Dangerous Mind

Dangerous Mind

水曜。四谷で俺はこんなもんじゃないの練習。今回から新曲にとりくむ。偶数と奇数との対比をアフリカ的にではなく西インド諸島的に、しかも90年代な感じでやる曲なんだけど少しカオティックになり過ぎてるかもしれないと思う。うるさい曲は基本的に大嫌いなのでその辺考えないとなー。

曲が、その場限りの気持ち良いセッションではなくて、その曲でなければならないという事が成り立つための、構造のアイデアと、その音楽自体が良い感じに聴こえるかどうかという事は関係あるようで関係ないようでやっぱり凄く関係あると思うのだけれど、俺ら素人音楽家はともすればどっちかだけに片寄って考えてしまって、そうなるとやっぱり大した音楽にはならない。

個性というものがあるとしたら、それは、表面には浮き上がってこないのだけれども、確実に対象物を支配しているその人なりの理論の事だと思うが、そういう各自がそれぞれの人生で積み上げてきた理論が厳しく守られているような表現に出会うと、心底感動する。大もとになるような部分、何かを作りたいという出発点の時点で、よそから別の何かが混ざってしまったような物に対しては弱さを感じ、正直イラついてしまう。自分が関わっているものは一体どっちなのだろう、どっちかだとして、どの程度そうなのだろうと良く考える。誰も褒めてくれなくて良いし、感動してくれなくて良いから、人間がいなくてもそれだけで成り立ってしまう強さのあるものが作れればと思う。