まとめ日記 24〜2

12/6、12/12とライヴがあります。6は久々のソロライヴ、12はスーデラでCOJOです 以下詳細



12/6(日)
マーシャルの猫企画 at 素人の乱12号店(03-3330-2939)
http://keita.trio4.nobody.jp/shop/12/index.html
『A Drifting Life in Guitar』
17:00スタート
 出演
 まめッこ
 マーシャルの猫
 狩生健志 of 俺はこんなもんじゃない
 野村和孝 from Seattle
 Cap Lori from Seattle
 料金:1,500円
 問)門脇:hikun1979@gmail.com

12/12(土)
"GRAVURE 4"
・出演バンド
MUDDY WORLD
CLISMS
COJO
GAGAKIRISE
・DJ(客入れ、客出し、転換中)
DJ BOOKOFF
DJ JACK KNIFE
君に届け(オープニングアクト)
・チケット
前売 2300円 当日 2500円(プラス1ドリンクオーダー)




                      記

11/24 先週と比較して今週は時間的に余裕がある(はず)ので風通しの良い音楽が聴きたくなってニール・ヤングのアフター・ザ・ゴールドラッシュを聴く。一曲目のテル・ミー・ホワイに完璧な調和を感じる。調和とは一体何なのだろうかと考える。世の中のあらゆる現象には、それぞれにとって独自の「ちょうど良さ」というものがあり、ある特定の要素がいつでも普遍的に素晴らしい、ということはなく(例えばこのCDのピアノがグレン・グールドだったら絶対合わない・・・まあ本当はもっと微妙な選択の積み重ねのことを言いたいのだけど)、全体のデザインから考えてそのとき必要なものだけが、必要ということなのだろうと、当たり前のようなそうでもないようなことを考えたりする。
夜、意を決して新宿のオーディオユニオンで中古のレコードプレイヤーを購入し持ち帰るが、付属の針がダメになっているようでまともな音は出ずガッカリ。
11/25 朝、ジョージ・ラッセル、ローレン・マザケイン・コナーズ、ガセネタを聴く。「父ちゃんのポーが聴こえる」の大里先生の折り目正しいベースラインに音楽とバンドメンバーへの献身を感じる。
夜、折りたたみテーブルを購入するために高円寺へ。火事のあった石狩亭の前には沢山の花束やお酒が供えてあった。心の中で手を合わせる。同じビルにある20000Vやギアも営業ができなくなっているようで、知り合いの出演する企画が急遽別の会場に変更になっていたりした。
家に帰ってテーブルをセッティングし、新曲をバンドでやるために簡単な譜面らしきものに起こしたりする。途中ブラックサバス的なフレーズの曲アイデアを思いついたりする。気づいたら椅子で寝ていて夜中に目を覚ます。
11/26 macのosをスノーレパードに変えて大変快適に動作すると思っていたらドリームウィーバーが起動せずショック。ネットで調べるとやはり10.5に非対応とのことで、とりあえずフリーのタグエディタをダウンロードして直接タグを書いてwebを更新してみるが、これが意外と楽しかった。しばらくこれでいいや。
ウェイン・ショーターのnative dancerを何気なく聴くが、自分がそれまで思っていたよりも遥かに素晴らしい作品であるということに気付く。
COJOの音源をそろそろマスタリングに出したいので、最終的なチェックのためにまっさらな状態で久々に聴く。なかなか良かった。ファイルの書き出し方で悩む。
昼は下北、夜は四谷でリハ。
11/27 レッド・ツェッペリンBBCライヴ、ブラック・サバスのセカンド、メタリカのリロードを聴く。ハードな音楽におけるベースとドラムのスタイルついて考え、分類したりする。いずれにせよサバスのセカンドのしょぼい感じは聴く人間の心に妙なひっかかりを残す。それは音質や演奏のヨレヨレな感じが、フロントマンのキャラクターのメタファーになっているからではないかと思う。メタリカドキュメンタリー映画内にもジェイムスのボイトレ風景や、スピード違反でキップを切られているシーンがあるが、やはり普段強面な感じの人のショボかったり平凡だったりする一面を目にするとぐっと親近感が沸くものである。それはある意味メタル・アーティストの伝統、パフォーマンスの一部と捉えてよいものなのかもしれない。
