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荒井由実のベスト盤を繰り返し聴いている。昔からとても好きだったのだが、好きすぎて何か聴きたくなくて、彼女のＣＤは一枚も持ってなかった。昔、音楽を真剣に聴き始めた頃に、もともと自分が好きでも何でもないものから順番に聴いていこうと考えたらしく（ストイックという言葉の意味を微妙に勘違いしてた）、大好きな荒井由実を後回しにして、良くわかんないメタリカとかシュトックハウゼンとかどっかの坊さんの声明とかを優先して聴いていた。で、やっと順番がめぐってきて、もともと好きだった荒井由実のＣＤを最近毎日聴いている。好きすぎて、何か聴きたくなかった、って一体何だよ、って思うけれど、多分そういう気持ちのブレも、人生的に必要だったのだろう。迂回した分、より深く歌の世界に浸れている、ことを願う。