Dangerous Mind

Dangerous Mind

持ってくると約束していたピアニカを忘れたことに会社で気付く。終業後急いで家に取りに戻ってそれから六本木へ。10分遅れでリハやってカレーパン食って本番。機材トラブルがあって、まあ思い切りはやれなかったのだけれど、そんなに悪いライヴでも無かった。正直自分の演奏は最近やっててスランプ気味なんだけど(無心になれない)、録音したのを聴く限りでは以前よりマシになってると思う。不満が上達を追い越している状態で気分はあまり良くない。でも投げ出さないこと諦めないこと〜もにゃもにゃ〜信じ抜くことですな。曲作ろう。対バンの岩見さんのベースよかった。また聴きたい。
キャルのイヴェント「テストトーン」はスーパーデラックスの空間に合った自由な雰囲気に満ちていて、その場にいるだけで自然に良い気持ちになれる、他に無い魅力を持ったイヴェントだと思う。なんつっても無料だし、それはそれでドリンクやフードもガバガバ売れてて店も儲かっているみたいだった。ライヴスペースかくあるべきっつー理想の営業形態ですな。
スーパーデラックスと家との往復の電車の中で、村上春樹によるオウム信者へのインタビュー集「約束された場所で」を読み終える。オウム真理教が起こした一連の事件は完全に自分自身の精神の原風景というか、少なくとも思春期に最も影響を受けた社会の出来事で、それについて自分はもっと深く考えなければならないと思うのだけれど長い間ほったらかしにしていて、今後再び考えようというきっかけになるような、力のあるとても素晴らしい本だった。また著者自身も事件以後に小説を書き続けていくために、このワークを成し遂げる必要があったのだろうなと思い、小説家としての職業意識の高さというか、プライドのようなものを感じて、読んでて身が引き締まる思いがした。ある意味ラッキーなことに村上春樹の小説を読んだことがないので、この本以前と以降で読み比べてみたいと思った。彼が小説のかたちでどういう風に答えを出したのか、出そうとしたのか、を知りたいと思った。

約束された場所で (underground2)

約束された場所で (underground2)

ところで今日は8:30から川崎で映画のエキストラなのだけれど、もう5時ですね。また睡眠不足が続いてドカ寝なのか。