Dangerous Mind

Dangerous Mind

朝、地震で目覚める。バイト。昼食スタ丼580円。店内でグローブの曲が流れている。中学、高校の頃、このグローブというユニットが売れに売れていて、出す曲出す曲全部ナンバーワンで全部百万枚売れていたのだが、そんなに大勢の人が一体何を求めて買っているのかがさっぱり分からず、そして今聴いてもやっぱりわからないのだった。ロック上がりの人が作ったクラブミュージックというか、軽くて腰にこない感じで、何か田舎から見た都会感、みたいなのは感じる。曲の展開は唐突、というかアンバランス。ラップも無理矢理挿入される感じで、とにかく、自分の中で「ここは良いな」と思える部分を一つも発見できないのだ。だけど沢山の人が金を払って買って聴いているのだから、きっと何かしらグッときてしまう要素があるのだろうと思う。だから耳にする機会がある時は割と注意して聴くようにしているのだが、今日はまだわからなかった。
夜。新宿ヘッドパワーで国のライヴ。藤宮君のイヴェント。ライヴといってもバンドとバンドの演奏の間の場つなぎなので、集中して適当に頑張った。その他の出演者はエーツー二号と、宅八郎さんのバンドと、普段殆ど見る事のない所謂ビジュアル系みたいなバンドたちで、これまでいっしょくたにして考えていたビジュアル系の中にも、笑いにいくものや、可愛い感じにいくものや、和の感じをとりいれるものや、シリアスなものや、王道(?)みたいなのや、色々と細分化されている事を知った。かつてはボウイとかルナシーみたいにニューウェーブと、メタルと、あとヤンキーの影響が大きかったような印象があるが、今はそれに変わってアニメやゲームの世界からの影響が大であるようだ。
最前列で友達と一緒に、まだあまり人気の無いバンドの振り付けを真似ながら観覧/応援する(おそらく北関東からやってきた)少女たちの横顔が、ある時、何だかとても可憐で儚くてかけがえのないもののように思えてきて、切なくて良い気分になる。みんな、それぞれ頑張っているんだな、と思う。全体的に青春っぽい、思い出作りっぽいテイストが漂っていて、感傷的な良い気分に浸れるのと同時に、抵抗感もあり、色々考えさせられたので出てよかったと思った。この半年の間に、ダモ鈴木とス−ザン・チャンチオロと宅八郎と対バン/共演している自分の音楽生活に対して、誰に向けて誇れば良いのかさっぱりわからないプライドを得る。帰宅。夕食刺身雑炊うまい。ボブ・マーリーとルベン・ブラーデス聴いて練習して寝る。