ところで、そもそも本気で悪魔を崇拝していたり犯罪組織に加担していたりする人達はそっちのほうが忙しくて楽器の練習などしないのではないか、と昔テレビで横浜銀蝿を見たときからぼんやり考え続けていたのだが、その疑問には数年前答えが出て、それはブラックメタルだった。ブラックメタルとして括られるバンドの演奏や音質のクォリティの低さにはローファイというのとはまた違ったリアリティと必然性を感じる。あれはまさしく悪魔崇拝や犯罪の片手間にやっている音だ。一部のヒップホップにもそういう側面があると思うけど、基本的に生演奏じゃないのでブラックメタルほど露骨には感じない。素行の悪と品質の悪とが交わる地点の表現というのは実は今まであんまり無かったんじゃないかと思う。
夜、地元の駅のイルミネーションの点灯式に出くわす。あの独創性あふれる、アウトサイダーアートと形容してもいいような電飾は地元の商栄会の人たちが夜を徹して作業して取り付けているものだと知り、改めて良い町だと思った。
11/28 友人に頼まれていたCDのコメント文が思いつかず悩む。これだけ悩み苦しみながら考えたところで、自分のコメントなど売り上げにも話題にもまったく結びつかないということは目に見えているので、そのことについても二重に悩む。
下北沢で某バンドを録音する。急に決まった話だったので不安だったが、楽しい現場だったので無事こなせた。帰宅してプリンスのcomeを爆音で聴く。
11/29 前日のレコーディングのラフミックスを送ったりしてから、朝から新宿でOWKMJのスタジオ。午前中のスタジオ練は久々だが頭がスッキリしているので案外良かった。ムットというインドカレー屋で昼食(うまい)後、急いで帰宅して某バンドのオーバーダビング、ミックス作業を立会いで。終わったあとプリンスを聴き、CDコメントを苦しみながら何とか書いて送信する。コメント書きには苦しんだが、別にコメントしづらいCDだったわけではなく大体いつもこうなるということを記しておきたい。
11/30 朝起きてまたcomeを爆音で聴く。仕事の後に馬場のタイムにて、プリンスのlovesexy、chaos and disorder、ギル・エヴァンス+10、パット・メセニーの99→00を購入。店内にて労務者風の男性二人が100円コーナーでマライア・キャリーのCDをひたすら漁っていて、見つけたCDをいちいち店員さんに「これはベスト盤ですか?」とか「クリスマスソング集ですか?」とか質問していて面白かった。
夜、加藤さんが家に来て自主映画の音楽の打ち合わせ。
ウェイン・ショーターのsuper novaを何気なく聴くが、これが自分がそれまで思っていたよりも遥かに素晴らしい作品であることに気付く。
12/1 家の居間のような場所にいつの間にかたけし軍団が居座っている、という夢を見る。たけしに怒鳴られたり怒鳴り返したりしているうちに目が覚める。
るんさんの企画で無力無善寺でOWKMJライヴ。ステージに人が全部入るか心配だったがその点は問題なかった。ライヴはパートによってはモニター的に難しい面もあり、手探りな感じが演奏の勢いを損なっている感じがした事は否めない。無善寺は外音的には問題ない音になるので、それを信じてやるしかないのだとあらためて思った。まあこういうのは現メンバーでステージを重ねて場馴れしていくしかないなと思う。
途中トークのコーナーがあり、各エピソードにおけるいなかやろう土岐君と俺の記憶とが全然食い違っていたりした。その後自分の忘れっぽさを糾弾されたりする。忘れっぽいというのは自分に備わった数少ない美徳のうちの一つだと思うのだが・・。
そのいなかやろうはステージで「俺はこんなもんじゃないの宮殿」のカバーをやってくれた。とてもかっこよかったのでこれからレパートリーに加えて色んな場所でやってください、音源も作ってください、と言うが反応は微妙。知ってる人がたくさん見に来てくれて嬉しかった。
12/2 朝、ジム・ホールのCDを聴く。高田馬場の本屋で架神君たちが最近出した「完全教祖マニュアル」(ちくま新書)を買ってみる。オビにかなり大きな字で「あなたも宗教でサクセスしよう!」と書いてあってレジに持っていくのが大変ためらわれた。普段は「カバーはおつけしますか?」と尋ねる店員さんも、この本には無言で文庫カバーをつけてくれたのだった。ツタヤでプリンスのミレニアムライヴのdvd、黒澤明「影武者」、増村保造の「黒の超特急」をレンタルする。