Dangerous Mind

Dangerous Mind

長年、自分の弾き語り的なライブについて、何かうまくいかない、しっくりいかない、惜しい、と感じる部分があって、まあそれは要するに歌がヘタだからだ、と思っていたのだけど、最近、実はそうではない事がわかった。問題は歌ではなくて、伴奏だったのである。伴奏がイマイチだから歌いにくかったのだ。まあ、歌ももちろん全然うまくないのだけど、下手な伴奏で、下手な歌を歌わなければならないのが、耐え難い苦痛だったのである。歌の伴奏をする人は、もっと歌い手の得意な音域とか考えて、工夫しながら弾いてあげないといけない。憲法とか変える前に、まずはこの事を法制化すべきだと思う。
しかし、その単純な事実に気づくまでに約25年くらいかかってしまった。悠長な話だ。普通はもうとっくに諦めて、マイクも楽器も売っぱらって里でネットショップでも始めるのではないだろうか。自分は時々、人よりとても時間がかかる事がある。灯台下暗しという格言は、しかし、不注意な人間にとっては何の事前の役にも立たないものだ。なぜなら彼らはまず、自分にとっての灯台が何であるかが、わからないからだ。